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ブハリ日記(ブハリとは末の嫁)の意味

 

 

2010/12/31 (金)
営業開始357日目 宿泊のお客さん

 宿泊のJICAのお客さんに蒸しパンの朝食を出す。お客さんはこの後、外出されて、夕方7時になってさらにベグナス湖のコーヒー農家に向かわれた。すごいなあ、ほんとネパールの人の発展のために力を尽くしている。無理して危険な目に遭わないように、それだけを願う。
 以前泊まりに来てくれた方がネパール人の彼氏が宿泊に来てくれた。仲良くストリートフェスティバルに出掛けられ、微笑ましい。
 日本人の親子のお客さんが到着。どこへ観光に行けばいいかなどを相談される。事前にメールをいただいて、「今は乾季なのでまず雨は降りません。ヒマラヤもきれいに見えています」と私が書いてしまった。が! 今日は朝から超曇天。しかも、いつ以来だろう?夕方から雨が降ってきた。日本の気候のような冷たい雨。吐く息が初めて白くなった。寒かった。山岳博物館に行かれた。
 散々値切られ、何度も請求書を書き直して持ってこい、といわれたNGO から、「お金を取りに来て」と電話がかかってきた。請求書は勝手に8000ルピーに書き直されていた。仏頂面したスレンドラが、「ああ、会計なら2階だよ」と言った。
 勝手に写真を掲載され、「レンタバイク代をぼったくられた 悪人と思う」と一方的に書いた人のホームページを見るがまだ削除されていない。この人は日本で旅行して、日本の宿相手にも、ここまでやるのだろうか? 相手がネパールだから、何を言ってもかまわない、と思ってるんじゃないか? ただ、私は現に日本国籍だし、クリシュナも日本の永住権を持ち税金も払っている。こういうトラブルに対し、日本人的に対策を練るべきなのだろうか?「客を選んじゃいけない」。それはその通り。でも、この仕事の場合、どうしたらいいんだろう? 何時でもネパール人が騙している、みたいなことも書かれていた。が、クリシュナに話すと「あんな優しそうな人がそんなこと言わないよ」と信じないし、近所の人々の親しい笑顔・・。この人たちをひとくくりに悪人と断言した傲慢さ。
 でもポカラで会った日本人のほとんどは善い方だった。日本人不信にもめげず、こうなったら、絶対にここで成功してやる!
 この年の瀬はいやなことが続いた。でも、この年ももう終わり。明日は良い年の幕開けであることを信じたい。
2010/12/30 (木)
営業開始356日目 宿泊のお客さん

 午後JICAの方が泊まりに来てくれる。昨日今日と、うちに泊まっていたNGOのヒラリーさんとべグナス湖のコーヒー農家に行ってきたという。うちの宿代をまだ払ってくれてないNGO。ヒラリーさんは何もわかっていないようだが、変な組織を紹介してしまったのではないかと心配していた。で、同行した彼女によれば、オーガニック野菜の店に連れて行ってくれ、と言われ紹介すると、そこの野菜を買うんではなく、料理のできるスタッフをヘッドハンティングし始めたという。コーヒーも買うか買わないかの決定権は例の責任者にあると言う。しばし、変なNGOの話になった。仕事熱心な彼女は豊富な知識と情報を持っている。任期を終えてまもなく帰国の途に着くが、ずっと仕事をしてきたコーヒー農家のことを心配していた。
 タナフで幼児教育をしているというJICAの方が来た。他の方のの紹介で、うちに置いてあるままになっているピアニカとパネルシアターを借りに来た。今日は「グルンロサール」という休日なので、ポカラに来たと言う。彼のいるカイレニタールという村は外国人は彼1人。保育所から高校までの公立校があり、そこで活動している。そんなに裕福な学校ではないそうだ。ピアニカの寄贈主のKさんにメールで報告する。
 昨日うちの宿をレンタバイク代をぼったくられた、悪人、と書き、写真を転載された人から返事が来た。笑える。「(私が)旦那とか周りの人が平気で何時もついている嘘を見破れずにいるのが可哀想ですね」。ネパール人は全員うそつきなのか。可哀想なのはどっちだ。
2010/12/29 (水)
営業開始355日目 ネット中傷

 朝6時に起きお客さんたちの朝ごはん蒸しパンを作る。あいにく今朝は霧がかかっていて、ヒマラヤが見えない。飛行機も予定通り飛ぶのかわからない。ブッダエアーに電話すると、「飛んでいる」と言うが、ちょっとあやしい。でも仕方なく、お客さんたちはタクシーで空港に向かった。お一人はもう明日日本に帰られるそうだ。忙しいなあ。
 午前中クリシュナの親戚筋になるという「ナイチンゲールゲストハウス」のオーナーのゴウタマさん、日本人の奥さんのネパール人のだんなさんが部屋を見に来られた。だんなさんにこの間のお金をちゃんと払ってくれないNGOの一件などを話す。「それでいいんですか? そういう話は教えてください。協会で問題にします」。ほんとその通りだ。
 さらに、もっと嫌なことが起こった――。
 夕方ネットを見ていた。ときどき自分の本やゲストハウスの名前を検索してみる。そのなかに11月頃泊まりに来た宿泊客の方のホームページを見つけた。うちの宿や私たちの顔写真などが掲載されていた。そのコメントで、「ゲストハウスでレンタバイクを借りたが、多額の料金を取られた。悪人に思える」みたいなことが書かれてある。泊まりに来たときはとても心優しい感じで、チップまで置いていかれ、恐縮していた。写真の掲載や私が撮ったヒマラヤの写真の転載も信じて了解した。それが。。。レンタバイクの料金も、よく調べてのこととは思えない。ちょっと他のネパール人に「もっと安かったのに」と一言言われたに過ぎないだろう。こういう方は恐らく最初からネパールをどこか見下していて、疑っているのだろう。こっちの善意が伝わらない。多くの日本人にネパールという国を知ってもらいたい、との思いで、わりとリーズナブルに誠意を持ってやったきたつもりだが・・・。しばらくネパールにいて、個人情報保護にも無頓着だった。日本ていうのは、うかつに人を信じてはいけない国だったっけ。
2010/12/28 (火)
営業開始354日目 宿泊のお客さん

