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ブハリ日記(ブハリとは末の嫁)の意味

 

2009/12/31 (木)
家建築436目 登録商標申請

 大晦日。レイクサイドでも今夜はストリートフェスティバルを12時半までやるらしい。でも、役所や一般の人は年始年末は何も関係ないので、普通にしている。クリシュナは今日は登録商標(PANナンバー)みたいなものを取る役所に行く。ここで、その申請を済ませたあと、やっとホテル協会に加盟できて、バスパークに客を見つけに行ったり、食事の提供ができる。でも、今日は「食事や酒を出すには別の申請が必要かも」と言われ、明日また出なおすことになった。
 韓国人らしい2人の男の子が来たが「1部屋15ドルです」と言うと高い、と思ったらしく帰ってしまった。ネパール人の若い2組のカップルが来た。15ドルでもいい、と言ってお金を見せるまでした。ほかで全部断られた、と言う。結局断った。ネパールの人だからって断るのも失礼なのはわかっているけど、でも、ほかのホテルの人がみな「ネパール人やインド人に貸すと、トイレとかをダメにしていってしまうからやめた方がいい」と言う。それに、外国人が15ドルを高いと言うのに、ネパールの若い人が払う、これには戸惑いを覚えてしまう。
 
☆読んでいただいた方へ。ゲストハウスの建物は一応完成。着工から1年3ヶ月以上。ほんとに、何やるんでも時間がかかるんだな。。。と思いました。いまだに申請も続きますが、ここで、「建てる」編の日記は終わります。新年からは「マーケティング」編を始めようと思います。総括・反省編はまた改めて。どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いします!
2009/12/30 (水)
家建築435目 案内ボード造り

 これまで使っていた幕の「OPENING SOON」の文字の箇所を切り取り、看板がわりにした。またメインストリートからうちに入る道の角に、ボードを出した(写真)。残っていた浴室のドアの板を使って造った。「ツーリズムオフィス」に開業許可を得ているので出すことができるが、どういうふうに造るとか大きさとか決まりがあるのか、よくわからなかった。そこでクリシュナが近くのホテルの人に聞いたところ、「別に決まりはない」そうで、「前は大きさとか決まっていたけど、今はホテルの数が増え過ぎちゃって、その通りには行かないから」。大きさはみなバラバラだ。「みんなでお金を出し合って、1つの大きなボードを造る話もあったけど、まだ進んでいない」。
 全体的に観光客が少ないのもあり、この中の道まで来る人もいない。だからひまだ。建物はできたものの、今度はマーケティング活動に入らないといけない。
2009/12/29 (火)
家建築434目 石の壁を直す チラシ配り

 朝8時ころテクダルが曲がった壁を直すための職人を連れてくる。これまで会ったことのない人の良さそうなおじさんだった。機械で石を削り、出っ張りを直した。様子を見に来たクリシュナのババ(父)が「1年前に言って、やっと今直った」と苦笑していた。職人についでに庭の水道の周りをセメントで流し場のように造ってもらった。テクダルに3万ルピーを払った。ババは壁が直ったことに、少し納得したようだった。でも、まだテクダルには残金38000ルピーを残している。
 2時ころチラシを取りに行く。30分以上待って、刷り上った物をくれた。白黒、500枚で1000ルピー。5時ころそのチラシをストリートフェスティバルを見に来ている外国人に配った。けっこう緊張した。だいたいの人はにこやかに受け取ってくれた。店を出展しているJICAの人に会った。そこにもチラシを置いてもらった。2人の女性は私の書いた本を読んでくれていた。今度宿も見に来る、と言ってくれた。
2009/12/28(月)
家建築433目 名刺作る インバーター設置

 朝10時ころ頼んでいた名刺を取りに行くが、「夕方5時と言ったはずなのに」と言われ、名刺の校正だけする。でも、修理中だった電話機UTLが直ったと連絡があり、その足で取りに行く。
バスで、もう一方のやり直しをさせている名刺の女性にも会った。名刺はどうなったか聞くと、平然と「まだやってない。今日やる」と言った。
5時過ぎに名刺を取りに行くと、かっこよく出来上がっていた(写真)。500枚で800ルピー。白黒。チラシのデザインは他のスタッフの女性がやってくれていた。ここは私の同業の場なので、居ると落ち着く。MACを使って、1枚プリントアウトし、写真の位置や文字を校正した。ちらしは白黒、A4、500枚で1000ルピー。明日できあがる。早くやってもらって助かった。今日からレイクサイドで「ストリートフェスティバル」が始まる。観光客も出るので、そこでガンガン配ることにしよう。
まだ届いていなかった布団がやっと今朝届いた。
 夕方インバーターの職人が来て、電球をインバーター用のに付け直していった。
 朝テクダルが来て、曲がっている壁の石を直すので残りのお金が欲しい、と言いに来た。私は、どうしても腑に落ちないのだけど、クリシュナは「いつまでも付き合いたくないし、あんまりこじらせて喧嘩になると、壊しに来たりもする。さっさとやらせて、さっとお金渡して返しちゃったほうがいいよ」と言うので、明日職人が来ることになった。また家が汚れるかも、と思うと憂鬱になる。
 ストリートフェスティバルのため、メインストリートから中に入る道を警察がロープで閉めている。また昨日まで交通機関が止まっていた。そんなこともあってメインストリートからうちの方の道まで来る観光客は少ない。またメインストリートにまだ看板を出していなかったり、「ホテル組合」に加盟の手続きをしていないため、バスパークに集客に行けない。今日は韓国人が部屋を見に来たが、部屋代がまだ不明確でクリシュナがやや高めに言ってしまったため、「高いね」と言って帰ってしまった。近所のホテルの主人が、「うちが満杯のときに紹介したいから」と言って、部屋を見に来た。ありがたい話だ。
2009/12/27 (日)
家建築432目 インバーター設置

 今日もバンダ(ゼネスト)でお店などは閉まっている。明日からレイクサイドで「ストリートフェスティバル」なのに、交通機関が止まってしまって、みんなどうするんだろう?
 1人のカナダ人の男性がうちを見に来た。ただ、パーッと見て帰ってしまった。バンダで外国人の姿もいまいち少ない。本格的な宣伝を早く始めなくては。
 インバーターの職人が朝8時ころ来た。
 夜になって知り合いのレストランの息子さんが2人のネパール人の若い男の子と一緒に「部屋に泊まりたい」と言ってやって来た。1部屋15ドルは高校生くらいの子が払える部屋代ではない。なんだろう? よく意味がわからなかったが、クリシュナは私に断らせたがった。あとでクリシュナから聞いたところによると、「恋人を連れて泊まりに来ます。4部屋くらい要るかも」と言ったそうだ。もちろん断ったけど、ネパールも街の若者はこういうものなのか、とびっくりした。
2009/12/26 (土)
家建築431目 買い物 看板を出す インバーター設置

早朝から起きてバイがまめまめしく仕事を始める。私たちはご飯を食べたあと、レイクサイドで買い物する。昨日、街で服を買ったが、まだ足らない物を買いに行く。服はネパール人用の街の店で買うより、レイクサイドのお土産屋さんのほうが安いこともある。
 レイクサイドの山側ハランチョークには地元の人用の店もあり、そこでルンギ(巻きスカート)を買うことにした。2軒あたり、布団も売っていた店のほうで買った。スカートは生地を選んでオーダーする。薄い生地ならメーター150ルピー、厚い生地は190ルピー、縫う作業代は25とか30ルピーだった。布団も街より少し安いくらいだった。
 そして帰ってきて、ついに「空 SORA GUEST HOUSE」の看板を出した! 建築開始から1年3ヶ月。やっと。バスパークにボードを持っていったり、チラシなどを配らないとまだやってくるお客さんはないだろうが、開けてみてしばらくは様子を見る。でもけっこう表の看板を見て行く人がいた。
 午前中に、突然ペイントの職人が来た。テクダルに仕事を頼まれたと言う。お金を払って以来、1ヶ月近くほとんど仕事はしていないし、テクダル自身も姿を現していない。それなのに突然、また仕事を始めると言う。そろそろちょっと残っている代金が欲しくなったのかもしれないが、今頃になって来てまた仕事をされても困る。もう外国人客が入るかもしれないのに、石を磨いたりペイントされてはそうじもやり直しだ。いったいテクダルは何を考えてるんだろ? 「仕事はありません」と入って職人を返した。
 インバーターが来た。知り合いの「マウンテンビューホテル」のオーナーの紹介の物を買った。あとで「GC電気」の人にもっと安くできたのに・・・と言われたが、古い知り合いなので、だまされる心配はなく、また急いで持ってきてくれたので、結局こちらを設置することにした。夕方職人が来たので、1階の作業だけで終わった。
2009/12/25(金)
家建築430目 買い物 畑 名刺

 スタッフのバイは今日からうちに寝泊りすることになった。今日は布団などが買えずに、寝袋などを使ってもらい、ちょっと寒かったかもしれないのに、何の文句も言うことがなかった。今日は畑に肥料をまいてもらったり、客室に虫除けの薬をまいてもらったりした。木の床を作った余りの木でキーホルダーを作った。それもバイに手伝ってもらった。
 私たちは、街に服などを買いに行く。これまで掃除をしたり、ペイントしたりして汚れた服ばかり。お客さんに会うために、ちょっときれいな服装にしないといけない。でも、ネパールはけっこう服が高い。だいたい中国製で、ジーンズが1000ルピー前後。5000ルピーくらいの月給を考えたらとんでもなく高い。今の日本の安い服より高いと思う。
 「ムーンライトホテル」の知り合いスタッフの奥さんに名刺作りを頼んだ。そういうお店に勤めていると言い、いくつかサンプルを持ってきた。それは普通にできていたので頼んだが、一昨日にできたと言って持ってきた物は、デザイン的にはまったく工夫がなく、私がパソコンで作ったほうがマシ、という感じだった。でも、それはまだ仕方ないとしても、1つ「H」の文字だけがサイズが大きくなっており、それを直してと頼んだら、パソコン上でその文字を打ち直したのではなく、Hの上の部分を修正液で消したような物にして持ってきた。また印刷もあっちこっちずれている。さすがに「これでは金を払えない」と言った。多分彼女は店においてあるパソコンを多少使える程度で、本当の職人ではない。1000枚で1300ルピーは確かに安かったけど、編集・出版の仕事をしてきた私にこれを持たせる気か? 「やりなおす」と言って帰った彼女だったが、結局私に「店まで来てあなたがフォントなどをいじってくれ」、ということになった。
 名刺は以前「OPENING SOON」の幕を作ってもらった店に作り直しに行った。この人はMACを手際よく使い、デザインも洗練されている。はっきり言ってプロ中のプロだ。失敗した名刺を持っていって、内容は全部これで、と頼むと、地図はスキャンして印刷の乱れたところを直し、フォントもかっこいいものにしてくれた。値段はちょっと高いが、満足できる。失敗した名刺の彼女に「これとまったく同じ物を作って」と頼むことにした。
 家の無線電話「UTL」が会社の都合で使えなくなっている。店まで持っていって直す設定をしなければならない。店に行くと、そのときたまたま日本の妹から携帯に電話がかかってきた。でも携帯も調子が悪いのか、受信しても声が聞こえない。UTLの店の人に「急いでかけなおしたいから、早く設定してくれ」と言ったら、「ほかの人も待っているから明日になる。電話は公衆電話でかけなさい」と偉そうに言うので、「あなたたちの問題で電話が使えなくなり、こうして店まで足を運んでいる。それなのに、そんなこと言うなんて話が違うだろっ!」と怒ったら、店の電話を貸してくれた。
 オープンしたのに忙しくて、今日もホテルの看板を出すことができなかった。。。日本からは「オープンおめでとう」のメールをもらっているのに。。。
2009/12/24 (木)
家建築429目 プジャ 役所まわり 買い物 畑

 役所の許可も下り、すべてやるべきことはやり終わった。運勢的にも今日は日が良い。今日をオープンとなった!
 ネパールの占い的にも、日本の暦でもなるべく朝早くから事を始めるのが良い、というので、朝4時半に起きて「プジャ(お祈り)」をすることにした。お風呂に入り、洗濯して汚れていない服を身につける。この間インド人の子どもから買ったクリシュナ神&ラダ神像、ガネーシャ神像、玄関、各部屋などに、お線香、色粉をつけた米、花など置いて祈る。クリシュナのババ(父)に「どうやってプジャをしようか」相談したが、この信心深いネパールにおいてババは珍しい人で「お金をかけて祈祷師まで呼んでやることはない。あなたたちが祈ればそれでいいんじゃない」と、あっさり言われた。それでそうすることにした。時間は6時半を過ぎたらダメ、というのでまだ真っ暗な4時半に起き、サリーを着て裸足で庭から屋上までプジャした。神さまに捧げたりんごやバナナなどは「プラサド」と言っておめでたいものとして近所に配った。
 スタッフのバイに畑つくりなどをしてもらう。
 クリシュナは昨日申請が済んだ「ツーリズムオフィス」に許可書をもらいに行く。その後「ガレル」という税金などを納める役所に行く。ここで2枚写真が必要というので、私が急いでタクシーで持っていく。その後、街に買い物に行く。
 街はほんのちょっとクリスマスムードがあった。
 「GC電気」で洗濯機を持って帰る。
 今日は仕事始めだったけど、実質的にお客さんを中に入れることまでできずに1日が終わってしまった。でも、私のホームページを見たという日本人の方から「オープンおめでとうございます」というメールをもらい、感激した。
2009/12/23 (水)
家建築428目 布団 役人のチェック

 スタッフのバイが8時から来る。昨日怒鳴り込んだ布団屋からあの女主人の親戚らしい男性とインド人の職人がやってきて、寸法の違っていた敷き布団と破れたカバー1枚を持って帰った。インド人の職人は「今日は体調が悪いので仕事ができない」とか言っていた。でも、今朝来ただけマシか?
 バイに朝ごはんを作ってもらうように頼んで、私たちは10時に「ツーリズムオフィス」に行く。若い役人1人が来ていて、偉い人は10時半頃来た。3時にうちにチェックに来ることになった。「タクシーで迎えに来てくれ」と言われた。
 私は家でパソコンでチラシを作り、クリシュナ1人でオフィスの役人3人を迎えに行く。
 まもなく3人がやってきた。偉い人は、オフィスにいるときよりにこやかで、私がスリッパを差し出すと愉快そうに笑った。「いつネパールに来たの?」「いつ結婚したの?」など聞かれた。もう1人の役人は書類などを持って、一応厳しそうに「カウンターはどこ?」「客室は?」などと聞いていたが、実際シャワーをひねってお湯が出るかをチェックするでもなく、ものすごい通りいっぺんだった。若い役人は静かだった。「全部条件は満たしてるね」と偉い人が言った。その後、一応お茶を出し、書類を書く役人が「ここから湖は見れるのか?」「隣の土地の持ち主の名は?」などと、全然どうでも良いようなことを聞いてメモをした。お茶を出した後、偉い人は携帯で誰かと仕事の話をし、あとの2人はバルコニーに出ていった。クリシュナによれば「日本人だから賄賂はもらえそうにないね」などと話していたと言う。お金はあげなくても良さそうなムードだったが、ほかのホテルもゲストハウスもみなあげているものらしい。うちだけ、何かにつけ面倒ごとを言われると困る。そもそも営業申請にまったく費用がかからないこと自体もどうかと思う。一律に費用をとればいいのに。本当は3000ルピー以上くらいのものらしいが、2500ルピーを「軽食代に」と言って渡すと、彼らの顔が急に輝いた。帰りは偉い人ともう1人がバイクに2人乗りし、若い人は歩いて帰っていった。明日正式な認可証をくれる。まあ、安く済んだからいいか。
 クリシュナの言うところでは、彼らは他ではやっていないスリッパを出すサービスをされた瞬間に「緊張しちゃった」そうだ。偉い役人ではあるが、生活そのものは質素で、外国のホテルに泊まれるほどの給料はもらっていない。笑い話だが、あるホテルで彼らに食事を出した。白いナプキンをバラの花の形にして置いておいたところ、役人が偉そうに「これはどうやって食べるんだ?」と聞いたと言う。スリッパに緊張しちゃったあとの彼らは、「もう賄賂がもらえるかどうかで頭がいっぱい」だったろう、とクリシュナが推測していた。とにかく役人のチェックも無事に終わった。明日正式に開業できる。
2009/12/22(火)
家建築427目 プジャ用意 買い物