 朝6時に起きてクリシュナと掃除などをする。
 午後、25年前にJICAでネパールにいたというお客さんと、現在のタイでの日本語教師の仕事仲間のお2人がいらっしゃった。25年前に隣県のシャングジャで森林管理の仕事をしていたという。「ネパールにも大型バイクが増えた」、と言っていた。当時はシャングジャ県でバイクを持っているのはたった1人だったと言う。みなさん各国で日本語教師をしてこられたという。トレッキングしてきてお湯のシャワーが相当恋しかったようで、まずお風呂に入られていた。お湯が出ることに気を遣うので、「熱いお湯でした」と言ってもらえるとホッとする。
2010/12/27 (月)
営業開始353日目

 洗濯したりアイロンをかけたりする。日常の家事が終わり、とくにすることもない。向かいの「ロンリーゲストハウス」に泊まっている日本人の方とお話しする。日本から持ってきたが不要となったというサランラップをくださった。ここにサランラップはないから助かる。
2010/12/26 (日)
営業開始352日目

 クリシュナと2人、ほぼ午後イチには掃除などするべき仕事が終わる。日本語の本の方も、今は印刷会社に直しを投げている。つかのまの休息という感じで、早めに晩御飯を食べ寝ることにする。もう少し体制が整えば、バスパークに客引きにも行きたいが、今少し様子を見てから。たまにはトレッキングにでも行きたいなあ。その一方で、今日も予約の電話をもらう。それもうれしい。
 今日は曇り空で陽が薄かった。でも雨は降らなかった。乾燥している。
2010/12/25 (土)
営業開始351日目 日本語教室

 朝6時に起きる。7時に日本語教室に行く。学校の試験が終わった子どもたちも来ていた。
 10時に教室を終え、午後からは教室のメンバーでクリスマスパーティー。駒ヶ根パークでそれぞれに料理やお菓子を持ち寄る。うちからはクリシュナに作ってもらい、30個のモモを持って行く。1人の方がネワール民族のお菓子「イモリー」を作って持ってきてくださった(写真)。なかなかあるものではなく、私は初めて食べた。中にはごま、黒砂糖が入っていた。美味しかった。お腹がいっぱいになった子どもたちはサッカーを始める。朝晩は寒いが日差しが強いので、けっこう暑い。ほのぼのとしたひと時だった。
2010/12/24 (土)
営業開始350日目 日本語の本

 朝8時半過ぎ、印刷会社「シバサンカールプレス」に行く。棒ゲラを作ってくれた女性が今回の直しもしてくれることになった。丁寧にこっちの説明を聞いてくれて、煩雑な直しについても一通り理解してくれた。一応彼女のほうで進めてもらい、来週の火曜日にまた私が来ることになった。仕事ができる人でよかった。ああ、仕事が進んでうれしい。ほっとする。
 ピザをテイクアウトし、3階のバルコニーでささやかなクリスマスパーティーをした。
2010/12/23 (木)
営業開始349日目 こまったNGO

 朝、お客さんからダルバートの注文を受け、作る。報告書をまとめる仕事をして、昼過ぎに出掛けられた。
 ずっと泊まっていたヒラリーさんがチェックアウトした。NGOの事務所に宿代の請求書を持っていきますか? と言うのでそうしてもらうことにした。彼女はついこの間まで1月までここに泊まると言っていたが、今日出ることにしたらしい。結局ここの宿代について、彼女は「I don’t khow」を繰り返すので、いちおう正規料金で請求書を出すことにした。この間、事務所の担当者のスレンドラという人に聞いたら「パンナンバー(登録商標)が入った請求書を持ってくればすぐ払うから」と言われたので、それを自分のパソコンで作る。1泊13ドルで16日間、計14560ルピー。夕方、スレンドラという人から電話が入る。「こんなに高いのは払えない」。こっちも話し次第で考慮すると言おうとしたら、「10000ルピーと書き直して持ってきて」と一方的に言われ、電話をガチャンと切られた。頭に来たが金はしっかりもらわないといけない。まあ良い人だったと思うし、そう悪い額でもない。10000ルピーと書き直して持っていく。事務所ではヒラリーさんがスレンドラとデスクを並べていた。するとスレンドラは「(最初に会った責任者のドイツ人)レイモンドからは1か月10000ルピーだと聞いている。あなたの話はさっきも聞いた。違うこと言ってくれ。さて、1か月も泊まっていないんだから、もっと安くしてくれないか? そうだこうしよう。1日500ルピーで8000ルピー」と言い出す。こっちは10000ルピーが上限なんて聞いていなかった。しかも、てめえでたった今「10000ルピーと書き直して持ってこい」と言ったくせに、さらに8000ルピーにして書き直して持って来い、と言う。さらに請求書にはスタンプがいるから、それも持って来い、と言う。「私たちはNGOで、子どものためにやっている。ビジネスではない」。
こっちは金額の問題で怒ってるんじゃない。外国人のNGOがお金を払ってやるんだから、という態度。こんな、人を馬鹿にしたようなNGO、誰が喜ぶんだよ? ひとこと「ありがとう」とか「ごめんなさい」とか言えないのか? 請求書は「そっちから取りに来い」と言ってやった。
 このNGOSのせいでずーーーーっと気分が悪かった。
2010/12/22 (水)
営業開始348日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝9時半頃印刷会社「シバサンカールプレス」に電話する。今日も「明日にできないか」と言われたが、「校正紙を持っていくだけはしてもいいいですか」と尋ね、とりあえず行くことにした。クリシュナと行く。シバサンカールの社長は、校正の直しを見て「ああ、これはきびしいなあ・・・。どうすればいいかなあ・・・」とか言いながらも、明後日実際作業をする女性が来たら、直接彼女も合わせて相談しよう、と言ってくれた。この社長はほんとに働き者で気持ちが良い。
 ヒラリーさんは「明日借りることになった家に引っ越すことになったわ」とのことだった。
 夜7時過ぎ、もうゲートを閉めた頃、JICAのお客さんが宿泊にやってきてくれた。2年の任期の終了が迫り、明日カトマンズに行くと言う。その前に借りていた部屋を引き払って、うちに泊まりに来てくれたようだ。約1年前に、彼女が担当するコーヒー農家に見学に連れて行ってもらい、その後は良いお客さんをずいぶん紹介してもらった。ポカラに残る身としては淋しいなあ。
2010/12/21 (火)
営業開始347日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝起きてすぐ印刷会社「シバサンカールプレス」に校正を返すための準備をする。追原(追加した原稿)の部分をプリントアウトし、校正紙に合番を振り、CDに保存する。ああ、これだけの仕事を印刷会社に頼むのは我ながら申し訳ない気がする。やってくれるかなあ? 今日行くはずだったが、相手が忙しく結局明日行くことになった。
 ヒラリーさんがNGOで作る豆腐を買ってきてくれた。500gで100ルピー。夜さっそく湯豆腐にして食べてみた。ちょっと硬いが、味は野菜市場で買うよりずっと新鮮な気がした。
2010/12/20 (月)
営業開始346日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝8時半JICAの方がヒラリーさんに会いに来た。これまでずいぶん良いお客さんを紹介してもらったので、せめてもと思い、蒸しパンの朝食を出させてもらうことにした。そしたら代わりにケーキのお土産をもらってしまった。気を遣わせて悪かった。ヒラリーさんとは話が弾んだ。オーガニック野菜などを使って、美味しいパンやお菓子を作りたいと言うヒラリーさんに、彼女は具体的にいくつかの農家を挙げていた。今後一緒に農家見学に行く日が決まり、今日はヒラリーさんが活動するNGOに見学に行った。ヒラリーさんは夕方帰ってきて、「彼女とはナイス コネクションだったわ。ありがとう」と言ってくれた。
 日本語の本の校正を明日印刷会社に返す。そのための作業を夜までかかってした。
2010/12/19 (日)
営業開始345日目 宿泊のお客さん

 うちに泊まっているヒラリーさんの所属するNGOを訪ねてみた。宿泊代のことをネパール人の担当者に聞くと「どこのゲストハウス? パンナンバー(登録商標)を印刷した請求書を持ってきて。そしたらすぐ払ってあげるから」みたいな言い方だった。ほんとはうちそんな安くないんだけど。ヒラリーさんが善い人だから許すんだけどさ。
 夕方JICAの方んが訪ねてくれた。オーガニック野菜を探しているヒラリーさんを紹介したり、今後のコーヒー農家のことなどを聞いた。
 街に出たついでに額のことを調べてみるが、やっぱりない。もっと違う街に行かないといけないとのことだった。
 久々に印刷会社「シバサンカールプレス」を訪ね、スケジュールを聞く。「今は停電が増えたので早くはいかない」とのことだった。明後日校正紙を持って再訪することになった。ちょっと仕事が動いた気がしてホッとする。
2010/12/18 (土)
営業開始344日目 宿泊のお客さん