 バンダ3日目。バイもツーリズムオフィスの役人も来ない。
 オープン日を24日に決め、そのプジャ(お祈り)やプラサド(お祝いに食べる物)などの用意のため、そういうことに詳しいダムサイドのおじさんのところに行く。プラサドは「タパリ」という葉っぱで作ったお皿に果物などを載せる。それをおばさんにもらった。
 正午にバンダが解除になった。レイクサイドのレストランも開き始めた。チプレドゥンガに服やお祈りグッズみたいな物を買いに行くが、まだ閉まっている店も多く、開いていてもチョイスがなく、買わずに戻ってきた。たまたま食べたインド人のサモサの屋台でも2皿のチャットで90ルピーと法外な値段を言われ、嫌な気分になった。
 なんかついてない日だな、と思いつつ、あの約束を平気で破る布団屋に行くと、さらに嫌な気分になった。あの女主人は、サイズの違っていた布団を取りに来るといって、1週間くらい連絡がないままだった。「明日11時に必ず行く」、などと言って平気で来ない。それでも普通に店は営業していた。「忙しかった。私は間違っていない」と言い張る。さすがに私もクリシュナも怒った。すると「自分が上の人間だからって偉そうに喋らないで。私は悪い人間じゃないんだから」と言う。この言葉に切れた。「いつ、誰が偉そうにしたんだよ? 信じてたのにあんたが約束を破ったんじゃねえか!」と日本語で怒鳴ってやった。それでも「私は間違ったことをしていない」とずっと言っていたが、「明日来ないなら金を返せ」と言ったら「明日必ず行く。行かなかったら金は返す」と言わせた。この人は最初「私は正直なグルン民族」と言った。そして、うちに車で来る際に、免許なしで運転して警察に止められたが、なんとか言ってごまかしていた。もちろんネパールのほとんどの人は良い。でも、こういう人もいる。外国で稼いできた、とか偉そうに言っていたが、何がそうさせたのか? ネパールは役所が悪い、とよく言う。でも、中途半端に金を持ったこういう街の人はもっと悪いかも。。。なんだかうんざりした。
2009/12/21 (月)
家建築426目 オープン日を決める 名刺オーダー ゴミ箱造り

 今日もバンダ(ゼネスト)で仕事や学校が休み。
 日本の暦や、ネパールの暦、それにクリシュナの運勢などをもとに、いつのオープンが良いか、決めることにした。だいぶ遅くなったけど。。。日本的には明日22日、28日が大安、24日が先勝。28日からレイクサイドはストリートフェスティバルなのでそれにも間に合わせたい。クリシュナのババ(父)に電話で聞くと「クリシュナのラッシ(運勢を書いた紙。赤ん坊のときに占ってもらう)によれば、22日と月曜日は良くない。そして木曜日が良い」と言う。と、いうことで24日が良いということになる。ヒンドゥー教の国でクリスマスイブを選ぶのもどうか、という気もしないでもない。でも、マムズガーデンの宮本さんにその話をすると「なんで? 良い日じゃない!」と言ってくれた。そおか。とりあえず24日はプジャ(お祈り)して、近所に「プラサド」(祝い事に出す果物やお菓子)を配って開業ということにしよう。その日からチラシなどを配ってぼちぼち始める。
 知り合いで名刺を造る店をやっている人がいるので、24日に合わせて名刺を頼んだ。
 残っているペイントのバケツをきれいにして、それを客室のゴミ箱にすることにした。このペイントのバケツは、ネパール、インド人には大変な人気で、みんな「要らなくなったら私に欲しい」と言う。店で売っているプラスチック製のゴミ箱などよりずっと丈夫で長持ちする。虫が入らないので米や豆を保存しておくには最適だそうだ。売ってもかなり高く売れるらしい。それでいくつか勝手に持っていってしまった働く人もいた。うちもペイントを塗りなおして使うことにした。なかなか可愛く出来上がった(写真)。ここは、ある物で工夫し、太陽光でお湯を沸かし、庭の一角で野菜を作る生活――。
2009/12/20 (日)
家建築425目 ゴミを燃やす トイレ掃除 畑作り

 今日から3日間、反政府系のバンダ(ゼネスト)が始まった。交通手段がないので、スタッフのバイも「ツーリズムオフィス」の役人も来なかった。オフィスの役人のチェックが済まないとホテルを開業できない。でも交通手段がないからどうすることもできない。電話をすると、役人は「でも(バンダは)あと2日のことだから、もう開業しちゃっていいよ」といい加減なことを言っていた。
ゼネストと言っても、危険なムードはなく、店や交通が止まるもの。車の通りもなく、ポカラは静かだ。学校や仕事もないから、普通の人にとってはたんなる休み。昼からのんびり酒を飲んでいる人もいる。停電やバンダは人を余計に怠けさせているだけ、と感じる。
 裏の土地にゴミが溜まっていて、そちらの部屋側から見た目が良くない。うちの土地じゃないが、クリシュナと2人で掃除してゴミを燃やした。
 クリシュナはトイレ掃除、私は庭で畑作りをした。畑にするために、土を掘り返して石やゴミを拾った。鍬がないので、スタッフのバイに頼んで村の方で買ってきてもらうことにした。
2009/12/19 (土)
家建築424目 ツゥルシ ヘビ像 セメント ペイント

 朝8時にスタッフのバイが来る。バイは何も言わなくても、ドアを拭いたり、ビール瓶をかたづけたりする。とても気が利く。クリシュナもバイが気に入っていて、私とはぶつぶつ言いながらになるが、彼が来ると楽しそうに一緒に仕事をしている。クリシュナを働かせるためにもバイの存在は良い。
 今日は「ツゥルシ」をバイとクリシュナで造った(写真)。ツゥルシはハーブの草で、ビシュヌ神の化身と言われている。家の庭の一角にそれを植えた、いわゆる祭壇。残った石やタイルなどを使い、そこに土を塗って造った。ヘビの神さま像も2人で造った。うちの周りに小さいヘビがいたので、土地の守り神として祀ることにした。街でヘビ像を買おうと思ったら800ルピーと言われた。すごい簡単な造りで、自分たちでも作れそうだった。それでバイのアイデアで残っていた大理石にセメントでヘビ像を形作った。かわいらしいヘビの神さまになった。ネパールの人は物を無駄にしないで何でも作ってしまう。偉いな、といつも思う。
私は3階の階段のつづき(ネパールでは将来もう1階建て増しすることを想定して階段だけを造っておくことがある)にペンキを塗り、神さま像を置く場所を造った。
壁や階段のかけたところをセメントを塗り、ペイントもした。
2009/12/18 (金)
家建築423目 掃除 ホテル業申請 インバーター注文 買い物

 スタッフのバイとクリシュナでカースペースに水を流して掃除をする。午後になって「ツーリズムオフィス」にホテル業の申請に行く。オフィスにはいつもの若い役人しかいなかった。この役所はいつも暇そうだ。「ケチャ バイ(弟さん、どう?)」とクリシュナに聞き、私はサリーを着ていたので、にこやかに迎えられる。今日もまた偉い人が外出していて、申請の許可ができないと言う。でもすぐに電話で連絡をとってくれた。ちょっと嬉しかったのは、電話で「ソラゲストハウスのクリシュナバイが用意ができたって申請に来たんですよ」と言って、名前を覚えていてくれたことだ。「日曜日にチェックに来る」ということになった。もう私たちはここに来ないでいいと言う。ただ、その日曜日はバンダ(ストライキ)で役所も休みとわかり、改めて電話すると「(観光系だから)この役所はやっている。歩いていく」とのことだった。意外に良い人なのか? よくわからない。ただ、この役所とホテルとは「持ちつ持たれつ」の関係らしい。大手はそれなりに賄賂を使って、税金などを大目に見てもらっているそうだ。
 ただ、来週は日曜日から火曜日までバンダらしい。開業が遅れるのは困る。
 必要ないと思っていたが、停電のとき電気が使えるためのインバーターを注文することになった。ゲストハウス開業の義務になっているそうだ。ジェネレーターという手段もあるが、最近はインバーターが安くなり、一般の家でも使えるようになったそうだ。知り合いの「マウンテンビューホテル」のオーナーが、このインバーターの仲介をしており、ここを訪ねて頼んだ。800W使えるものは24000ルピーくらい、1400Wだと42000ルピーくらい。思ったよりは安かったが、工事費に3000ルピーかかる。1400Wがいい、とクリシュナが言うので、それをオーダーした。また5万ルピー近くかかるのか・・・。また電気の職人が来ると、掃除が必要になる。ちょっと嫌だ。今日オーダーして、間にバンダが入り、うちで使えるようになるのは1週間後らしい。
 近所の金物屋にプジャ(お祈り)用の線香立てや銅製のガアグリ(水入れ)などを買いに行く。主にオブジェとして使う。
2009/12/17 (木)
家建築422目 ガーデン 看板造り

 朝8時頃スタッフのバイから電話があり、また体調が悪く今日は来られない、と言う。すごいよく働くのだけど、少々体が弱いのかも。ご飯もあんまり食べない。でも、結局病院に行っている間に元気になったとかで、10時頃に来た。昨夜知人に無理に酒を飲まされて吐いたりしたとのことだった。ガーデンの仕事を手伝ってもらった。
 私たちもガーデンを造った。1袋5ルピーで買った大根、ほうれん草、菜の花、いんげん豆などの種を蒔いた。早く野菜ができないかなぁー。
 不要となった木のドアを半分に切って、「空ゲストハウス」の看板を造った。白の地に黒のペンキで「空 SORA GUESTOUSE」と漢字を入れた。ものすごい手作り感がある。
2009/12/16 (水)
家建築421目 ガーデン 彫刻ドア

 朝からバイと3人でガーデン造り。園芸士に頼めばもっと簡単だろうが、小さい庭だし、お金もかかるので、自分たちで、残っている材料でやることにした。残ったブロックにペイントをし、それで道を造り、その中にやっぱり残っていた砂利をまいた。その横に菜の花の種をたくさんまいた。菜の花畑は、私が初めてネパールに来たときにタライの村で見た。太陽を浴び、一面に黄金色に輝く菜の花畑が本当に美しかった。それを、少しでも再現できたら・・・との思いがある。
 彫刻ドアに2度目のペイントをした。
 夕方交通事故に遭った親戚のエンジニアのお兄さんのお見舞いに行った。プリティビチョークにできた新しい病院で、建物はきれいだった。プライベート患者用という部屋だったが、何十個ものベッドが並ぶ大きな部屋だった。その広いスペースに患者は4,5人しかいなかった。ICUにいたというから心配していたが、お兄さんは思ったより元気そうだったので安心した。ケガは腕の骨折だけで、ほかには傷がなかった。手術をして腕に金属を入れたそうだ。あと数日で退院できるという。最初は少し悲しい顔をしていたので、どう声をかけたものかと思ったが、談笑するうちに、「左腕だったから、仕事にも早く戻れる」と笑顔で言っていた。
2009/12/15 (火)
家建築420目 ガーデン 彫刻ドア ベッドメイク 不要品返却 買い物

 スタッフのバイに、ベッドに布団をセットしてもらう。ここでまた問題発覚で、2つほどベッドに丈の合っていない布団が見つかった。すぐに布団屋の女主人に電話する。「すぐに職人をチェックに行かせる」と言いながら来ない。夕方実際に店を訪ね、明日こそきてもらうことにした。でも、他の布団は綿が厚くてよくできている。
 バイにはガーデンのため、ブロックにペイントをしてもらう。私たちは彫刻ドアにペイントをする(写真)。彫刻の職人は「ブラックジャパン」という名のペイントを指定した。確かに黒にすると高級感が高まる。でも、ペイントをしながら思う。こういう美術品みたいな物を、私たちが自らペイントするものだろうか? 本当は、彫刻の職人が自分でやるべきものでは? 多分、良い物を彫ったにも関わらず、オーダーが1年以上前でもうもらうべきお金はもらってしまい、その後木材の価格が高騰したので、今の賃金の割に合わない。しかも彼がうちに来たとき、たまたま私たちはゲートをペイントしていた。それで「この人たちに仕上げのペイントはやらせてしまえ」となったに違いない。でも、ペイントしたお蔭で、彫刻の細部まで間近に見ることができた。シバ神の足の指、サラサーティー女神の髪、クリシュナ神の笛・・・本当に良い物だと思う。
 バイが帰ったあと、水道系の不要品を返却した「シャンジャリマルブル」にお金をもらいに行く。8000ルピー以上戻ってきた。ここでショックな話を聞いた。家の建築デザインを頼んだ親戚のお兄さんが、交通事故で腕を複雑骨折しICUに入っていると言う。バスに乗っていて、後ろから車に追突されたらしい。彼のお父さんお母さんは、今インドに旅行中で事故を知らないと言う。建築の件ではいろいろ不満はあったものの、力になってもらった人がこうなるとは。明日お見舞いに行くことにした。
 「GC電気」で洗濯機を注文する
2009/12/14(月)
家建築419目 ガーデン

 スタッフのバイが来て、ガーデン造りの仕事を手伝ってもらう。日ごろ畑の仕事をしているので、土を掘り返したり、均したり、速くて上手。集めた砂利をセメントの袋に入れて塀の向こうに置いておくことを頼んだら、ヨイショと何キロもある袋を持ち上げて、塀の向こうに投げ入れていた。私など持つことさえできないものを。塀も軽々と乗り越えてしまう。ネパールでは「男の子が必要」とよく言う。こういう力仕事が多いからだと、つくづく思う。でも20歳くらいのバイは痩せていて小柄だ。好き嫌いも多いみたいで、野菜カレーは、じゃがいもかかぼちゃしか食べないと言う。ダル(豆)は好きらしい。いろんな人がいるものだ。
 私も畑やガーデンのゴミや砂利を拾って、土をいじった。畑仕事などまったく縁のなかったので、ネパールでは本当にいろいろなことを経験している。土を触っていると、ここが自分の土地、家なんだなぁ・・・と実感できる。
 ソーラーは今日使ってみると、問題なく熱いお湯が出てきた。よかった。最近は夜7時くらいから2時間くらい停電がある。ちょうど食事のしたく時なので不便だし、他の仕事をしようと思っても止まってしまう。
2009/12/13 (日)
家建築418目 ペイント ガーデン 買い物 ソーラーチェック