 今日は日本語教室は、そこの卒業式だということで子どものクラスはお休みだった。
 午後2時から在住日本人の方が今度帰国される方の「送別会&忘年会」をやった。夜10時まで、酔いとともにTさんの歌「昭和ヒットメドレー」が続いた。泊まってるヒラリーさんには迷惑だったかなあ。
2010/12/17 (Sun)
営業開始343日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 クリシュナがヒラリーさんと一緒に蒸しパンを作る。少し塩を入れると良い、といわれて、その通りにするといつもより甘味が出て美味しくなった(写真)。彼女はパン作りのプロなので、何て言われるかな? と心配したが、「美味しいわ。ナイスアイデアよ」と言ってくれた。
 私はマヘンドラプルまで買い物に行く。萌さんに描いてもらった絵の額を探しに行くが見つからない。あっても、サイズが合わない。ああ、やっぱりどこかでオーダーか。靴下などを買ってくる。最近めっきり寒くなったので、買い求める人が多いらしく、露店にいっぱい出ている。1足50ルピーとか100何十ルピーとかでけっこう高い。クリスマスツリーの飾りを買って帰る。電飾を2個計190ルピー。
 戻ってきてクリスマスツリーの飾りを作る。不要となった発泡スチロールを小さく割って、それを糸でつないで雪にすることにした。夜9時までかかって何とか終わった。
2010/12/16 (木)
営業開始342日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝ごはんなどを済ませ、昼から日本語の本の作業をする。
 夕方クリスマスツリーの飾り付けをした。もみの木はまだ1メートルくらいの高さしかないので、パパイヤの木に電飾とキラキラ光る飾りを付けた(写真)。メイン通りの店々ではクリスマスの飾りがあるが、うちの近所ではないので、みな見ていく。欧米人のカップルが見てニコニコ笑っていた。クリスマス飾りというのはやはり楽しいもので、客室の窓から見えるとなかなかムードが良い。ただ電飾の数がやや物足りないので、明日買い足しに行くことにした。
 ヒラリーさんは泊まってくれている。「明日朝ごはん何時がいいですか?」と私が尋ねたが、発音が悪いのでなかなか通じなかった。何度目かに気がついたヒラリーさんは「ああ、ごめんなさい。時間を聞いてるのにね」と申し訳なさそうにして、謝られた。本当に優しい、善い人だと思った。
2010/12/15 (水)
営業開始341日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 ヒラリーさんは借家に移る、と言っていたが、まだすぐに行く気配がない。宿代や家賃は団体の方から出るらしいが、上限は1か月12000ルピーくらいだそうだ。もちろんうちにいたら、そんな額では済まない。彼女はここを気に入ってくれてるようだが、気も遣っている。それで、うちが団体の担当者に電話して、値段の話をすることになった。善い方で、ほとんど仕事の手間が掛からないし、今後団体が他のお客さんも紹介してくれるのなら、安くしてもいい気もしないではない。とにかく団体の担当者に電話しよう、ということでクリシュナが掛けると、なんと「スイッチオフ」になっている。夕方、ヒラリーさんに聞くと、この間来た男性の担当者は今タイに行っていると言う。まかせっきりで行ってしまったのか。ヨーロッパ人ものんびりしてるんだな、と思い、しばらく様子を見ることにした。
 日本語の本の作業をする。けっこう集中してできた。
2010/12/14 (火)
営業開始340日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 特に仕事がないので、少し遅めに起きる。
 ヒラリーさんは今日も泊まってくれた。朝出掛けて、夕方疲れた顔で戻ってきた。「朝SOSの事務所に行ってコンピュータの作業をして、ネパールのスカートを作って、買い物に街に行って、髪を切って・・・。長い1日だったわ」。もっと英語ができたら、話が弾むのだろうけど。ここを気に入ってくれていて、安心して泊まってくれているのは、なんとなく感じる。とても遠慮がちで静かな方なので、ここではリラックスしてもらえるとうれしい。
 日本語の本の作業をする。パソコンでデザインを考えている。なかなか終わんないなあ。
2010/12/13 (月)
営業開始339日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 6泊もしてくださったフェアトレードのお客さんたちが今日チェックアウト。コーヒー農家で採取したコーヒーの花の蜂蜜を持ち帰る。日本のように気の利いた容器がないので、どう飛行機で持ち帰るか、苦心されていた。来年の日本のフードイベントで売る予定という。こっちでパッケージングまでして出荷できれば一番なのだろうが、普通のネパールの一農家にそこまで求めるのも難しい。特に衛生面は、日本の管理の厳しさを知ってもらうことから始めないといけない。でも、このコーヒー蜂蜜、ほんと美味しい。日本の市場の反応が楽しみだ。帰る前にうちの近所の蜂蜜採集をしている家を紹介して、巣箱を見ていただいた。ここの蜂蜜は超濃厚な味。家の裏が林になっていて、そこに南国のいろいろな草木が生えている。残念ながら今は採集が味を試してもらうことはできなかった。
 萌さんと彼女の作品の写真を撮る(写真)。「ブログに顔とか作品載せて大丈夫ですか?」「あー、ぜんぜん良いです」。素直だ。彼女の絵をうちに飾って、欲しい人には売ることにした。
 みなさんが帰ってしまい、寂しくなった。私たちも楽しかった。
 ヒラリーさんは泊まってくれている。近々アパートを決めてそこに行くことになった、という。蜂蜜を試してもらった。「ケーキを作るのが私の仕事だから、ぜひ農家を教えてほしいわ」と言っていた。
 空いた部屋の掃除などをする。
2010/12/12 (日)
営業開始338日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝6時半頃起きる。お客さんたちはチベット村に出掛けて行った。明日カトマンズに帰る際の車を頼まれた。希望されている前回と同じセダンを頼みに行くが、「今空いていない」と言う。ここではタクシーはSuzukiの小型車、最近HYUNDAIの軽自動車が流行っているが、セダンはほとんど見かけない。どこの誰でもよければあるだろうが、まったく知らない運転手にカトマンズまでの長距離を頼むわけにいかない。結局8000数百ルピーでバンにするか、小型のHYUNDAIだが知り合いで日本語ができるドライバーで7000数百ルピーとするか、で相談することにした。お客さんの希望で後者となった。
 男性のお客さんが今後仕事の仕事の関係で、サトウキビをジュースにする機械が買えないか?と尋ねられる。プリティビチョークの屋台で見たことがあるので、それを提案する。屋台のインド人に聞いたところ、「4万ルピーから1ラックで売れる」と言う。そんな高い額を鵜呑みにできるわけなく、「カトマンズのトゥリプレソルというところで買えるかも」という情報をタクシードライバーに聞いて戻ってきた。
 夜お客さんに描いてもらった絵を何点か選ばさせてもらい、サインをしてもらって、飾る場所を考える。私がネパールで初めて行ったタライの村の話をすると、そのイメージで描いてくれた。菜の花畑に牛と馬、ちょうちょ。私はもちろんそれが一番気に入った。マチャプチャレ、湖、太陽・・・カラフルでおおらかな絵がうちの宿にはマッチする。どこに飾るか考えるのも楽しかった。さて、額や飾る道具をどうするか?