 スタッフのバイに塀のペイントや昨日集めたブロックを水で洗ってもらう。
 いまいち調子の悪いソーラーを、買った店にチェックしてもらうことにした。ところが、昨日来るはずの職人が今朝になっても来ない。「あと5分で行く」と9時に言いながら、実際に来たのは11時過ぎだった。それでいて、奥さんが病気だから「明日は絶対に電話しないで」と言う。一方、テクダルの仕事の方の水周りの職人はこの間のパイプの工事の別料金を取りに来た。1500ルピーを払ったが、ゲートの中にはもう入れないことにした。そこまでしないと、仕事欲しさにわざとどこか壊していくそうだ。この水周りの職人というのは、だいたいインド人で、「良い人は1人もいない」と皆が言う。こっちが困っていても、それをまったく意に介さず、自分のミスで呼ばれたのに「プジャ(お祈り)の日に来たんだから金をくれてもいい」と勝手なことを言い出す。人を困らせて平気な奴が、いったい何を神さまに祈ってんだよ? とクリシュナと話した。
 夕方ソーラーの店の人にも来てもらい、見てもらったが、ソーラー自体には問題がなかった。ただまったく掃除をしていなかったので、ガラス管にほこりがついていた。それだけでも影響が出る、とのことで、それを拭いてもらった。
 留守をバイに任せて、買い物に出掛ける。チプレドゥンガのカーテンの店でベッドの布団の下に敷くラバーのマットを買う。これは他の店では数1000ルピーと言われたが、ここではメートル160ルピー位で安かった。これを10個分買う。ATMでお金を下ろし、テルサパッティに行く。布団などを作る店でテーブルクロスを買う。これはカーテンの店よりずっと安かったので、こちらで買った。1枚150ルピーくらい。生地をテーブルクロス用にミシンをかけてもらう間、彫刻ドアの職人のところに行き、ペイントをもらってくる。その足で籐家具の職人のところにも行く。この時は不在だったが、夕方うちに来てもらい下駄箱をオーダーした。
 道で神像を売るインド人の子どもから、クリシュナ&ラダ、ガネーシャを買う(写真)。なんと1個100ルピー。セメントで出来ているとは言え、見事な細工。レイクサイドのお土産屋なら1000ルピーと言われてもおかしくない。良い買い物ができた。これを持って歩いていると、大人までが「あっ!クリシュナとラダだよ」「ガネーシャ持ってるよ!」と興味津々の目で見る。
 テレビを置く台を買おうと思って、ベッドを買った家具屋に行くが、親切な主人がいなかった。
2009/12/12 (土)
家建築417目 掃除 ペイント ガーデン

 朝8時前スタッフのバイが来る。今日は塀のペイントや浴室の掃除などをしてもらった。仕事が早いので助かる。親戚のナースに注射をしてもらうことになっているとかで、15時にあがった。
 10時頃「ポカラガーデン」に行く。あらかじめ5000ルピーの予算で35〜40個の鉢が欲しい、とオーダーしてあった。店主はすでに鉢を用意して、草花に水をやってくれていた。 いろいろな種類の花と草をまんべんなく用意し、ひと通り説明してくれた。でも、35個の鉢はイメージしていたよりは少なかった。専任のトラクターが来て、400ルピーでうちまで運送した。
クリシュナと私はガーデン造りのために、隣りの土地から工事に使って残っ た石やブロックを運んできた。重くて大きな石はクリシュナが歯を食いしばりながら、転がしてうちまで持ってきた。汗だくになっていた。私はブロックを運んだが、それもけっこう重たくてつかれた。これまで見てきた働く人は、そんなブロックを5,6個背負いかごに入れ、かごにつけたひもを額で支えて運ぶ。ネパールの人の体は強靭だ。
 地面に置きっぱなしだった石やブロックを取り上げるのはちょっと勇気が要った。石の裏に虫がついているからだ。あり、毛虫、てんとう虫、くも、かたつむり・・・。自然豊富で土地が良いので悪い虫ではない。だけど都会育ちの私は虫は超苦手でちょうちょが来ても逃げる。クリシュナに虫を払ってもらってから石を運んだ。でも、うちの一角で畑をすることにしたので、虫が怖いとも言ってられない。
2009/12/11 (金)
家建築417目 掃除 ペイント ゴミを燃やす

 朝8時前、休んでいたスタッフのバイが来る。聞くと肺炎と血液検査の結果に問題があったため、マニパル病院に入院していたという。本当はまだあと4日入院しなければならなかったらしいが、私たちが早くスタッフが必要と言ったので、退院してきたらしい。腕に
点滴のあとがあり、食事のあとは薬を飲んでいた。ただ、見た感じはとくに悪そうでもなかった。仕事も石の磨きやトイレ、窓の掃除などまじめにやった。汚かったスタッフトイレを、クリシュナの指示に従い、ピカピカにしてくれた。
 私は塀のペイントをし、クリシュナはバイと一緒に掃除をした。
 バイが16時半にあがったあと、これまで隣りの空き地に置かせてもらっていたゴミを火で燃やした(写真)。木のくずや、ビニール袋、紙など、汚いゴミではないけど、土地の持ち主が見たら怒りそうなほど溜まっていた。ただ、そこに置いていた間、紙は牛が食べ、プラスチックなどは廃品回収でいろんな人が勝手に持っていったので、けっこう量は減っていた。ネパールでは廃品回収やリサイクルは役所はやっていないが、一般のインド人などが自転車で回ってきて、それを業者に売っている。ビール瓶は1本1.5〜2ルピーで買ってくれる。こういう仕事はネパール人はやりたがらない。それでインド人がやって稼いでいるのだが、最近、これが良い商売だと気が着いたネパール人が、これまで仕事をしてきたインド人を閉め出そうとし、インド人の廃品回収の人々が会議を持ったらしい。それでしばらく廃品回収が止まっていたときもあった。何しろ、この廃品回収は助かっている。
 ゴミに少し石油を足して、火をつけた。床をやった木のくずもあったので、その油脂でよく燃えた。日本だったらもちろん公害とか言われて問題なのだろうけど、ネパールでは誰も怒らないし、実際燃やしてみると悪臭はなかった。寒い時期なので、焚き火の効果で汗が出るほど暑かった。また鉄とか、紙やすりとか、青や緑に炎が出て、やってみるとなかなか楽しい。21時までかかったが、ほとんどゴミがなくなった。これで土地の持ち主に怒られないで済む。クリシュナがホッとしていた。
2009/12/10 (木)
家建築417目 電気 掃除

 朝から掃除をする。階段や踊り場の石を貼ったところを磨く。木の仕事をした職人たちが落としていったのりなどのシミを鉄板やブラシで剥がす。けっこう力がいる。剥がしたあと、ほうきではく。それからクリシュナが水でぬらした布で拭く。もっと石をきれいに見せたい。クリシュナも私も仕事を早く終わらせたいため、掃除の仕方を巡って、つい言い合いになる。夜8時頃停電するまで掃除を続けた。
 ビジュリコダイが来て、ソーラーのお湯をキープする装置をつけていった。この装置が中国製で、漢字でスイッチとか電源とか書いてある。ビジュリコダイに意味を聞かれたが、簡体字のためよくわからなかった。
2009/12/9 (水)
家建築416目 ペイント 電気 ガーデン 掃除

 朝起きて浴室の掃除から始める。テーブルにペイントをする。
 ビジュリコダイ(電気のお兄さん)が来て、テクダルの派遣した電気の職人がやっていった仕事の不備を直してもらう。よく喋る人で、ハイテンションでずーっと喋っている。喋っている時間が長いので、なかなか仕事が終了しない。でも、工事はすごくきれいにやってくれる。クリシュナに言わせると「喋っていても他の人よりずっと仕事が早い」。だから喋んなければもっと仕事ができるのだと思う。クリシュナがビジュリコダイの長話につきあっていたので、作業の終了は16時近くになった。
 それからガーデンの店「ポカラガーデン」に行く。デザイン、植え付けなどすべてを頼むこともできるが、そうするとかなり値段が高くなるらしい。うちはそう広くもないので、とりあえず予算を5000ルピーと決め、そのなかで花や木をアレンジメントしてもらうことだけ頼んだ。1個75ルピーからあるので、50個近くの植木が買えることになる。主人はこちらの言うことを快く聞いてくれた。欲しい物があればそれを言ってください、と言うので、クリスマスの木、ハーブ、そして「ダルサンピプル」というのは入れてもらうことにした。ダルサンピプルは、日本の釈迦像の後ろにもよく見かける草。名前はここで初めて教えてもらった。ネパールっぽいので、入れた。他はまったく植物に詳しくないので、お任せして、選んでもらったものを見て判断する、ということにした。しあさってに準備できるということだった。ガーデンは楽しみだ。
 帰ってきてから客室の床を掃除した。夜遅くなった。
2009/12/8 (火)
家建築415目 ペイント 電気 買い物 ガーデン

 朝起きてペイントを少しする。ビジュリコダイ(電気のお兄さん)が来て、ソーラーのお湯をキープするための装置をつけに来るが、まだGC電気から太い電気コードが届かないため、午後に出直してもらうことになった。
 街に買い物に出掛ける。まずチプレドゥンガに行って、「エレガンストレードセンター」でバスマットを、その近くのマーケットでスリッパを買う。マーケットというか、上野のアメ横みたいなところで小さい店がゴチャゴチャとたくさん入っていて、卸値で買える物もある。次にこの間ベッドを買った店でローテーブルを買う。これは板の間で日本人が座って食べられるように用意した。750ルピーで安かった。その隣りの店で毛布を10枚買う。ネパール産の280ルピーの物にした。これらの荷物をタクシーに載せ、プリティビチョークにシーツを取りに行く。
 そしていったんうちに帰り、ガーデンの店「ポカラガーデン」に歩いていく。ちょうど店の隣りがガソリンスタンドだったが、ネパールは今ガソリンがインドから入らなくなっていて、大問題になっている。スタンドの前は100メートルくらいの車とバイクの長蛇の列だった。トランプをして時間をつぶしている人もいた。
ポカラガーデンの店主は私たちを見ると、「連絡先の紙を無くしてしまったんですよ」と先だって会って以降連絡しなかったことを、手を合わせて詫びた。店主はいろいろな花や木を見せて値段を教えてくれた。1個75ルピーの植木もあって、思ったより安かった。明日もう一度相談することにした。
 ハードウェア店「ガウリシャンカー」に電話して店を開けておいてもらい、テーブルに塗るペイントを買いに行った。
2009/12/7(水)
家建築414目 掃除 ペイント 水周り 電気

 朝7時半頃スタッフのバイのおじさんから電話があり、バイが入院したと言う。その後本人からも電話があった。もう熱は下がったが呼吸が苦しいので、その治療をしているということだった。しばらく後おじさんがうちに来て、彼の代わりに働くと言う。ペイントの仕事があったが頼むわけにも行かず、帰ってもらった。バイについては明々後日には治療を終えてくるので、それまで待ってほしい、と言われた。働き始めて5日目でこういう状況では、やっぱりちょっと考えてしまう。明々後日に来なかったら、他の人を捜すと言った。
 水周りの職人が来て、調子の悪かったトイレを直していった。その際、また別料金の話をする。例のインシュレーションというのの残金だ。でもそれはホテルが営業してちゃんと機能しているかチェックしてからだと言った。すると今度はこの間、パイプの水を外に出すようにしたのが別料金で1500ルピーだと言う。確かにそうかもしれないが、この人はこの前部屋に水が漏れたときに来ると言ったきり、2日間携帯の電源を切っていた、そういう奴だ。そうすんなり払う気にならない。とりあえずまだ問題のある浴室もあるし、別料金の値段も調べてからだ、と言って帰らせた。
 ビジュリコダイ(電気のお兄さん)に来てもらい、ソーラーにつける停電になってもお湯をキープしておけるものを付けてもらう。だが、うちのソーラーは電気の量が大きいので、ダイが用意したコードでは間に合わず、「GC電気」に改めてオーダーすることになった。
ペイントをした。クリシュナは掃除やペイントなどはやりたがらないので困る。
2009/12/6 (日)
家建築414目 掃除 ペイント

 スタッフのバイが来ない。彼を紹介したおじさんから7時半頃電話が来て、バイの体調が悪く今日は来れない。明日来る、と言う。働きすぎで疲れたのは確かだろうが、来てまだ5日目。がっかりする気持ちと、ああやっぱり・・・という気持ちと両方だった。
 クリシュナはバイほどせっせとは働かないので、片付けが進まない。昨日運んできたテーブルをいすの丈に合わせて、脚を短く切った。たまたま彫刻ドアの職人が置き忘れていったのこぎりがあったので、それを使わしてもらった。テーブルをレストランに並べた。このテーブルは安く1000ルピーで譲ってもらって助かった。今ネパールでは木の値段が上っている。このくらいのテーブルは、材料の木だけで2000ルピーは掛かるらしい。
 塀のペイントをした。
200/12/5(土)
家建築413目 掃除 植木鉢、テーブル運搬 

 スタッフのバイが8時頃来る。今日も3人で掃除をした。クリシュナは掃除をさぼりさぼりやるが、バイはせっせと働いている。壁についてしまったペイントを落としたり、屋上、バルコニー、スロープなどに水を流したりした。
 昨日トラクターに運搬を頼んでいたので、約束の13時に「ホテルレイクサイド」に行く。不要となったテーブル、テレビ、植木鉢を割安で買ったので、その引取りのためトラクターを頼んだ。ところが、トラクターが約束の時間に来ない。運転手に電話すると「パンクしたので30分遅れる」、と言っていたが、1時間待っても来なかった。その後、夕方になっても連絡がつかないので、直接運転手の家に行く。確かにまだ戻っていなかった。彼のお父さん、お母さんが対応して近所の店から電話をかけてくれたりした。まず今ガソリンが手に入りにくく、給油に時間が掛かったこと、そして明日ポカラはストライキで車が走らない、そのため今日他の仕事から戻ってくるのが遅れた、とのことだった。それでも19時頃うちに着き、そのトラクターに一緒に乗って、「ホテルレイクサイド」に行った。遅い時間だったのに、日本人のマネージャーさん、ほかのスタッフさんも荷物の積み込みを手伝ってくれた。運転手も悪い人じゃなく、250ルピーという良心的なプライスで運搬してくれた。うちに花やテーブルが届いた。ガーデンを作るのが楽しみになった。
2009/12/4(金)
家建築412目 掃除 寝具買い物

 スタッフのバイ(弟さん、年下の男性)が来る。彼は生真面目で、休みを取ると落ち着かないらしく、「休んでください」と言ってもずっと働いている。階段についてしまったペイントを取る仕事をしてもらった。私はキッチンの壁から床、棚などを全部掃除した。途中から、バイを紹介した彼のおじさんもやって来て、一緒に掃除を手伝ってくれた。床についたペイントをやすりや鉄の破片で懸命に取ってくれた。キッチンはもう完璧、きれいになった。お金を払って雇っているとはいえ、こんなに一生懸命やってくれるなんて! ホテルオープンのために、力になってくれている。善い人たちだな、とつくづく思った。
 バイのうちはレイクサイドから2回バスに乗り換えていくシンパニという場所にあり、自宅の2階を4500ルピーで間貸ししているのだそうだ。畑もあるらしいが、現金収入はそれだけ。おじさんに「ここまで来るバス代がない」と言ったそうだ。それでも一生懸命やってくれて本当に助かっている。善い人が来て良かった。
 バイたちが帰ったあと、プリティビチョークに布団のシーツを買いに行く。寝具を買ったグルンの女性の店は、今日もまた時間を守らなかった。その店が出した見積もりを持って、この間炊飯器などを買った近所のホテルの人の親戚の店に来た。1枚350ルピーで、最初の店より安くて良い生地にしてくれた。20枚オーダーした。
 その後今日来なかった寝具の店に来て、まだ受け取っていなかった枕カバーをひったくるようにして持ち帰った。こっちが怒ってるのにまったく気がついていない。
 その後スリジャナチョークで「ホテルレイクサイド」で買った荷物運搬のためのトラクターを探すが、もう日が暮れているのでなかなか見つからない。2つの連絡先をもらい、レイクサイドに帰ってくると、すぐ近所にトラクターが止まっているのを見た。その場で明日の運搬を250ルピーでお願いした。
2009/12/3 (木)
家建築411目 掃除 ペイント キッチン用品買い物 寝具届く 畑作り 排水のパイプ