 ヒラリーさんは泊まり続けてくれている。
2010/12/11 (土)
営業開始337日目 日本語教室 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝6時に起き、7時に日本語教室に行く。今日は1年生で習った漢字からテストをやった。ひらがなを漢字に直したり、読みは出来る。が、「にんべんのつく漢字を書きなさい」となると出てこない。つい先々週教えたはずなのに、、、再来週この日本語教室の方々でクリスマスパーティーをやることになった。
 馬に乗ってサランコットに行きたいと、オーダーされていた件は、私が教室に行っているあいだに、クリシュナが予約をし、10時に出発となった。夕方4時ころ戻ってきた(写真)。うちまで馬が来るなんて! お客さんは満足したようで、「良い馬ですねえ」と言っていた。馬はネパール産ではなく外国から来た馬らしいとのことだった。
 お客さんから晩御飯(ごはん、味噌汁、肉じゃが)の注文をいただく。全部食べていただいた。その後お客さんの描いた絵を見せてもらう。ポカラのインスピレーションで描いた絵は牛や太陽が表されているのが多かった。それからこの絵をどうやって飾ろうかという話になった。ガラスの額が一番良いのだろうが、ここで買おうと思ったらオーダーとかになるだろう。何かあるもので工夫できないか? 絵を飾らせてもらえるのはうれしい。うち、まだ殺風景だから。なんか欲しいと思っていたところだった。
 ヒラリーさんは泊まり続けてくれている。
2010/12/10 (金)
営業開始336日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 フェアトレードをしているお客さんは朝早く出掛けて行った。
 10代の女性の方は部屋に残った。画家志望の彼女は、日が暮れるまで3階のバルコニーでヒマラヤに向かい合いながら絵を描いたり、文章を書いたりしていた。晩御飯でダルバートの注文をいただいた。その準備ができるまでの間、いろいろと話をした。カラフルな抽象画を手で描く。その色使いがネパールの寺院のデコレーションやサリー、民族衣装にも通じるものがあり、そんな話をさせてもらった。彼女は自分の絵に芸人のコメントをつけた画集を出版したいという希望を持っている。私が日本で本を出したときの経験などを話す。日本ではイベントなどで絵や絵をプリントしたTシャツなどを売ってきたという。「ネパールに関する絵を描いてもらったら、ここに飾っておいて売りますよ」と言うと「うれしい!」とのってくれた。ネパールはアーティストには刺激的な国。「有名になりたい」。素直に語る彼女が、ネパールから良いインスピレーションを受け取ってくれればいいと思う。
 お客さんは夕方戻ってこられた。「馬に乗って、サランコットまで行く予約ができますか?」と尋ねられ、クリシュナが急いで調べる。こっちの準備不足のお客さんに教えられている。
 ヒラリーさんも続けて泊まってくれている。
2010/12/9 (木)
営業開始335日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝6時に起きてヒラリーさんの朝ごはんを作る。ご飯と味噌汁でいい、というので、
それを出す。味噌汁、のり、きれいに食べてくださった。料理のプロで、フランスの人口300人の田舎の村に住んでいたという。ガーデンから家の玄関まで1キロもあったそうだ。ピレネー山脈が見えて自然がいっぱい、フランスの田舎――。なんて素敵だろう! 行ってみたい。アジアにどっぷり浸かっていると、ヨーロッパ的なものが恋しくなる。
 ヒラリーさんはその後外出して、夕方戻られた。
 日本人のお客さんたちも朝早く外出された。午後に戻られ、ビールを飲んで盛り上がっておられた。とても楽しそうで、私たちが下に降りている間に「勝手に冷蔵庫からビール出してます」。楽しんでもらえるのは、こっちも幸せな気分になるものだ。こっちに来て、クリシュナの家のバウンカースト(お坊さんになる高いカースト)の人に囲まれていると、なんだか酒は「ほめられたものではない」みたいな風に思わされる。でも、酒を飲んで親交を深める、日本的な風習、悪くないよなあ、と思う。
2010/12/8 (水)
営業開始334日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 お客さんたちの朝ごはんを作る。女性の方は朝日の当たるヒマラヤをスケッチしていた。「毎日こんな景色が見られるんですねえ」。終日外出されていた。
 欧米人の男性の方が部屋を見に来られた。クリシュナが対応する。ネパール語をしゃべる彼はNGO「SOS BAHINI(妹)」の方だった。そのあたらしく来るスタッフの泊まる宿を探しているとのことだった。クリシュナが部屋の見積もりを求められる。ほとんど使わない1階の奥の部屋で掃除もベッドシーツの交換なども何にもしない、洗濯は有料などの場合で1人1ヶ月7500ルピーからと提示する。安すぎないか? と思ったが、実際にスタッフの女性の方が部屋を見に来ると、もう少し高くてもいいからバスタブ付、を希望しているようだ。今バスタブの部屋はお客さんがいるので、とりあえず数日いくつかの部屋に泊まってみてから考える、ということになった。
 ということで、そのスタッフの女性ヒラリーさんが103のシャワー部屋に泊まることになった。ヒラリーさんは優しい雰囲気のイギリス人だった。フランスやパキスタンに住んでいたそうだ。ケーキやブレッドの店をやっていたが、そこを閉めてここに来たという。「私の人生はジグザグなのよ」と苦笑いして言うので、「私もですよ」と言った。
 夜庭にクリスマスぽく電飾を飾った。ポカラは今「ラルパテ(赤い葉 ポインセチア)」が咲き乱れている。うちの鉢植えのもきれいに咲いている(写真)。日本で今ごろ、この鉢を買ったらけっこう高いだろうな、と思う。ここは自然にたくさんある。そういう意味ではネパールって1年中花の咲いている美しいところだと思う。
2010/12/7 (火)
営業開始333日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 早めに朝ごはんを済ませ外出する。まず電気の役所に行って、電気代を払う。今月は3200ルピー以上もかかった。早めに払いに来たので100ルピー割引になった。そのままチプレドゥンガに行き、野菜市場で豆腐を買う。日本語の本の撮影用だ。1個20ルピー。ゲスト用の使い捨て(とは言わないかもしれないけど)石鹸を探す。レイクサイドでは「市場の不足(shortage)」で買えなかった。それで街まで買いに来たのだが、3軒の大きなスーパーに1個も見つからなかった。こういうことがあるんだな。クリスマス飾りの電飾とモールを買う。すぐにまた壊れるかと思うと、どうも思い切って買えない。バスに乗って、レイクサイドに戻り水道の役所に行って、水道代を払う。これも10ルピー割引だった。
 夕方6時頃、予約をいただいていたお客さんが到着。ネパールは初めて、というお2人も一緒だった。山が最高の見晴らしで見える。良かった。今年の初め、オープン当初にいらしたお客さんは、とっても親しげに「おひさしぶりです!」と握手をしてくれた。だいたい2度目の方はとても親しげにしてくださる。うれしい。夕食を求められたがすぐにできるものがなく、外食されることになり期待を裏切ってしまった。いけない。
2010/12/6 (月)
営業開始332日目 日本語の本