 昨日から来ているスタッフのプージャンは、ちゃんと7時半にはやって来た。今日は掃除とご飯作りを頼んだ。ダルバートはそう辛くもなく、おいしくできていた。掃除は窓のほこりを落とし布でガラスを拭くことを頼んだ。まったくさぼることはなく、丁寧にきれいにしてくれた。台所の使い方も確認しながらやるし、言わなくても客室のトイレを使ったり、家具にさわったりなどしない。これまで来ていた働く人よりもきちんとしている。ずっと働きづめで、飽きたり疲れたりしないかな。
 私たちはゲートのペイントをした。一応完成した(写真)。このゲートはうちの自慢の一品。お気に入り。
 「ホテルレイクサイド」に不要品を買いに行った。テレビ2台4000ルピー、テーブル4台4000ルピー、残り鉢植え20個くらいで、計約12000ルピー。良い買い物ができて助かった。
 その間にシババンジャとビナジュ(姉の夫)が来た。シババンジャが家からほうれんそうと辛子を持ってきて、うちの一角に畑を作ってくれた。簡単に育つものらしい。
 水周りの職人の弟が来て、排水の水が外に流れるようにパイプをつないだ。
 数日前にオーダーした寝具が約束からかなり遅れてやっと届いた。ネパール製の普通の布団だが、別に問題ないと思う。敷き布団、掛け布団、枕、枕カバーのセット10個で計22850ルピーだった。でも、このお店の人はその日のうちにできると言いながら、嘘ばかりついていたので、あんまり信用できない。
 近所の金物屋さんに鍋などを買いに行く。夫婦でやっている小さな店だが、店主がとても親切だ。高い物を無理に勧めない。こげない鍋950ルピー、ビアジョッキ120ルピー、おわん(味噌汁用)、フォーク、スプーンなどを買った。
2009/12/2 (水)
家建築410目 スタッフ入る ペイント キッチン用品買い物

 朝7時クリシュナに「ホテルムーンライト」でかつて一緒に働いた知人から電話があった。昨日面接に来る、と言って来なかった人のおじさんにあたる。彼はかなり熱心にクリシュナに甥っ子を勧めた。彼自身は今日ナラヤンガートに行くことになっていて、2,3日後に戻るので、その時甥っ子を連れて来ると言った。が、それでは遅い、と言うと「これから30分後に行く」となった。そして、9時頃彼と甥っ子がやって来た。甥っ子は20歳くらいで、ニコニコして人受けの良い感じだった。クリシュナの知人は、40歳後半くらいのネワール民族で本当にまじめな人だと言う。ホテルやレストランの仕事をずっとやってきていた。クリシュナが掃除、雑用など仕事の内容を細かく書いた紙を見せると、それを甥っ子に読んで聞かせて「全部、私もやってきたことだ」と言った。ただ、私は昨日来る、と言ってこなかったことが引っかかっていた。来なかったので、違う人にも紹介を頼んでしまった。「他の人にも会ってから考えたい」と言うと、彼らは困った顔をした。クリシュナが「では、とりあえず1か月だけやってみてください。その結果で考えます」と言うと、納得してくれて、おじさんが甥っ子に「おまえが彼らに満足を与えないといけなんだよ」と言った。給料は1か月3500ルピー、自宅からの通いで、朝8時から16時半まで勤務、朝ごはんを1回つける、ということになった。もう今日からでも働く、と言うので、早速やってもらうことになった。私はあまりにいきなりなので戸惑ったが、クリシュナは知人をかなり信用していた。
 甥っ子にはまずペイントの仕事を頼んだ。彼は即座に塀に塗り始めて、1つの色のペイントを全部塗り切ってしまった。足らない分のペンキをハードウェア店に買いに行かせると、それも要領よく済ませた。帰ってきて、私の作ったダルバートを食べてもらい、「1時間休憩をとってください」と言ったが、「今日は時間が短いので働きます」と言って、休みもとらずにペイントをした。彼に任せた塀は早く終わり、私がゲートを塗っていると、自分から進んで「ここも黒く塗りますか?」と手伝い始めた。ちっとも手を休めない。着てきたTシャツがペンキで汚れてしまったが、嫌な顔はまったくしなかった。仕事が早く、真面目で素直。良い印象だった。16時半過ぎにペイントを終えて帰っていった。ペイントはとても助かった。
 18時頃キッチン用品を買いに行く。近所のホテルの人の親戚の店で、ここにたまたま店主がいて、車で送り迎えしてくれた。炊飯器やタオルなどを買った。炊飯器はタイ製で2000数百ルピーだった。オーダーの翌日には品物を届ける、と言った寝具の店からは今日もいろいろな言い訳をされて物が届かなかった。
2009/12/1 (火)
家建築409目 スタッフ面接 彫刻ドア完成! ペイント 

 朝9時スタッフの面接をした。友人のナンダさんが、クリスチャンの仲間という人を連れてきてくれた。生まれて初めてのスタッフの面接。私たちが「モンゴル系の男性が良い」と言ったので、ナンダさんはその通り、マガル民族の20歳過ぎくらいの人を連れてきてくれた。彼はマガルらしく、口数が少なかった。人は悪くなさそうだった。ホテルの仕事をスクールで1か月学んだことがあり、以前勤めたところは社長と合わずに辞めた、とのことだった。マヘンドラプルに住んでおり、ここまで通うバスがあまりないとのことだった。彼があまり自己主張しないので、代わりにナンダさんがフォローした。彼はほとんどホテルの仕事の経験はないが、給料は5000、6000ルピーを希望しているみたいだった。休みは土曜日。教会の何か用事があるらしく、すぐには来れないので、「日曜日からにしたい」と言った。ナンダさんが「なんで? 彼らはすぐにでも仕事に来て欲しいのよ。明日からにしなさいよ」と言ってくれた。マガルなので、押しが強くないのはわかるし、付き合ってみれば善い人だろうとも思ったが、いまいちやる気があるのかどうか、わからなかった。さらに、未経験者なのに5000ルピー以上欲しいということや、通うのに遠い(ただ、建築の仕事で働きに来ていた職人などはもっと遠いところから自転車で通っていた)と言うのが、ネックになった。ナンダさんは屋上にブロックで簡単な寝場所を造って、そこに住んでもらっては? と言ったが、そんなに容易にできるものではない。「今夜までに連絡する」ということにした。
 クリシュナがホテルで働く知人にいろいろ聞いてきたところ、「最初は3000とか3500ルピーくらいで始める」とのことだった。最近はあまり安くし過ぎてはいけない、という決まりができて、それを無視すると労働組合みたいな組織に経営者が非難されるそうだ。でも、何しろ初心者に5000ルピー以上はやや高い。もちろん仕事ができる人には出せる範囲で出したいと、私たちは考えているが、未経験者にはほかと同じでいい。マガルの彼の希望に合わせるなら、マヘンドラプルの町の方で給料の良い仕事を探してもらった方がいい、と結論した。クリシュナが何人かの知人にあたる間に、2人ほど紹介してくれる人も見つかった。
 1人は「ホテルムーンライト」で旧知のネワールの友人。彼の甥っ子が今日の16時に面接に来る、とのことだった。でも、結局来なかった。カルマゲストハウスのマネージャーも親戚の大学生を紹介してくれるとのことだった。でも、いまは村にいて、数日後に会わせる、とのことだった。また夕方私がゲートをペイントしていると、近所の女性が「彼女を働かせて」とやって来た。「男の子の方がいいと思っている」と言うが、ホテルの掃除をしたことがあり1日だけの掃除の仕事でもいい、というので、明後日やってもらうことにした。連れてきた女性が「300ルピー欲しい」と言ったが、それはちょっと高いので200ルピーにした。
 朝8時頃、彫刻のドアの職人が3人で来た。丈の足らなかった部分はガラスをつけることにし、私たちは忙しいのでガラスは買ってきてもらった。窓おやじの雑な仕事をこれまで見てきたので、ドアの設置なんてすぐに終わるのかと思ったが、1日がかり。18時過ぎまで時間がかかった。親方がずっと着いて、2人の年配の職人が作業をした。何度も手をくぎで切っていた。日が暮れて、作業が終わると「ヘルノス!(見てください!)」と親方が言った。出来はとてもよかった。シバ、パルバティー、ラクシュミ、サラサーティー、そそしてクリシュナとその奥さんのラダ、という6神さまを描いている。とても柔和なタッチで、それが気に入って、この職人を選んだ。その通りにできた。最初のうち、盛んに前金を欲しがったのと、仕事がなかなか進まないのとで、クリシュナはこの人をあまり信用していなかった。でも、払った金額は最初の提示どおりに3万ルピー。他の店では5万とかそれ以上の話もあったので、かなり安かった。職人たちが小さな声で話していた。「これいくらでやったの?」。親方が「3万ルピー」と言って苦笑いしていた。インド人の木の床の親方みたいに、もっとくれとか言わずに、すんなり残金の7000ルピーだけを受け取った。満足した出来だったので500ルピーのチップを出した。笑って受け取り、さっと帰っていった。「善い人だったんだね」とクリシュナと話した。ドアはとっても気に入った(写真)。早くみなに見せたい。
2009/11/30 (月)
家建築408目 ペイント 庭 不要品返却 彫刻ドア 寝具買い物 クッション買い物

 朝8時、テクダルが送ったいつもの掃除のお姉さんが来た。今日は庭の土をならして畑やガーデンができるようしてくれた。掃除のときは、木の床を水で濡らしてしまったり、ちょっと困ったこともあったけど、畑を作る仕事はやっぱり上手で、本当に助かった。私たちが不在の間もちゃんとやってくれた。重い石を運び、中腰で土を掘り、私などには真似できない。
 ペイントの職人2人が来て、組んだ足場を解体していった。
 「GC電気」に不要品を返却に行った。
彫刻ドアの職人のところに行き、ドアに取り付けるハンドルや鍵などを買った。この職人の家の近くの店で買ったが、長い時間待たされたうえ、値段も4800ルピーと高かった。店で待っている間にクリシュナの親戚にたまたま会った。偶然にも家が近所だった。
私たちはいったん「GC」に行った。
それから親方ほか3人がうちに来て、ドアを取り付ける作業をした。ここでまた問題が起こった。あんなに何度も測りなおしていながら、サイズがドアの枠に合っていなかったのだ。数センチの問題でなく、10センチ以上丈が短い。親方は「ほかの職人に枠を短く切っておけ、と言ったのに」と言い訳し、ここに彫刻した枠かガラスをつければいい、と言う。彫刻の枠なら確かに良いけど、でもそれでは別に料金がかかる。ガラスをつけるのならガラス代だけでいいが、その周りの枠は私たちで用意して、と言う。ただの木の枠でかっこいい物はできない。クリシュナが私が怒ったほうがいい、というので、「このままではかっこ悪いし、彫刻の枠にこれ以上お金を払いたくない」と言った。すると、親方が「では、飾りを彫刻した枠は私が準備するので、そこにガラスをはめててはどうですか」ということになった。怒った効果があった。この作業は明日することになった。
近所のホテルの人に紹介された寝具の店に行く。もう18時を過ぎて、終バスに近い時間だった。韓国製の毛布などが高級品が売りらしかった。韓国製で2200ルピーくらいで、高くはない。バスタオルも150ルピーくらいからあった。ただ、敷布団はなくて、「ネパール人が使う普通の布団でもいい」と言ったら、「それをホテルに使うなんて!」と大笑いされた。でも、ネパール製の綿の布団も毛布も日本人的には別に悪い物ではない。そうクリシュナに話しながら歩いていると、すぐそこにネパール製の寝具を売る店があった。毛布などの値段を聞くと、400ルピーとか言う。もう1軒の別の店に入ると、ちょっと商売上手なグルン民族の女性が店主で、さらに安い値段を提示する。敷布団、掛け布団、枕1セットで2200ルピーでやる、と言う。物は決して悪くない。しかも今から車で送ってうちにサイズを測りに来てくれると言う。その商売巧さにまけたところもあって、この女性に頼むことにした。インド人の職人をピックアップして、夜8時頃うちに着いてベッドのサイズを測った。最初の韓国製の店で買っていたら、1セット6000ルピー、7000ルピーくらいは掛かっただろう。それを思えば、巧くやったんじゃないかと思う。
クッションも先の寝具の店に頼もうかと考えたが、場合によってはレイクサイドの土産物の方が安くて可愛い物がある。クリシュナの知り合いの店に行くと、まさに1個200ルピーでそれが見つかった。ここで16個買った。これも巧くやったと思う。
2009/11/29 (日)
家建築407目 ペイント  籐家具 カーペット&カーテン届く

 今日はカーペットが届くので、その前に物置にしていた部屋を片付けた。電気系の不要となった物を返すため、荷物をまとめた。
 籐の家具が届いた。リビングのソファや12個のいす。小さな店の若い職人だが、ネパールでは珍しい仕事のできる人だった。約束よりも早く品物を届けてくれる。「外国にいたことがあるでんすか?」と聞いた。ネパールでは、多くの人が外国に行って働くことをステイタスのように思っているのだ。そして、この彼はBMWのバイクに乗っているくらいなので、外国で働いてお金を稼いだ人かも、と思った。ところが彼の答えは「外国に行ったことはありません。ネパールで働いて暮らすだけで十分ですよ!」。日本に行けば簡単に1ヶ月20万円稼げると思っている怠け者に聞かせてやりたい。
 カーペットとカーテンが届いた。カーペットを床に貼ったり、カーテンを壁につける人が4人来た。若い男性たちで、壁にサイズを測ってしるしをつける人、ドリルで穴を開ける人、カーテンのレールをつける人と流れ作業になっていた。それは早くていいのだが、4人が4人で違う場所で作業をするため、いろんな場所で目が放せない。1人に木の床はサンダルを脱いで入って、と言っても、2人目以降にはその話が通じていない。ベッドを木の床に擦ってしまったり、いらない場所まで穴を開けてしまったり、まあ落ち着かないこと。人を見ているのが大変だった。
 カーテンはネパールの生地にした。さわやかな白地にグリーンだ(写真)。カーペットは、洗面台が外にある1つの客室などに貼った。高価な木の柄の物にしたけど、ただ、やっぱり本物の木を使った他の部屋ほどの感動はないかなぁ。。。
 クリシュナとペイントをした。塀の内側に白いのを夜になるまで塗った。
2009/11/28 (土)
家建築406目 ペイント スタッフ探し

 私たちでペイントをする。
 籐家具のリビングのテーブルが届いた。ガラスがついているので、割らないようにと、早めに別に届けてくれた。
 19時近くに友人のナンダさんが来た。「スタッフ募集」の件で相談をしたい、と言ったところ、わざわざうちまで来てくれたのだ。ナンダさんは、ポカラの有名なダンス事務所「ダンフェ・ニワス」の家のお嫁さんなので、昔からいろんな手伝いの子どもたちを見てきている。仕事の内容や条件を話すと「今は、働く人探すのは難しいねぇ・・」というのが第一声だった。街の人は良いお金じゃないと働きたがらないし、村から子どもを連れてきても続かないとか、物を盗んでしまうこともある、と言う。「物を盗む心配がない親戚が1人いたほうがいい」と言う。もちろん、それは私たちも考えたが、そういう仕事を頼める親戚というのがいない。クリシュナのお母さんが亡くなっていて、そちらの親戚とはあまりつきあいがない。あってもネパールガンジに移ってしまっている。お姉さんの息子が4人いるが下の2人はまだ10歳前後だし、上の2人は大学生だがそうじなどをやるタイプではない。働く人と同じ水タンクの水を飲みたがらなかったくらいだ。彼らの方に「働きたい」という希望もない。「いろんな人に聞いてみますよ」。ナンダさんは懸命な人なので、「誰でもできますよ。いくらでも紹介しますよ」と簡単には決して言わなかった。結論はでないままだったが、参考になった。うかつに人を雇うより、自分たちでやった方がいいかも、と思った。
2009/11/28 (金)
家建築405目 電気 ペイント

 朝8時頃電気の職人が来る。昨日急かして早朝から来るように言った。でも短時間では作業が終わらず、また午後他の仕事を終えてから来ることになった。夕方暗くなる頃、親方1人が来て、残りの作業をしていった。そして終了するとエアコンの配線やインバーターの配線の別料金が欲しい、と言う。それはいいのだが、この前「カトマンズにいる」とか嘘をついて来なかったとき、近所の電気の職人を呼んだ。その料金は、この親方から引いていいことになっている。これにいろんな言い訳をした。「朝カトマンズに行って、その晩帰ってきた」とありえないことを言う。最初はクリシュナが応対していたが、外国人の私が話したほうは静かになる、とクリシュナが言うので、私が話した。すると、「わかった。いくらでもいいからくれ。でも私が悪い人とは思って欲しくない」と言うので、500ルピーを引いて1500ルピーを支払った。テクダルはこの職人の前に違う人を雇っていたが、合わなかったので、その職人を辞めさせた。そして、この人が来たのだが、テクダルは「前よりももっと悪い人が来ちゃった」と言っていたようだ。とりあえず電気も終了。
 家の周りの塀を自分たちでペイントした。でも赤が思ったような色じゃなく、ちょっと違う色にしてみたい。表で塗っていると、いろんな人がいろんなことを言っていく。でも、ペイントは自分でやってみたかったので楽しかった。手が腱鞘炎になりそうなほど疲れ、また塗料にちょっと気分が悪くなった。
2009/11/26(木)
家建築404目 ホテル業務申請 彫刻ドア 家具オーダー