 日本語の本の原稿を進める。レイアウトを考える。日本で仕事をしていたら、1ページ見本を作って、あとは生原稿にここにはこの文章が入ります、ここはタイトルなのでゴシックで、とかマーカーで指定すればいいのだけど、こっちではどうなんだろう? とりあえず何ページか作って打ち合わせに行くのがいいか。
今日はかなり集中して作業した。ネパールにいることをしばし忘れるほど、編集作業にどっぷり浸った。ネパールにいても、やっぱり私は編集の仕事がしたい。フリーマガジンを作ったり、とかいっぱい夢はある。
クリシュナがヨガに興味を持ち始め、本を買ってきた。バルコニーで1人でやっている。
明後日来る予定のお客さんからメールで、明日来ることになったと言う。空いてるんでなんにも困らない。
今日も天気は快晴。ヒマラヤがずーっと東の方まで見える。
2010/12/5 (日)
営業開始331日目 日本語の本

 ヒマラヤが青空に美しい!
 日本語の本の作業を進める。出版社の人にデザインまで頼まれている。私は編集者だけど、レイアウト・デザインは分野が違う。日本でやるのと同じように、ラフデザインだけしてあとは印刷・デザイン会社に任せよう。と、作業を始めようとして、「台割(ページ構成表)」も作ってなかったことに気がついた。これじゃどの内容が右ページになり、左ページになるかさえ、決められない。それでエクセルで台割を作った。まだ仕事いっぱいあるなあ・・。しかも、日本を紹介するページに「紅葉」とか「豆腐」「ラーメン」とかの写真を撮り忘れていることに気がついた。私は何て馬鹿だろう! 紅葉は即日本の実家に電話し妹に頼んだ。もう紅葉終わっちゃったかなあ? ほかはこっちで何とか写真を撮るかな?
 「マムズガーデン」のオーナーさんが「ネパールインジャパン」のチラシを持ってきてくださった(写真)。ネパールインジャパンは日本人のネパール舞踏家・岡本さんが主宰する、日本で行われるネパールダンスの舞台。ネパールでの公演もやっている。私は日本で過去4回も参加させてもらった。来年は3月6日東京・高田馬場にて。マムズのオーナーさんが「ポカラでもまたやってもらいたいなあ」と言う。実現したらほんと楽しいんだけど。私は1月下旬に帰国する。この舞台に出てから帰って来るのもいいかなあ・・とソソられる。
2010/12/4 (土)
営業開始330日目 日本語教室 日本語の本

 最近急に冷え込むようになった。ただヒマラヤに雪が少ない。
 朝7時日本語教室に出掛ける。親御さんから「漢字のテストをやってほしい」と言われる。これまでの様子だと、漢字の成り立ち自体が理解されていないようだったので、まずそこからやれば覚えやすいのかな、と考えていたが、暗記することも大切かもしれない。来週1年生ででてきた漢字からテストすることにした。
 在住日本人の方が畑でできたレタスをくれた。久しぶりレタス。みずみずしくて美味しかった。
 メールなどをやる。また、お客さんにうちを紹介してくれる旨の連絡をもらう。ありがたいことと思う。
 いつも帰国時の1,2ヶ月間に仕事をさせてもらっている編集プロダクションにメールして「1月に帰国するが、何か仕事はありますか?」と尋ねる。こっちに来てくれるお客さんとの兼ね合いもあるが、今年の1月を見てたら年始休みのあとは観光客の姿を見なかったような気がする。クリシュナ1人でやれないでもないし。もちろんこっちの仕事を優先だけど。とにかく返事待ち。
2010/12/3 (金)
営業開始329日目 日本語の本