 今日は働く人が来る予定がない。少しホッとして久々に朝寝坊する。
 ご飯を食べて、「ツーリズムオフィス」にホテル業務開始の申請に行く。数週間前に行って、「今日は偉い人がいないから出直して」、その一方で「営業は始めていい」とワケのわからないことを言われた。それよりも建築を進めるのに忙しかったので、その後行ってなかった。今日久しぶりに行ったら、「ホテルムーンライト」の社長が来ていた。ポカラのホテルの団体の副会長だ。クリシュナは10代の頃から可愛がってもらってきた。大手のホテルの社長なので、こういう役所とは縁が深い。役人とも親しげにしていた。役人はいつもの若い人がいなくて、いつも不在の偉い人がいた。「何の用?」と怖い顔で聞かれた。もう1人、以前書類を出すときに会った役人がいて、その人が「全部業務の準備ができたら来なさい。申請に来たら私たちがすぐにチェックに行くから。あなたたちもそう何度も来るわけにもいかないでしょう」。今回は「全部準備ができるまで、営業はしてはいけない」と話が変わった。1000ルピーの賄賂を一応準備してきたが、求められず、また「申請に来たら、すぐに見に行くから、あなたたちの仕事を止めることはないから」と言う。そう正論を言うので、じゃあできてからでいいか、とまた今日も帰ってきた。
 その足で「GC電気」に行き、不良品の電気のカバーを換える。
 バスに乗って、テルサパッティに行き、彫刻ドアの進捗状況を見に行く。弟子たちが仕事をしていて「あと2つの神さまなので、もう時間はかからない」とのことだった。すでに彫ってあった神さまがあり「これはどの神さまですか?」と尋ねると「パルバティーかな? 誰だっけ?」と仲間2人で話して「あなた何て頼みました?」と聞く。こちらもヒンドゥー教の神さまについて、そんなに詳しくはない。弟子が「あ、そうだ、ラクシュミだ!」と思い出す。「何人も彫ってるんで混乱しちゃいましたよ」。
 その後、籐の家具の店に行き、レセプションに置くソファーやテーブルをオーダーする。9200ルピーだった。前回頼んだ12個のいすは全部1人でできないので、カトマンズから既製品を取り寄せてる、とのことだった。また、レストランのテーブルについて、ちょっと話を持ち出すと「もうこれ以上は5,6日ではできませんよ」と言った。
 ニューロードの家具店にも行く。ベッドを買ったところだ。ここでレストラン用のテーブルについて聞く。「今日オープンじゃなかったの?」。前回サバを読んで、早めに造らせたのだ。テーブルを今から急ぎでは難しい、と言われた。
 次にガーデンの店に行こうとして歩いていると、あるホテルの日本人のマネージャーという人から電話が来た。うちのオープニングスーンの幕を見て、電話をくれたと言う。ホテルを12月1日に閉めることになったので、不要品で要る物があれば買わないか、ということだった。ガーデンの店に行く前に、そちらに先に行くことにした。バスに乗ってすぐに行く。マネージャーさんは実際に物を見せてくれた。今欲しいテーブルやガーデンの植木鉢、またテレビなども安く売ってもらえる、とのことだった。
2009/11/25 (水)
家建築403目 そうじ 階段の手すり 彫刻ドア 電気

 朝8時過ぎ昨日も来たそうじのお姉さんが1人来る。石の階段をぬれ雑巾で拭いてもらった。一応助かるが、ただ、濡らしてはいけない木の床もぬれ雑巾で拭いてしまったり、ゴシゴシこすらないと取れないペンキの染みはそのままだったりして、頼むにもそれなりに気を遣う。浴室は、木の床をやった職人たちが、そこで手を洗って糊などをつけていってしまったので、それをはがすのが大変だった。木の床やトイレなどを傷つける恐れもあるので、人には頼みづらい。ペンキや糊は紙やすりではがした。手がすごい荒れた。
 木の職人のプルナ・グルンさんが来て、階段の手すりの仕上げをしていった。全部仕事が終わったので、お金の清算をした。実際階段をメジャーで測って金額を出すと、最初に聞いた話より1万ルピーも高くなってしまった。木の床は1部屋とレストランの一部、1スクエアフィート90ルピーで、計185スクエアフィート、16650ルピー、階段は計80450ルピー。少しまけてくれた。クリシュナは見積もりより高かったことをいぶかしんでいた。でも、出来はかなり良くて、しかも木の床はこちらが急いでいるのを知って、時間を厳守してくれた。仕事的には文句のつけようがない。インド人の木に床の親方にはぎゃあぎゃあ言ってまけさせたが、それは出来なかった。階段はかなり高級感があって、良い物ができたと思う(写真)。
 夕方彫刻のドアの職人がチラッと来て、サイズを測っていった。「ああ、ぴったりできてますよ!」。いまさら・・とも思うが。クリシュナ神の図案はこうしたい、とか話して、「必ず見に来てくださいね!」と言って急いで帰っていった。
 夕方電気の職人が来て、つかなかった蛍光灯をなおしていった。
2009/11/24 (火)
家建築402目 そうじ プラスター 窓 彫刻ドア 掃除機を買う

 朝8時頃からそうじの女性2人が来る。隣りの土地に溜まったゴミやセメントの袋などを回収してくれた。3時半頃仕事をあがって、ほこりだらけになったので水を浴びたい、と言うのでお湯のシャワーを使ってもらった。どうしたのかわからないが、1つの浴室に2人で入って一緒に出てきた。サッパリした、という顔をしていた。
 テクダルが、タイルの職人、水周りの職人、プラスターの職人を一気に連れて来た。タイルの職人は、曲がった石の壁を直すために来させられたが、これを直すのは他の石も壊れるリスクが大きいので、クリシュナが止めた。が、クリシュナのババ(父)とおじさんは、これを許さない。「テクダルは直せる、と言った。直すまで金は払わない!」と珍しくババが激しく怒っている。2階の洗面台が外にあるのを直すために、水周りの職人が来たが、これも今更直していたら間に合わない。そんなに違和感はないが、でも床が水で濡れる心配があり、このまますんなりOKはできない。今シーズンはこのままにして、シーズン後に直すかどうか考えたい。テクダルは早く金が欲しいので必死だが、そんなに簡単には払いたくない。
 プラスターは久々にサッカリヤが来た。ゲートの周りをやっていってくれた。指に結婚指輪(?)が光っていた。
 窓おやじのスタッフが来る。一昨日「すぐ来る」と言ってこなかった。「遅かったよ! あげたCDデッキ返しなさいよ!」と怒るが、言い訳して笑っている。その代わり、こちらの買い間違いで、左右の大きさが違っていた浴室の窓のハンドルをつけ直させた。
 夕方から、彫刻ドアの進捗状況を見に行く(写真)。親方は不在だったが、弟子たちが働いていた。1つのドアを8個に分けて、2個はカラスというデザイン、ほか4個は神さまを彫る。カラスは終わり、あと3個の神さまが残っている、と言う。でも、進んでいる。出来上がりが楽しみだ。
「GC電気」に掃除機を買いに行く。韓国LG製で4250ルピーだった。
2009/11/23 (月)
家建築401目 ベッドが来る 水周りの不要品返却

 窓おやじの仕事は今日も止まった。朝電話すると、「ほかの仕事に行ってしまって、働く人が誰もいない」と言う。ふざけてる。怒って電話を切った。
 オーダーしていたベッドが運ばれて来た。2回にわたって9個。安い物だが、そんなに悪くないと思う。「ベッドが入って部屋らしくなったね」(写真)とクリシュナが言った。
 ベッドが来るのを待っていたので、外出するのが遅くなった。16時過ぎトイレタリー用品の店「マルチ」と「シャンジャリマルブル」に不要品の返却に行く。タクシーを呼んで行った。「シャンジャリ」は、最初たくさん物を買っていたが、その金額が怪しいほどちょっと高かったのと、店が小さく品が薄いのとで、途中から「マルチ」に代えた。そのせいか、間に入ったプランバール(職人)が調子のいいことを言ってコミッションを取ろうとして話をこじらせたのか、わからないが、返却にはあまりいい顔をしなかった。両店とも清算は数日後になった。
 今日から2階の木の床の部屋に移動した。木の床、ベッドがそろって、ホテルらしくなった。落ち着くし、これならゲストにも喜んでもらえるんじゃないかな、とちょっと自信がわいてきた。
2009/11/22 (日)
家建築400目 木の床終了 窓 カーペット注文 籐家具注文 彫刻ドア

 朝7時頃から窓おやじのあの声の大きいスタッフが来て、うまく閉められないドアや窓のチェックをしていく。1個窓自体を替えないといけないところがあった。それを「絶対に今日中に持って来るから、残金55000ルピー全部いま払って欲しい」と集金に来たマネージャーみたいな青年が言う。木の穴の開いたところをプッティングで埋めることになると、マネージャーはしぶしぶ応じて、職人に命じてやらせる。作業を急かせ「バヨ?(もう終わった?)」と聞き、早く終わらせて金を持っていきたがる。おやじの親戚らしく顔が似ていた。「お金を持っていかないと、(窓おやじが)怒る。血圧があがるから」と言う。仕方なし、残金を払う。「今日中に窓を直しに来るから」。そう言って帰ったが、夕方になっても来ない。窓おやじに電話すると「明日の朝になる」と平然と言った。
 昨日の水で床を濡らしていった件で、インド人の木の床の親方が職人と来る。職人はぎゃあぎゃあ騒ぐ人なので、ちょっと嫌なやり方だがゲートの中には入れないで、親方とだけ話すことにした。夕べ撮っておいた床が塗れた写真を見せると、さすがに親方も状況を察知したらしく、「他の部屋にもやってる?」と聞いた。彼らもお互いをまったく信じていないのだろう。職人はゲートの外で「私はやっていない」とぎゃあぎゃあ言っていたが、親方がそれを制し、私も「まずあなたの雇い主と話すから」と言って、外で待たせた。結局、親方がついて見ながら職人に仕事をさせる、ということにした。それから必要な材料があったので、それを買いに彼らは出ていった。しばらく戻って来なかった。数時間後、職人はこれまで来ていたもう1人とは違う人と来た。親方もまもなく来た。ぎゃあぎゃあ言う職人はすっかり静かになってしまって、「掃除もしていきます」と言った。作業自体は確かに数時間で終わった。塗料に酔ったらしく、職人は食べ物を吐いていた。
それから部屋の広さを測り、親方とお金の話になった。私はインチをスクエアフィートに計算する仕方がわからなくて、親方に説明してもらったが、やっぱりよくわからない。でも親方の計算の方が、私たちが出したスクエアフィートより狭かったので、それで了承した。計4部屋、608.54スクエアフィート。前半にやった3部屋分は1スクエアフィート100ルピーで出したが、後半の1部屋は昨日の水の件や、トイレを汚した件などを言って80ルピーに値切ることにした。本当は、それらの問題より、出来自体がネパール人の職人ほど巧くなくて同じ金を出せない、というのが理由だが、それでは納得しないだろうから、このトラブルを理由にすることにした。親方はもちろん嫌がって、「水で濡らした職人は私が怒って、顔をなぐりました」とか言い訳していた。でも、私がぎゃあぎゃあ怒って、80ルピーにした。計56089ルピー。これまで払った分を引いて、24289ルピーを払った。
 少しトラブルもあったけど、木の床が全部終わった。カーペットや大理石より温かみがある気持ちの良い空間になったと思う。
 5時近くになって、チプレドゥンガにカーペットをオーダーしに行く。レストランの木の床も終わり、残りの場所はカーペットにすることにした。濡れたり汚れても良いように、一番安い140ルピーのにした。
 その足で、テルサパッティの彫刻のドアの進捗状況も確認しに行く。最初、職人は呑みに行っていて不在だったが、近くの籐家具の店にいると、ぶらぶら仲間と歩いてきた。仕事場を見せてもらうと、ついに作り始めていた。
 籐家具の店でレストラン用にいすを12個オーダーした。1個1100ルピー。
2009/11/21 (土)
家建築400目 木の床 トラブル

 木の床。ネパール人の親方が派遣したインド人のスタッフが3人来て、やすりをかけ、プッティングをし、色を塗り、仕上げまでしていった。1部屋とレストランの一部の床、全部終わった。インド人の親方の方より、仕事が早くて巧かった。
 インド人の親方の方の職人も2人が来て、2階の部屋の仕上げや1階の機械での磨きをやっていった。だが、彼らが仕事をした部屋の浴室を掃除していて、困ったことが見つかった。トイレはレセプションの共用のを使って、と言ってあったのに、客室のを使って、しかも水を流していない。また仕事に使った糊を浴室の床のタイルになすりつけていて、磨いてもなかなか取れない。そのうえ、タイルが割れていた。使われないように浴室に鍵をかけた。
 チプレドゥンガまででかけて夕方戻って来ると、誰もいないのに3階や1階の電気がつけっぱなしになっている。そして、「水がたまってるよ!!」、クリシュナが驚いて声をあげる。見ると、レセプションの石の床に水溜りができて、木の床を張った部屋にも水が入っている。ネパール人の派遣したインド人のスタッフに電話をかけて、聞いてみる。彼らが仕事をした部屋だ。「私たちは5時に帰った。そのときは水なんかなかった」。彼らの親方であるネパール人の職人からも即電話が入った。「私はチェックをして帰りました。うちのインド人のスタッフが言うには、他のインド人が、私たちより仕事が巧くできなかったので、わざと水をまいて帰ったんじゃないかって言ってます」。確かにインド人の方は、機械のかんなの掛け方が下手で、表面に凹凸が見える。それに対して、ネパール人の職人は滑らかに仕上がっている。インド人の方は今夜にも金が欲しいと言っているが、ネパール人と同じお金はあげられない状況だ。
 急いでインド人の親方に電話するが、「ご飯を食べているので、明日見に行く」と平然と言う。クリシュナと2人でほうきで水を掃き、布で拭いた。びしょびしょというわけではないが、床にも少し水がしみこんでしまった。客室の浴室の鍵を閉めたので、ここで手足を洗ったのか? わざと水をこぼして帰ったのか? ネパール人の職人が自分がやったところに、わざわざ水を入れるわけがない。幸い目に見えるほどの被害ではなく、1時間後くらいには水が乾き始めていた。でも、絶対許さない! ガンガン金を引いてやる。
 夕方テルサパッティの彫刻のドアの職人のところに行ってみる。この人も、1年以上前に仕事を頼んでいるのにいまだにできてない。もっともまだドアを設置できる状況ではなかったのだが。昨日電話で「あと4日後に仕上げなければ、他のドアをつけてその金をもらう」と言った。「寝ないで作る」という返事だった。実際に見に行くと、この前はドアの枠が届いた、と言って見せた。今日は彫刻をする板が届いた、と言って見せた。明日も来る、と言って帰った。
2009/11/20 (Sat)
家建築399目 木の床 ゲートの柱 不要品の返却

 朝8時頃石の職人が来る。鉄のゲートを着けて、柱を高くすることになったので、その仕事のために来た。柱につける石が足らないので、買いに言ってもらった。
インド人の木の床の職人が来る。1部屋色を塗り、最後のポリッシュ(輝きを出すこと)までやった。色は思ったより濃くなってしまったかなぁ。。。
ネパール人の木の床の職人は来ない。電話すると「やすりをかける職人が行ってないか?」と言う。来ていない。ネパール人の親方がインド人のバイトみたいな人を送っているのだが、この間もやすりを店に買いに行ったまま、戻ってこなかった。親方自身は、夕方から来て、3階の床に木を貼った。夜8時近くまで、もう1人の青年と木を貼り終えた。私が3階に行くと、ちょうど仕事が終わったところで、青年は服のほこりを払いながら、にっこり笑った。親方もトイレから手などを洗って出てきて、「終わりましたよ」と良い笑顔で笑った。1つの仕事を終えて、充実感があるみたいだった。
ハードウェア「Pラジュ」に不要となった水道関係の物を返却に行く。ちゃんとレシートがないとダメ、とかうるさいのかな、と思ったが、すごく簡単で事務的にお金を返してくれた。1700ルピー以上戻ってきた。ペイントの店からも不要となったブラシ7個210ルピーが戻ってきた。
ガーデンの店に寄る。小さな苗なら1個10ルピーからあるらしい。クリスマスツリーに使うような木は4500ルピーとのことだった。
GC電気にも行き壊れた電灯を交換する。
2009/11/19 (木)
家建築399目 木の床 窓の清算 籐の家具 電気 テレビ

 朝8時頃インド人の木の床の職人が来る。親方から急かされているらしく、珍しく朝から来た。やすりをかけ終わった床にスプリットという液体を塗った。職人が「これを塗ったら濃い木の色になる」と言う。私たちは木の色そのものの薄い色を希望していたのに、それでは話が違う。慌てて親方に電話する。インド人の職人が電話を代わって「色を間違えているじゃないか!」と親方にものすごい勢いで怒る。だが、親方が来て、実際に色を塗ってみると、私たちの希望とそう違うものではなかった。彼らは何するにも怒鳴って大騒ぎする。それに今日は巻き込まれてしまった。
 ネパール人の木の床の職人も来て、1階の床はインド人を雇って紙やすりをかけさせ、親方と手伝いの青年が3階のレストランの床に木を貼った。
 早朝、ダムサイドのおじさんとババが、窓おやじのところに出掛け、最終的な清算の話をしてきた。おじさんたちは、窓おやじの明細書を見ながら、うちの全部の窓やドアのサイズを測った。何度も測ったり、計算しなおしたりしていた。クリシュナは窓おやじを信じていないうえ、おじさんが金の払いにあまい、と思っている。おじさんが「これで合っている」と言っても、かみついて怒った。
 オーダーしていた籐の家具の職人がバイクでやって来た。もう出来上がったので、品物を持ってきていいか、と言う。約束よりかなり早く終わらせてくれたようだ。それからトラクターで、ティーテーブル、いす、ハンガーが運ばれてきた。1人の若い青年が働く小さな店だったので、どうかな? と思ったが、安くて良い物ができた。そして、店では破れたパンツをはいて仕事をしていたが、今日はきれいなジャケット、サンダルを身につけ、バイクに乗ってやってきた。心配したのは失礼だった、と反省した。
 電気の職人がやって来た。天井に扇風機をつけた(写真)。電気の親方が別料金というのを取りに来た。仕事も終わっていないのに払えない、と断った。
 朝テレビのケーブル会社に連絡し、11時頃職人が来て、ケーブルをつないだ。109メートルのケーブルの線を2000ルピーくらいで買い、設置料金は1500ルピーだった。毎月の使用料は300ルピーだった。1年分をまとめて払って少し安くなった。
 鉄の職人が仕事が終わったのでお金を取りに来た。まだ1個の窓の格子の仕事が残っているので、7000ルピーを残して、50000ルピーを払った。
 とても忙しい1日だった。
2009/11/18 (水)
家建築398目 テクダルの清算 木の床 アルミの窓 水周り テレビを買う 

 朝8時頃ダムサイドのおじさん、エンジニアの親戚、そしてテクダルが来る。テクダルに払うお金の計算のためだ。でも、その前に一昨日のプランバール(水周りの職人)が修理に来なかった1件を言ってやらないといけない。おじさんは人が善いのか、けっこう簡単に金払いを決めてしまう。おじさんが一緒の方が騙されずに済む、と考えていたが、そうでもない。おじさんは元銀行のお偉いさんで風格があるが、私とクリシュナは貧相に見えるのか、何の仕事でも大そうなお金は請求されてない気がする。だから、今日もおじさんのペースで話をしてしまうと、テクダルの言うことをすんなり聞いてしまいそうなので、まず私が彼の落ち度をガツンと言ってやることにした。「プランバールにあなたは昨日連絡しなかったの? バスルームは大変な問題ですよ!」。一同驚いた顔をして、「まずその部屋を見てみよう」となる。クリシュナが細かい状況を説明する。エンジニアが「どうして、浴室の外に洗面台があるの? 中に造り直せ」とテクダルに言う。エンジニアの親戚は役所の偉い人でもあり、テクダルは他の仕事も彼からもらっている。力関係で一番強い。当然テクダルは言い訳をする。私は追い討ちをかけるように「電機の職人は、ここがホテルを造ってるって知らなかったって言いましたよ! そんな人がうちの仕事ができるの!?」。テクダルは取り繕うように、「ちゃんと掃除までして、造り終えますから」と言う。
 それから、メジャーで測ってスクエアフィート165ルピーをかけて合計を出した。3階33×33.9=1118.7 出っ張ったところ11.4×2=22.6 2階 32.6×48=1560 出っ張ったところ 11×2=22 1階32.2×47.8=1539.16 トイレ 6×4=24 5.8×6.3=36.54 6×4=24 6×5=30 水のタンク 8.5×14=320 階段212.5 合計 4865.3スクエアフィート それに1スクエアフィート 165ルピーをかけて合計802774ルピーとなった。これまで払った分が565000ルピーあるので、残金237774ルピー。残金は思ったよりは少なかった。おじさんたちは「今回は200000ルピーを払って、残りの37774ルピーは全部終わったあとにしよう」と言った。でも、浴室を直すとかいう話もでてるし、それが37774ルピーで足りるかどうかわからない。私たちは170000ルピーを払って、57774ルピーを残した。でも、それでもあんなに仕事が遅れたり、失敗しているのに、ここまで払わないといけないなんて! 浴室を直すと言ったって、そのセメント代、タイル代はこちら持ちが基本だ。クリシュナと「浴室は今から造り直しては間に合わない。来シーズンにする、ということにして、お金を払うのは止めよう」と話した。プランバールが別料金だとか言って持ってきた4万ルピーの請求書は、ほとんどがテクダルの契約内だと確認した。
 しかし、みなの前で言いたいことを言って、とても気分が良かった。
 木の床のネパール人の職人がインド人と一緒に来て、紙やすりをかけさせようとしたが、そのインド人が紙やすりを買いに行ったまま帰ってこなかった。木の床のインド人の職人はまた夕方少しだけ来て帰った。
 アルミの窓が来た。以前つけた枠にガラスをはめる作業をしていった。
 ガーデンの職人も来た。バウンのおじさんで、思っていたような職人のイメージとは違っていた。「植木鉢を50個用意して。それから私の仕事が始まる」と言って、忙しそうに帰ってしまった。
 午後になってプランバールがやって来た。「なんでこの間呼んだときに来なかった?」と聞いてもそれには答えない。こちらが怒っても悠々とした態度でいる。トイレをちぇっくっすると案の定うまく水が流れないところがある。「品物が悪い。私がチェックしたときは問題なかった」と言う。私が「チェックと言うのは1回見て終わりではないでしょ! 1ヶ月くらいは様子を見るものでしょ!」と怒鳴ると「いえ、チェックは1ヶ月では足りませんよ。1ヵ月半は必要なんです」と笑って答えた。話が通じない。
 「GC電気」にテレビを買いに行った。明日電気の職人が来るので、ケーブルがつながるかをチェックしてもらう。一番安いインド「Yasuda」製のを買った。7000ルピーだった。
 家の前にいたら、「いつオープンなんですか? 12月1日だと帰ってしまうなぁ。1回泊まりたかったのに」と日本人の観光の女性が言ってくれた。
2009/11/17 (火)
家建築398目 木の床 鉄のゲート

 朝8時頃鉄のゲートの職人が来て、ゲートのレールや鍵などをつけた。最初は2枚の扉にして観音開きにしようと考えていたが、1枚にしてそのままスライドさせることにした。また造ったセメントを壊して直した。石で造ったゲートの柱に鉄のレールをつけたが、ライトをつけるために、ここもまた直すことになった。
インド人の木の床の職人がちょっと来て、木を貼る仕事を終えていった。磨きをやる職人は来ないので、親方に電話をして来させるが、夕方近くになってちょっと紙やすりをかけただけで帰っていった。ネパール人の木の床の職人は、親方自らが来て、木を貼り終え機械でかんなもかけた。朝から来て、3時頃まで休憩も取らずに働いた。木はとても滑らかに真っ直ぐになった。やはり、このグルン民族の職人は巧い。
「ホテルムーンライト」に行き、ガーデンの話を聞いてきた。クリシュナが昔働いていた頃からいる庭師のおじさんがいて、その人に頼むとお金もかけずにうまくやってくれるとのことだった。明日作業に来るというので、そのとき会うことにした。ムーンライトにいるとき、すこしだけ雨が降った。
最近は曇りがちで寒い。でも、うちのソーラーはよくできていて、ほんのちょっとの陽でもお湯がでてくる。
2009/11/16 (月)
家建築397目 水のトラブル! 木の床 鉄のゲート届く

 朝6時頃水の音で目が覚める。浴室だ。まだ日が出ていなくて暗い。クリシュナを起こして見てもらうと、トイレのパイプから水が漏れて流れ続けている。クリシュナが慌てて、プランバール(水周りの職人)に電話する。「水が漏れて部屋に入って来そうになっているよ!」「屋上のタンクの栓を締めればいいから」。タンクの栓を締めるが、水は止まらない。部屋の壁に水がしみている。このままだと壁のペンキもやりなおしになってしまう。再びプランバールに電話するが、居留守を使ってでない。テクダルに電話する。「緊急だから、早くプランバールを寄こして! 無理なら違う職人でもいい!」「早く行かせる」。ところが、それきりプランバールからもテクダルからも1本の電話もなかった。クリシュナが昔働いていた「ホテルムーンライト」のプランバールの連絡先を持っていたので、その人に急いで連絡する。幸いすぐにつながり、しかも近所に住む人だった。まもなくやって来た。パイプの金具の栓が弱かったらしく、それを彼らが持っていたものを着けて直してくれた。大事には至らずに済んだ。プランバールには「設置するだけでなく、ちゃんとチェックまでして」と言ってあった。それをしていないのだ。もううちの仕事は終わりかけており、もらうべきお金はもらってしまったのだろう。一方、今日来たプランバールにも実はテクダルから、うちの仕事の依頼があったそうだ。「でもこの家全部で2000ルピーでどう?と言われた。いくらなんでもそんなに安くてはね」と言っていた。今回のことは今までで一番嫌な気がした。
 木の床はインド人、ネパール人ともに職人が来て、作業をしていった。ネパール人は若い人2人だけだった。インド人の方は、チャッパルとスプリットいう液体にブラウンという粉を混ぜて、木のすき間などを埋めた。夕方にも1階の木の床を貼る職人2人が来たが、すぐに停電したため何もしないで帰った。
 午後になって、鉄のゲートが届いた。トラクターで運ばれてきて、5人がかりくらいでゲートを降ろして設置の作業を始めた。はっきり言って良い! 超お気に入り。運んできた若い職人たちも、みなニコニコして「ほら! 素敵でしょう!」という顔をしている。職人の親方は、インドのノウトゥナというゴラクプルの近くまで2日掛かってバスで行って、パーツを買ってきてくれたそうだ。レールを溶接した。明日まだ設置の作業をする。その後ペイントをするが、どんな風にしようか楽しみだ。
2009/11/15 (日)
家建築397目 木の床 窓 ペイント カーテン、カーペットのオーダー 電気の買い物

 朝8時頃、窓おやじのスタッフが来る。階段の灯り取りの窓にガラスをはめた。
 木の床をやるネパール人の職人が来る。インド人の木の床の人も2人が来て、紙やすりや機械で木を滑らかにする。
 ペイントをした窓枠の木が足らないとかで、ペイントの職人を呼ぶ。クリシュナが、セメントがちょっとかけたところを「ペイントする前にプッティングで直してくれ」と言うと、若いモンゴル系の職人がブツブツ言う。クリシュナがちょっとキレていた。また、もう1人の職人に「緑のペイントを塗って」と、この職人が言うと、白いペイントを塗るところまで緑で塗ってしまった。
 チプレドゥンガにカーペットとカーテンを買いに行った。「エレガンス トレード センター」という大きな店で、よく行く中華料理の店のオーナーが教えてくれた。若い男性スタッフが対応してくれたが、カーペットの敷き方など無駄のない買い方を教えてくれた。洗面台が浴室の外にある1つの客室は、水濡れが心配なので、カーペットにすることにした。木の風合いのメーター1250ルピーの一番高いのにした。それを7メートル20センチ買った。人が一番出入りする応接室は、温かみのあるアクリルのメーター450ルピーのを9メートル買った。カーテンは一番安い薄手のものはメーター90ルピーだが、さすがにそれでは冬寒そうだ。中国製の厚手の毛などのものはメーター250ルピーくらいで、高級感がある。スタッフは、ネパール産の生地185ルピーのものを勧めた。「夏は涼しく、冬は暖かい。ネパールらしくて良い」と説得力のあることを言う。一理ある、と思い、これにした。2部屋のカーペット、14個の窓、8個の浴室の窓、カーテンレールやその設置の作業代も含め計3万2000ルピーくらいだった。
 その後、「GC電気」にゲートのライトを買いに行った。この前買ったものはうちのゲートのサイズに合わなかった。1個650ルピーのものを、ちょっと傷があるのを理由に600ルピーにまけてもらった。この前、私たちが不在のときに送ってもらった品物の伝票がない。それを言うと「そこにいた電気の職人に渡している」と配達した人が言う。クリシュナが「電気の職人は何人かいますが、とても太った人ですか? ちょっと太った人ですか? やせた人ですか?」と尋ねると、配達した人は「とても太った人です。周りにやせた人も何人かいて、みなが見ている中でとても太った人に渡しました」とていねいに説明してくれた。
 夕方6時半過ぎに戻る。インド人の木の職人2人が、ろうそくをツケで買って作業をしていた。7時頃床に木を貼る作業が終わった。
2009/11/14 (土)
家建築397目 木の床 窓 ゲート

 朝8時頃窓おやじのスタッフが4人くらい来て、ガラスをつけていく。ちゃんと閉まらない窓があって、クリシュナがそれを直すように言うと、若い声の大きい職人は「いつもあなたが閉めていればいいのに、そうしないから木の形が変わるんですよ」とこちらのせいにして、同じことを何度も言った。これにクリシュナが怒った。いつも横柄な物言いをする職人だが、これ以降静かになった。
 ネパール人の木の床をやる職人が来て、午前中木を貼っていった。
 インド人の木の床の職人は2人が来て、紙やすりをかけていった。夕方から2人が来て、1階の部屋に木を貼っていった。
 鉄の職人から「ゲートの出来具合いを見に来て」と何回か電話があったが、最近忙しくて行けていなかった。ようやく今日見に行った。以前、気に入ったほかの人の家のゲートを見せて「これと同じように」とオーダーした。お洒落なパーツはインドのゴラクプルから取り寄せるものらしく、それに多少時間がかかる、と言われ、正直言って、「同じようにと言っても、全然違ってるかも」と思っていた。ところが、確かにちょっとは違っていたが、とってもよくできていた!ネパールのこの辺には見かけないデザイン。職人もちょっと自慢げだった。これからペンキの下地みたいなのを塗り、明後日うちに届けてくれることになった。とても楽しみ!だ。
2009/11/13 (金)
家建築396目 木の床 電気 ガーデン