 天気はすっきり。ヒマラヤが眩しく輝いている。
 朝、お客さんは自転車で日本寺に出掛けて行った。お客さんたちは11時頃かなり疲れた様子で日本寺から戻って来られた。涼しい顔で「行って来ました!」という方もけっこう多いんだけど、フライト時間が迫っていたのが気になり急いだのかもしれない。勧めない方が良かったかな? またお客さんがチェックアウトしたあと気がついたが、赤い鉄に触れて着いてしまったシミのあるバスタオルを出してしまった。反省。
 お客さんたちは、バングラデシュのJICAの仲間の方にうちのことを伝えておく、と言ってくださった。バングラデシュ。意外なところに繋がって、楽しくなった。
 また、オープン当初の1月に来てくださったお客さんから部屋の予約メールをいただいた。つながっているところが嬉しい。こういう方々がいるのだから、頑張らないといけないなと思う。継続は力、だ。
 夜8時頃うちの裏の家で、バジャン(ヒンドゥー教のお祈りの歌や演奏)をやっていた。朝からバウン(お坊さん)が2人来て、何かやっていた。何の儀式をやっているのかわからなかったが、賑やかで楽しそうだった。何かの祝い事だろう。うちの3階からちょうど同じくらいのバルコニーで彼らが儀式をやっている。彼らは酒は飲まず、ダルバートとお茶で楽しく歌い踊っているのだが、私はビールを飲みながら、ヒンドゥー教の歌や踊りが見れた。金の音(カイジャリ、ムジュラという楽器)と手拍子と歌と踊り。心地良いバジャン。特等席でイベントを見ているような良い気分だった。
2010/12/2 (木)
営業開始328日目 宿泊のお客さん 日本語の本

 朝起きて今日来るお客さんの客室の掃除をする。
 お客さんは午前中にいらっしゃった。この間、来てくれたバングラデシュのJICAの方の仲間だ。男性3名さんで、到着するとすぐにパラグライダーに出掛けて行かれた。バングラには観光地的なものがないそうで、ネパールはかなりなレジャースポットと写るらしい。短い休暇に、バンジージャンプやマウンテンフライトなどたくさんのアクティビティを予定しているとのことだった。幸い天気は最高に良くて、ヒマラヤがくっきりと見えている。またポカラはバングラに比べて日本料理店が安いとのことだった。バングラでは晩御飯にビールを1本飲んで3000ダッカ(3000ルピー、4000円弱)もするそうだ。日本で食べるのとそんなに変わんないんだ。他国の話が聞けておもしろい。
2010/12/1 (水)
営業開始327日目 日本語の本

 午前中から日本語の本の原稿を進める。出版社から「日本語・ネパール語・英語」と3つの訳を書くように言われているが、ネパール語にはない言葉もあり、そこの判断に迷う。クリシュナによれば、ネパール語には日本語の「遠慮」「まよう」「おまかせ」「サラリーマン」などと一致する言葉が見当たらない、と言う。どう説明したもんか?
 Tさんがいらっしゃった。クリシュナが通訳となり、バラヒ寺院の近くのTさんの知り合いの店先で玉子焼きを作って売る話をしたいと言う。早速行くと、話はまとまったようだった。「明日からやりますよ!」とTさんは嬉しそうに言っていた。日本人なので、こちらにいても何か仕事をしていたい――、その気持ちは私にはよくわかる。だから、私も誰に頼まれたわけでもないのに、日本語の本を作っていたりするんだな、と思う。
2010/11/30 (火)
営業開始326日目 日本語の本

 クリシュナがTさんと近所の丘に登りに行く。ここはうちからすぐ正面にある、歩いて30分ほどで頂上に着く。ヒマラヤも間近に望める。ここにある茶屋みたいな家をTさんが気に入っていて、いつかここで飲食やロッジみたいなのを造りたい、と言っていた。ここに着いて、クリシュナと2人でうちに向かって手を振ってくれたようだが、うちにいる私からは人影までは見ることができなかった。今度私も登ってみたい。ここに行けるようなら、お客さんにも勧められる。
 久々に日本語の本の原稿チェックを進めた。久しぶりでどこまでやったか忘れてしまっていた。
 予約メールの続きで、この間泊まってくれたお客さんの紹介で「どうしても泊まってみたくなりました」みたいなことを書いて下さっていた。また在住日本人の方からも予約をもらった。うれしいねえー。
2010/11/29 (月)
営業開始325日目

 予約のメールをいただく。が、26日に発信されているメールが今日やっと確認できた。しかも迷惑メールに入っていた。こまる。
 また朝晩、八百屋さんでからし菜を買った。15ルピー、かなり量も多い。安くてうれしい。
 ごみ収集の料金徴収の人が「ナガルパリカ(市役所)」からやってきた。これまで請求もされてこなかったので、申告に行ったら、すぐにやってきた。1か月400ルピーと言う。一般の住宅は60ルピーだそうだ。ごみ収集は最近こそちゃんと週に1回来るが、何か月か前まではストライキをして全然来ていなかった。そんなことも併せて、クリシュナがかなり文句を言ったうえで、しぶしぶホテル開業以来の9か月分計3600ルピーを払った。
2010/11/28 (日)
営業開始324日目

 朝寝坊する。久々にたっぷり寝た。
 天気が良くヒマラヤもきれいに見えるし、空気も爽やか。
 客室や階段の掃除、アイロンかけなどをして1日が終わってしまった。
 近所の八百屋さんでタルカリの野菜を買う。今はからし菜が安い。1束15ルピー。ここのお店はバザールの値段と大して変わらないうえ、物が良い。奥さんも娘さんもそんなにお金を取ろうとしない。奥さんは優しいお母さんていう感じの人だ。
 晩御飯は鶏肉を買い(鶏肉の値段は下がっていた。1キロ200ルピー)、久々にバルコニーで食事を楽しんだ。
2010/11/27 (土)
営業開始323日目 日本語教室