 朝から久しぶりに雨。でも、小雨で多少道がぬれる程度だった。
 インド人の木の床の職人大人3人、子ども1人が来る。紙やすりで磨き、ゲルとブラウンという粉を塗った。機械を買うお金2000、3000ルピーやカジャ代が欲しい、と言う。機械はそちらで用意する物だ、と言って断り、カジャ代は給料から引いていい、ということになった。カジャ代100ルピーを渡した。
 一方、木の床を頼んでいるネパール人の職人の方は、なんともう木は切り終わってしまった、と言う。インド人が2週間掛かってやった仕事だ。
 電気の職人が昼頃来る。1階のライトなど、ほとんどが終わった。親方に、スロープのライトは客室にスイッチがあるのは困る、と言うと、「ここがホテルを造ってるとは知らなかった。テクダルから聞いていなかった」と言う。1年以上も前から関わってきて、何言ってんだ、このバカ。たんなる言い訳かもしれないが、簡単にばれる嘘をつく。しかもクリシュナに「同じバウン(カースト)で兄弟みたいなもの。がんばってやったからチップが欲しい」と言った、と言う。カトマンズにいるとか嘘をつき、こっちは怒っているのに、気がついてない。「僕よりずっと年上の人がそんなこと言うなんて・・・」とクリシュナがあきれていた。
 
 電気の職人が避雷針をつけるため、45キロの塩をプリティビチョークで買った。400数10ルピーだった。建物からつないだ線を、5フィート掘った土の穴の中に、その塩、炭、銅版と一緒に埋めた(写真)。砂を混ぜ水を入れた。これで雷を逃がすらしい。
 サバグリヤホールで園芸フェアをやっていた。以前訪ねた「ポカラガーデン」も出展していて、主人と話をした。このフェアが終わったら、うちに来てもらいプランなどを相談することになった。
 夕方5時過ぎからインド人の木の床を貼る職人2人が来ていた。9時まで働いた。
 クリシュナが「D.Bモモレストラン」で、私たちの本を読んだという日本語を話す韓国人の男性に会った。
2009/11/12 (木)
家建築396目 木の床 電気 窓

 朝7時半頃、窓おやじのスタッフが金を取りに来た。この前、終わりの仕事まで残金1ラックに足らないくらいだと言ったのに、「よく計算してみたら1ラック8000ルピーだった」と言う。とりあえず半分の5万ルピーだけ払って、後は全部チェックし、計算し終わるまで払わない。
 窓おやじのあの声の大きい職人も来て、ガラスをはめる作業をした。
 木の床は朝、大人2人、子ども1人が来て、紙やすりをかけた。夕方5時半になって、親方や職人2人が来て、木を貼る作業をした。
 電気は11時を過ぎても来ない。電話をしても出ないので、テクダルにそう言うと「何て奴だ!!」と怒った。それからまもなくして、2人の職人と親方がやって来た。蛍光灯などをつける作業をした。部屋に蛍光灯とガラス窓が入って、うちらしくなった。
 3時頃、「GC電気」に足らないライトなどを買いに行く。応接室とレストランは、ちょっとお洒落なライトにした。
 夜になって、戸締りをしていると、パタパタッと鳥が飛んだ。また「ラクシュミ(金銭の女神。鳥に乗っている)」が来た。暗いときに来るので、よく見えず、すずめかと思っていたが、もっと可愛い鳥だった。今日は3階のレストランの部屋にも来た。「ラクシュミが3階にも来てる。レストランもけっこううまく行くかもね」とクリシュナが嬉しそうに言った。
2009/11/11 (水)
家建築395目 木の床(インド人、ネパール人2チーム) 籐家具オーダー トイレ直し 電気

 日差しが薄く寒くなった。朝8時頃階段の手すりの職人が軽トラックでやって来て、自分の店で作業を始めるため、一斉に床に貼る木を持って行った。
 インド人に頼んでいる木の床の方は、バイトっぽい1人の若い人が来て、2階の部屋に紙やすりをかけていった。
プランバール(水周りの職人)が来て、蛇口やパイプの周りの穴をホワイトセメントで詰めたり、出の悪いシャワーなどを直して行った。これを直すためには、店から部品を買ってきたり、交換したりしないといけないなどと言うので、ハードウェア「マルチ」に行くことになった。
 出掛けようとしたら、雨が降りそうだったので、干していた木を片付けに戻る。すると、電気の親方がやって来た。昨日作業をしたが、今寝泊りしている部屋だけ電気がつかない。これを直してもらうことにした。いろいろやってみるが、なかなか電気がつくようにならない。クリシュナが「今は社長で偉くなって、自分は仕事をあんまりしないから、うまくできないんだよ」と言う。1時間くらいかかってやっと電気がついた。「できたんだね」とクリシュナと日本語で話す。よく見ると、浴室に裸電球をつけられていたり、スロープ上の電気のスイッチが客室にあったり、ここがホテルだということがまったく考えられていない。
 2時過ぎにまず「マルチ」に行き、水周りに必要な部品を買い、またお金の清算もした。
 それから歩いて、アルミや階段の手すりの職人の店の前を通って様子を見た。手すりの職人は今朝運んで行った木をすでに削り始めていた。
 チプレドゥンガで銀行に行き、その後、テルサパッティで籐家具のオーダーをした。以前たんすを造った店より、小さいが値段が安い店にした。たった1人の若い男性が仕事をする小さな店だった。ただ、そこにいくつか商品もあり、写真で過去の商品も見せてくれた。ハンガー5個×750ルピー、いす10個×400ルピー、テーブル5個×1500ルピー。計約1万5250ルピー。10〜12日でできるとのことだった。
 彫刻のドアの店もここから近かった。ついでに訪ねる。数日前に「あと10日でできる」と言ったが、まだ木が用意されただけだった。また「あと10日でできる」と言われた。
 6時半頃家に戻ると、電気をつけてインド人の木の床の親方と2人の職人が作業をしていた。残りの部屋の仕事を他の職人に出してしまったので、焦ってか夜9時まで働いた。
2009/11/10 (火)
家建築394目 木の床 階段の手すり 電気 ベッド

 朝6時半頃階段の手すりの職人が来て作業を始める。階段の踊り場のカーブしたところは、1つの大きな木をうまく手や機械で切った。滑らかなカーブを描いていて、この職人は上手だ。昼過ぎくらいに作業が終わり、あとはニスなどを塗るみたいだ。クリシュナと、「この人に木の床ができるか、聞いてみよう」と話す。
インドの職人がこれまでやっていた木の床の仕事だが、初めの話と違い、彼らは全部の部屋をやりきれなさそうだ。あと2週間後にまたイスラムのお祭りがあるらしく、それで帰郷してしまうらしい。木の床が無理ならカーペットを敷けばいいのだが、カーペットを買うより木で造る方が安い。木の親方も来たので、「あなたがやれなければ、他の人に頼んでもいいか?」と尋ねる。親方は「あと2週間でできることはない。オープン後か、来シーズン私がやる」とかいろいろ言った。でも、それは私たちのニーズに合わない。「後2週間で仕事ができる人が見つかったら、その人に頼む」ということにした。親方もしぶしぶ了承した。それでも彼にはもう1部屋頼むことにしたし、他の3部屋もまだ仕上げが残っている。
インド人にできない仕事がネパール人にできるだろうか? と心配していたら、夕方になって手すりの職人から電話がかかってきた。「明日全部木を自分のところに運んで機械で切ってしまいます。その後8人の人を集めて4、5日で終わらせます」とのことだった。合理的な方法を考えてくれたらしい。それで頼むことにした。
電気の職人が親方を含め4人来た。今日はレストラン、2階の客室などに電気をつけた。店に品物の個数がそろわなくて、5個のファンシーライトのうち、2個しか同じものがなかった。その2個をファンシーライトが2つ必要な広めの部屋につけることにした。同じ部屋に同じデザインがあったほうがいいので、実際に「この2つです」とライトを渡した。しかし、これをつけまちがえた。スタンドと電球が合っていないうえ、つける部屋も間違っている。「この部屋はこのスタンドで、この電球です!」と、正しく直させるのに、何度同じ説明をしたことか。また電気の親方に「レストランはこのライトを」と言って、前以て言ってあったのに、若い職人は違う物をつけている。親方は「私は聞いていたが、彼らが仕事をした昨日は私は来なかったから」と言う。いちいち気を付けていないと、何をしているかわからない。
夕方5時半になって、木の床の親方ともう1人の職人がやって来て、1階の1室に木を貼り始めた。8時くらいまで働いた。また7時近くになって、ベッドのお店の人がやって来て、昨日足りなかった部品をつけた。もう最近はすっかり日が短い。停電もするなか、「よく働くなぁ」と感心する。
ベッドをセットした部屋に、今日もすずめが入って来た。これまで窓がなかったので、時々部屋に入って来た。ベッドの店の人が「ラクシュミ(金銭の女神。鳥に乗っている)が来たんだから、逃がさない方がいいですよ」と言った。
2009/11/9 (月)
家建築393目 木の床 階段の手すり 電気 役所に申請 ベッド 電気の買い物

 朝8時くらいから階段の手すりの職人が2人来る。木の手すりは約8万ルピーでかなり高い物だったが、それなりの高級感はあり、職人も上手だった。グルン民族の30歳前後くらいの職人で、黙々と働く。昨日、きちんと戸締りしてくれたのも、この人だった。夕方6時くらいまで頭にいっぱい木の粉をかぶりながら、木を削っていた。ただ、この職人のアシスタントが、私たちが出掛けている間に、電気のスイッチから無理に電気の線を引っ張ったため、スイッチが壊れてしまった。1個400か500ルピーするものだ。もったいなかった。アシスタントは困った顔をしていたが、それのみ。こういう場合、こっちが泣き寝入りするしかない。
 木の床の職人は朝から来なかった。夕方から夜までやる、と言って親方を含む3人が来たが、5時から停電してしまい、何もできずに帰った。
 電気の職人2人が昼くらいから来た。この職人たちは、私たちが彼らの雇い主が嘘をついたことを怒っているのを知らないらしかった。でも、急いでいるのはわかっているようにも見える。夕方5時くらいまで、2階、3階のスイッチなどはつけ終わった。
 1時くらいに「ツーリズムオフィス」に申請に行くが、偉い人が母親の病気のために帰ってしまったとかで、「また明日来て」と言われた。賄賂が欲しいのかも知れないが、そうとも言わないので、「あ、そ、じゃあかえろ」とすぐ帰ろうとすると、逆に話を始めて「もう営業自体は始めてしまっていい」と言う。申請したら、彼らが1回チェックにやってきて、その後、承認証みたいなものはもらわないといけないはずだが、今からでも営業していい、と言う。よくわからない。とりあえず、また今度来る、と言って出た。クリシュナは、みなに言われて、「なんとか2000ルピーで済ましたい」と金を払う気でいたが、「グース(賄賂)はあげないことにしよう。誰もやってないけど、僕たちはそうしよう!」と考えを決めたみたいだった。ネパールの役所では賄賂は当たり前だが、私たちは、ラッキーなことにクリシュナのパスポートも、日本のビザも、私の結婚ビザも、今まで一度も怪しい仲介人などを介さず、賄賂も払ってこなかった。今回はどうなるか。
 昨日揃わなかった電気を買いに来た。客室や階段につけるライトだが、いまいちコレッていうほど気に入るのはない。あっても在庫がない、と言われる。結局「どうせいまいちなら、値段の安いGC電気にしよう」といつもの店に行った。ファンシーライトは350ルピーのそう高くないのにした。
 朝8時に届けると言っていたベッドは、夜7時過ぎに来た。電気のない中、ろうそくの明かりで2人の職人がその場で木のベッドを組み立てる。ちょっと部品が足らなかったらしく、明日か明後日やり直しにくることになった。4000ルピーの残金があったが、今日は払わなかった。ベッドを置いた部屋に1匹のすずめが入ってきて、ずっと電気の線にとまっていた。
2009/11/8 (日)
家建築393目 木の床 階段の手すり 役所に申請 ベッドと電気の買い物 カースペース プラスタ修正

 朝7時くらいにダムサイドのおじさんが様子を見に来た。石の職人が来て、カースペースの横の梁に石をつける作業をした。手でつくった風合いが出ていて、なかなかかわいい。プラスタの2人も来た。以前から来ていた若者とヒンドゥー語の少年。石の職人がつけた石の下や玄関、壊れた箇所を直していった。すぐに仕事が終わった。石の職人は庭に穴を掘る作業もしていった。木の床の職人2人が来て紙やすりをかける。階段の手すりの職人2人も来て寸法を測って機械や手で木を削る。
 嘘をついて仕事に来なかった電気の職人の親方がやってきた。ナマステと愛想笑いをしたが、会釈しか返さなかった。今度は電気の工事が始まるので、その材料の準備のためだ。一応必要な物をメモしていったが、どこに使う何かなどまったく書いていないし、教えてもくれない。この電気の職人たちはバウン(ヒンドゥー教の高いカースト)民族で、基本的に人をちょっと見下している感じがする。「飲み水をくれ」と言うので、他の人も飲んでいるのを渡すと「これ、ほんとに飲料水?」と聞く。
 3時頃出掛けて「ツーリズムオフィス」に行く。以前に申請は済んでいるが、土地の図面のどこにうちの番地があるか見つからなかったので、それを確認するのと、“賄賂”だ。行った時間が遅かったのと、何か「話」があるらしく、また明日来ることになった。
 それからニューロードに行き、ベッドを注文する。まずベッドが何個各部屋に置けるか、それを確認しないと他の家具もオーダーできない。とりあえず2つすぐに欲しい。前回行ったときはシングルベッドの在庫があったが今日はなくてオーダーした。ベッドの縦の長さは6フィート(約183センチ)で決まっているということだったが、体の大きい欧米人には小さいのではないかと考え、6.5フィート(約2メートル)でオーダーした。1個3200ルピーで計9個頼んだ。高いのは買えなかったが、予算があるので仕方ない。どうしても今日欲しい2つは別の店で頼み、明日の朝8時に持ってきてもらうことになった。こっちの店は3500ルピーだったが、幅が広かった。こっちの店の方が良かったかもしれない、という気がした。
 それからプリティビチョークのGC電気に行く。ここの店はいつも混んでいる。たくさんの物を買ったので、品物をそろえるだけで時間がかかった。部屋につけるライトはいまいち気に入ったのがなかった。7時過ぎに品物がそろい、タクシーを呼んでもらい、帰ってきた。
 帰りが遅くなるので、仕事をしていた石の職人と階段の手すりの職人に、木の板で玄関を戸締りしてくれるように頼んで行った。8時近くに戻ってくると、ゲートにシートまでかけて丁寧に戸締りしてくれていた。
2009/11/7 (土)
家建築392目 ペイント 木の床

 木の職人2人が来る。紙やすりで木を磨いている。屋上にチャッパルという白い軽い石と、ラクダナという赤い液体を干している(写真)。輝きを出すために使うためのものだそうだ。日本語や英語でなんだろう?はっきりしないが、白いのは石灰ぽい。
 ペイントの職人が6人来る。親方も早くから来て、そうじ、石の磨きの指示などをしていた。彼らなりに一生懸命急いでやってくれた。他の仕事が済んでからでないとできない、一部分を残してペイントは終わった。
 クリシュナが表に出掛けてしまい、彼らは手足を洗って待っていた。私は部屋にいたが、ネットで日本シリーズを観戦中だったのと、彼らがどうやらお金をもらいたがっているのが聞こえたので、わざと表に出なかった。クリシュナが戻ってくると、案の定屋上の水タンクの支えのペイントは別料金だからそれが欲しい、とのことだった。それはテクダルの契約に入っているということで断った。が、ペンキのバケツが欲しいと言って、親方自らが1個、インド人ぽいネパール人など計3人がほとんど勝手にそれを持ち帰ってしまった。これは丈夫なため欲しがる人がとても多いので、断ってきた。しかも、このペイントの人たちは、自分で使うためではなく、高い金で売るために持ち帰るのだそうだ。がんばってはくれたので、ちょっと祝儀くらいは出してもいいかなと考えていたが、バケツがいいなら、それでいいか。
 でもペイントが終わり、あとは電気、庭などでゴールが近い。
2009/11/6 (金)
家建築391目 ペイント 木の床 掃除 階段の石 3階のドア

 朝5時半に起きて、1階の部屋から2階に引越しする。2階は陽がよく入るので気持ちが良い。3階のキッチンも初めて使ってみた。目の前に緑の山が見える。作ったダルバートの皿を持って屋上にあがり、ヒマラヤを見ながら食べた。「贅沢だねぇー」とクリシュナと話した。
 窓おやじのスタッフが来て、クリシュナと足らない金具を買いに行き、1人の職人は残って作業をした。午前中には作業が終わった。
 木の職人1人が来て、木にやすりをかけたり、機械でかんなをかけたりした。
 ペイントは6人くらいが来て、かなり集中的に作業をした。
 午後テルサパッティに正面玄関の彫刻のドアを造る職人のところに行く。1年近く前にオーダーし、何度も「もうすぐできる」と言いながら、いまだにできていない。もっとも建築中の現場に持ってこられても困るので、そんなに急がせてはいなかったが。ネワール民族の職人は珍しく、店に居て作業をしていた。私たちをチラッと見て、ちょっとマズイ、という顔をして、作業の手をもどす。が、無視するわけにもいかず、話を始めた。ドアには4人の神さまを描くことになっているが、その彫刻の周りのフレームはできているという。しかし、もう何度もどの神さまを描くか話してきて紙に書いて渡しているのに、またそれをなくしたと言う。仕方なしにもう一度紙に書いて渡す。あと1週間でできる、と口では言っていた。
 籐の家具を造る職人の店を訪ねる。以前頼んだ店はインド人の主人がインドに帰っていて不在だった。代わりに奥さんや職人に話をした。なんとなく値段が高い気もしたので、もう1軒の店にも行ってみる。小さなところで、1人の職人が奥で作業していた。値段はこちらの店の方が安かった。一度戻ってちゃんと部屋で寸法を測って、オーダーすることにした。
 出掛けている間に、昨日嘘をついて仕事に来なかった電気の職人からクリシュナに何度も電話がかかってきた。現場に来たらしい。最初はミスコール(1回鳴らして相手に折り返しさせること)をしていたが、こちらが出なかったので、向こうから何度もかかってきた。現場に居合わせたペイントの親方にもかけさせてきた。でも、もう今日頼む仕事はないし、くだらない言い訳を聞くのも嫌だったので、ついにでなかった。あとでペイントの親方に聞いたところによれば2時間くらい待っていたらしい。帰ってきて電気をつけてみると、なんとつかない。ちゃんと夕べビジュリコダイがつけてくれたのに。きっと電気の職人が何かいじっていったに違いない。電気や水道の職人は、また仕事に呼んでもらえるように、わざとわかりづらく線やパイプをつなぎ、他の職人が作業できないようにしたり、わざと間違えたりするらしい。そこまでとは、まだ考えないけど、余計なことをしていったのは確かだ。仕方なしにまたビジュリコダイを呼んで、すぐに直してもらった。ねじか何かが緩んでいたそうだ。
石の職人は階段の石のすきまをセメントで埋める作業をした。
掃除の女性が来る。周りに散らかっていたセメントの袋を集めたりしてくれた。
2009/11/5 (木)
家建築390目 ペイント 木の床 階段の手すり 掃除 階段の石

 朝一番で電気の職人に電話する。電話に出たのは奥さんだった。そして、昨日「カトマンズに行くので、仕事は日曜日になる」と言っていたはずが、「今主人はご飯を食べに行っています」と言った。カトマンズになど行っていない。自分の仕事の都合で、嘘を言ったのだ。1日がかりの仕事をしてくれ、と言ったわけではない。1部屋に電気がつくようにしてもらうだけの1時間程度の仕事のはずだ。これには私もクリシュナも怒り心頭となった。即テクダルに電話してと怒った。テクダルはまもなく飛んで来て、「職人に電話してみる」と言いつつ、逃げ腰だった。クリシュナと「テクダルもわかってて知らないって言ってるかもね」と話す。たまたま木の床の職人がお金を取りに来ていて、なにやら関係ないインド人の仲間がたくさんいた。私が「嘘をつく人のために、こんなにたくさんの人の仕事が止まるんじゃない?!」と怒る。
 その後、テクダルが職人に電話するがつながらず、ついに「他の職人に頼んで、その料金を彼から引こう」となった。そこで近所の知人の職人「ビジュリコダイ(電気のお兄さん)」に来てもらうことになった。ビジュリコダイは昼間電話するが、しばらく他の仕事のために来ず、夕方6時過ぎに小さな娘を連れてのんびりやって来た。そして相変わらず、すごい勢いでしゃべりまくりながら、それでも夜8時半まで仕事をしてくれて、うまく部屋に電気がついた。1100ルピーを払った。やっぱり近所の知人が一番良い。
 木の床の親方が金を取りに来た。これがものすごいしつこかった。こっちは目の前で包丁で野菜を切ってご飯を作っているのに、部屋まで入り込んできて「一緒に部屋のスクエアフィートを計ろう」と言う。忙しいので、あなたが計って請求書をまず作ってくれ、と言った。1部屋1万ルピーちょっとくらいの計算だったが、3部屋で計470スクエアフィートで4万7000ルピー。1室が広い部屋だったので思ったより高い。そのうち2万ルピー欲しい、と言う。今日村に帰る職人がいるので、その人のために払わないちいけない、と言う。そんなうちの仕事と関係ない人のことまで知ったこっちゃない、と言ってやった。以前かなり怒ったので、多少したてに出てくる。でも、実際私たちはご飯も食べていないし、ほかの仕事もあって今銀行に行く時間はないので、「夜までに銀行に行っておくから、明日取りに来て」と言った。それでも、このインド人の6,7人はうちのカースぺースにずっといた。「いくらか安くしたら払ってくれるかなぁ」とか言っている。払わないと言っているわけじゃないのに。ただ、この木の床の職人は確かにまじめに働いていたし、仕事も早かった。テクダルに頼んでいたらいつ終わるかわからなかったが、この人たちのおかげで終わりが見えてきたと言っていい。
 そのとき、たまたまペンキが足りなくなり注文すると、チプレドゥンガからオートバイでペンキが届いた。この人にはすぐに金を払わないといけなかったので、クリシュナがバイクに乗せてもらい、銀行に行った。それで木の親方を呼んで、2万ルピーを払った。その代わり、今後の3つの部屋の仕事はスクエアフィート10ルピーディスカウントさせた。
 石の職人は階段の間にセメントを塗る仕事をした。「また石を磨く仕事ができちゃいますね」と言いつつ、丁寧に布で不要なセメントを拭き取りながら作業をしてくれた。
 窓おやじのところから3階のドアが届き、職人も2人来た。いつも何の前触れもなくい一方的にやって来る。そして、前回窓おやじが来たときに「いつも急に来て、急に金具などの物を用意してくれと言われて困るので、今あらかじめ教えてください」と言って、窓おやじから聞いた金具を用意してあったが、それがかなり間違っていた。そのため、明日朝またクリシュナが買いなおしに行くことになった。
 掃除の女性が1人来た。よく働くお姉さんで、時間内休むことなくきっちり土を掘り起こしては運んでいた。階段の手すりも3人が来て作業をした。
2009/11/4 (Thu)
家建築389目 ペイント 木の床 階段の手すり 掃除 トイレ直し 庭

 木の床の職人1人が来る。3つ目の部屋の木のチップを床に貼る仕事が終わった。
 掃除や片づけをする女性2人が来る。ホコリがなくなってきれいになったことはなった。ただ、出たゴミを不要なセメントの空き袋に詰めて、それを屋上から隣りの敷地に投げ落とす、という豪快なやり方で、まだ仕事に使えそうなものまで捨てられてしまったため、私がもう一度拾いなおした。幸い、今日は早朝にゴミ収集車が来たので、けっこう片付いてきた。
 ペイントは6人の職人が来て、彼らもそれなりに急いでやってくれている。親方が来て、たばこを吸う職人に「早く仕事をしなさいっ!」と怒っていた。親方も焦っている。
 水周りの職人が来てトイレの詰まりや、キッチンのパイプの水の漏れなどを直していった。トイレの詰まりは中に石があったためで、それをセメントをガンガン壊して取り除いた。たまたま石の職人が来ていたので、ここにセメントをつけなおす仕事もしてもらった。
 石の職人は庭の土をならしていった。
 階段の手すりの職人が3人来て、石に打ったねじの周りのセメントを取り除いたりした。
 今日はいろいろな人が入れ替わり立ち代わり来た。ペイントの若い職人が干した木の上に座っていたので注意すると、「えっ! これ干してんの?」と言う。ネパール語で話すと「うまく話すね」と喜んでいた。何を思ったか、「部屋はあいてますか?」とアパートと勘違いして聞きに来たネパール人までいた。私がかたことのネパール語で話していると、ペイントや石の職人がフォローしてくれた。今日は人の対応がとても忙しかった。
仕事は急ピッチで進んでいる。今泊まっている1階の部屋にもペイントをするので、2階の部屋に移ることになった。その前にその部屋に電気を付けてもらわないといけない。電気の職人に電話するがなかなかつながらない。やっとつながると「今カトマンズに行くバスに乗っている」と言う。日曜日に仕事をする、と言うので、「それでは間に合わないので、職人を明日送ってくれ」「今夜中に連絡する」ということになった。でも、今日は結局連絡が来なかった。
2009/11/3 (火)
家建築388目 ペイント 木の床

 今日白髪を2本見つけて大変ショック!だった。家を造るとき、ある欧米人は毎日泣きそうだったと言い、ダムサイドのおじさんは10キロ痩せた、ネパールの家造り経験者のほとんどは「生きてきた中で一番忙しかった」と言う。おじさんの話はちょっと嘘っぽいが。今はそれでも携帯があるからマシだが、電話もないおじさんの頃はさぞかし大変だったろう。近所の人などはもう造り始めて5年になる、と言う。
 木の職人1人が来て床をやる。
 ペイントは6人の若い職人と親方も来た。今日は3階の階段から1階まで、ホースで水をまき、石をきれいにした。この仕事は親方自らやっていた。私もブラシでついていたペンキなどを磨いて取った。きれいにしてみると大変気持ちが良い。石の踊り場と木の床の階段はナチュラルで気に入っている。木は毎日1個1個手に取って干してきたので、年輪に見覚えがある。石もしゃがんでブラシで磨いてみると、磨くほどきれいになって愛着が湧いてくる。
 ネットで日本シリーズを観戦していたら、後残すは8回、9回というところで、あっさり停電した。
2009/11/2 (月)
家建築387目 ペイント 木の床

 朝屋上で木を干しながら周囲を見る。青空が澄んでいて本当に美しい。ヒマラヤも遠くまでくっきり見える。やっぱりここは良いところだな、と思う。
 木の床の職人2人が来る。彼らの親方も来て、他の部屋はどうするかなどを話していった。どう見ても、あと残りの4部屋分の木のチップが足らない。多くのお金をくれ、と言うのを私たちが断ったのに気を悪くして、彼がしばらく仕事を止めていたせいだ(2009年7月11日の日記)。親方は彼の仕事とはまったく関係ないのに、ドアはこうした方が良いとか、キッチンにラックをつけた方が良いとか、いろいろ言っていった。親切なのかもしれないが、「良い家を造るのはお金が掛かるのは当たり前でしょ」みたいな、上から物を言う言い方をする。ちょっと狭くて、浴室の外に洗面台をつけた部屋が1つある。それなりにかわいい洗面台や鏡をつけて「かわいい女の子が泊まる部屋」と呼んでいる。でも、洗面台があるので、床を木にするのはまずい。タイルかカーペットにしようかと思っているが、木の親方はここを木にしても「何の問題もない」、と言う。どう責任を持ってくれるのか?しかし、木の床自体は気持ちが良い。職人は無愛想だが、こっちの話は一応理解してくれる。
 ペイントは6人の職人が来た。石の磨きは全身ほこりだらけになってしまって大変そうだ。昨日直した石の階段はまたついてしまったセメントを磨いて取らないといけない。若いペイントの職人が文句を言っていた。しかも、昨日直した箇所の隣りの石がまた割れていた。これは昨日作業をした石の職人が気がついているはずなのだが、そのままにされてしまった。
ペイントの職人たちは、休憩の食事を作業中の木の床の部屋でとろうとしていたので、慌てて止めた。そこに水や食べ物がついたら、木がダメになってしまう。違う部屋で食べたが、やっぱり干し米が散らかっていた。でも、注意したのが効いたのか、ラーメンの袋は1つのゴミ袋にまとめてあった。目が放せないので疲れる。
 ハードウェア店「マルチ」に他の仕事のついでにうちに寄ってもらい、不要となったトイレや洗面台、タイルを車で持って帰ってもらった。高い割れ物だったので、壊さないうちに返せてホッとした。これでお金もいくらか戻ってくる。
 
 あとオープンまで1か月を切り、スタッフをどうしようか? と話し始めた。掃除や雑用を手伝ってもらうスタッフが1人は要る。普通は盗難などの心配の要らない親戚を雇うものだが、うちにはできそうな親戚がいない。ジャナキお姉さんの2人の子どもは20歳前後の男の子で、年齢的にちょうど良いが、村生まれ村育ちのバウン(高いカースト)なので、他人のために掃除、サービスをする、という発想を教えることから始めないといけない。良い子達だが、残念ながら外人相手の仕事ができるとは思えない。新聞で募集すると、仕事が少ないネパールでは求職者が来すぎてしまう。この前までいたプラスタのインド人の少年のような、何でも器用で、こっちに気を遣いながら、動いてくれる子が理想だけど、そういう子はすでに仕事を持っている。どうしたもんか?
2009/11/1(日)
家建築386目 ペイント 木の床 鉄の格子 ゲート周り

 朝8時頃木の床の職人2人が来る。床に貼った木に電気かんなをかけて滑らかにしたり、2つ目の部屋に木を貼ったりした。干していた木が足らなくて、これまで干していなかった木も使っている。木の床にするのは3部屋だけにしようか、と思ったが、この職人たちの仕事ぶりが悪くないのと、カーペットを敷くより安いこともあって、あと何部屋か木にしようかと考える。でも、干した木が足らない。
 ペイントは親方も、他の職人4人も来ている。石の磨きやペイントをやっている。
 鉄の職人が朝7時頃に来た。レストランの鉄のゲートが付いた(写真)。想像していたより立派なゲートと柵だった。
 一昨日の仕事の続きで、石の職人が来た。ゲート周りと石の階段の直しをやった。石の階段の直しはずいぶん前からテクダルに言っていたが、全然やってくれなくてやっと今日やることになった。クリシュナは、この石のモンゴル系の職人を気に入っていて、みなが欲しがるペンキのバケツなどをあげたりしていた。確かに仕事振りも丁寧で、人も優しい。でも、今日頼んだ石の階段の直しは、やらないで帰ろうとした。クリシュナが外に出かけているときで、もうあがろうとしていたので、私が「ここを直すことも聞いていますか?」と聞くと「それはサフジ(雇い主・クリシュナ)がやらないで良いと言いました」。そんなはずはないので、そう言うと「でも、ここは壊れていない。手すりをつける人に直してもらってください。私の家はここから遠いし、もう5時だから」と言う。クリシュナに電話すると「彼に頼んであるけど?」と言う。直接電話で話してもらい、それからやり直すことになった。私は屋上に干していた木を片づけに行くが、1人で片づけながら少し嫌な気分になった。善い人だと思っていたが、ごまかそうとしたのか? 30分くらいで仕事は終わる。「今日はカジャ代(心づけ)が欲しいので、サフジに電話してください」と言う。クリシュナは何も知らずに10分くらいで戻って来て、普通80ルピーくらいでいいカジャ代を100ルピー渡していた。後で事の顛末をクリシュナに話すと、「働く人と仲良くするってできないね」と言っていた。