 朝6時に起き45分にロシア人のお客さんを見送る。「I hope to see you」と娘さんが言い、だんなさんや奥さんも「Thank you」と言ってくれた。1年に2回もネパールに来て、しかもこんな長逗留できるなんて、相当余裕のある方なんだなあ、と思う。BRICsという流れは本当なんだ。インド、中国は隣国、ロシアも比較的近いネパール、観光立国として良い立場にあるのかもしれない。
 7時に家を出て日本語教室に行く。今日も漢字をやる。みな書くんだけど、「じゃあ読んで」「意味は?」と聞くと出てこないんだなあ。素直で良い子たちだから、もっと覚えさせてあげたいんだけど。
 空いた客室の布団干しや洗濯などをする。
 今後はっきりとした予約は無い。日本語の本の方を進めたい。
 今日はマチャプチャレ、アンナプルナともに見えた。朝は濃い霧だった。
2010/11/26 (金)
営業開始322日目 宿泊のお客さん

 ロシア人のお客さんは引き続き泊まってくれている。
 在住の日本人の方がクリシュナにうどんの作り方を聞きに来た。クリシュナが実際に作って見せた。粉をこねて切ったあと、しばらく干してみた。そうして茹でたらいつもより硬くなってしまった。要研究。
2010/11/25 (木)
営業開始321日目 宿泊のお客さん

 最近インターネットの使用料金を2か月分追加で払った。ロシア人のお客さんがずっとネットをやっていて、wi-fiを使いたいのだが、作動しない。無線じゃない方で、線を差し込んで使ってもらっている。こういうことがあるので、PIネットを使い続けるのもどうかと思ってしまう。日本人のお客さんが教えてくれたところによると、日本のパソコンは仕様が重た過ぎるので、海外では外国産のもっとシンプルなのを使った方がいいそうだ。そっか。言われてみると、私以外はみな客室でwi-fiが使えている。
 朝5時起きでクリシュナが蒸しパンの朝ごはんを作る。お客さんが「美味しい! どうやって作ったの? 今度作ってみる」と言ってくださった。15時頃タクシーを呼んでチェックアウトされた。
 ロシア人のお客さんは引き続き宿泊してくれている。洗濯物を頼まれた。洗濯機の脱水が壊れている。しかも曇り空。厚手のジャケットはなかなか乾きそうにない。
 今日もドルのレートが上がっていた。70.80ルピー/ドル。両替に行き、マチャプチャレバンクに16000ルピーを預金する。ああ、久しぶりの預金。ホッとする。
2010/11/24 (水)
営業開始320日目 宿泊のお客さん

 午前中、トレッキングに行っていたロシア人のお客さんが不意に戻ってきた。トレッキング中は天気が悪くてずいぶん寒かったようだ。途中で断念して戻ってきたらしい。ポカラは今朝はヒマラヤがよく見えた。
 16時頃、日本人のお客さんが到着。たまたま「マムズガーデン」のオーナーさんも来ていてみなしばしお茶で歓談する。みなさんインド、ネパール文化やヨガに造詣の深い方々だった。
 今ポカラではたまねぎが市場に不足していて値段が高騰している。ついこの間まで1キロ30数ルピーだったのに今は80ルピー!! 理由をお店の人に聞いてもよくわからない。高くて買えないよ。
2010/11/24 (火)
営業開始319日目

 部屋の掃除やできていなかったベッドメイクなどをする。
 ドルが溜まったので両替に行く。ドルのレートは一昨日は1ドル70.50ルピー、それが昨日70.30に下がり、あーあと思っていたが、今日は70.65になった。ラッキー!と思い、知り合いの両替屋でさらに71で替えてもらった。
 ネットで北朝鮮のニュースを見て驚く。ネパールでもニュースで伝えていた。
 もう10年近く前、日本で英会話を一緒に習っていた方が、私のホームページを見て連絡をくれた。ネパールはぜひ行ってみたい国で、私が今ポカラで宿をやっているのを検索で発見し驚いたとのことだった。ネパール旅行のあれこれについての質問メールに返信を書く。
2010/11/22 (月)
営業開始318日目

 朝7時前、お客さんが出発。5泊もしてくださった。バングラデシュに比べたら、ネパールは観光地として良い環境、そんな印象をお持ちだったようだ。バングラのJICA隊員にも宣伝します、と言ってくださった。
 客室のそうじをする。
 ババが畑をどうするかをアドバイスして、雑草を抜き、好き勝手に伸びていたトマトの枝を添え木をしてくれた。
2010/11/21 (日)
営業開始317日目 宿泊のお客さん

 朝6時半今朝はヒマラヤが見えた! 7時になるのを待ってお客さんに声を掛ける。連峰としては見えなくて、アンナプルナが見えたらマチャプチャレが隠れる、マチャプチャレが見えたらアンナプルナが隠れる、という具合だったが、お客さんは喜んでいた。雲はあるが、青空が見えて空気も爽やか。お客さんは日本寺に出掛けて行った。長く泊まってもらっていたので、山が見えてホッとした。
 お客さんにダルバートを作る。庭でできたほうれんそうも炒めて出す。お客さんは3回もおかわりしてくれた。
2010/11/20 (土)
営業開始316日目 宿泊のお客さん 日本語教室

 朝7時に日本語教室に出掛ける。今日も漢字をやる。教科書の「これまでに習った漢字」のページを見ながら、うかんむりの漢字、まだれの漢字、しんにょうの漢字・・・などを見つけてもらう。みんな漢字が苦手な印象があったが、けっこうちゃんと覚えていた。教えていることが無駄にはなってないみたい。
 午後、日本の玉子焼きをポカラで広めようと屋台を作る計画をしている在住日本人の方が来た。日本の企業の営業マン的切り口で、事を展開しようとしているのが興味深い。勉強になる。
 今日はヒマラヤがうっすらと見え、お客さんと「あれは雲かなあ? 山かなあ?」とやりとりする。また夕立があった。お天気雨だったとき、「日本語でこういう天気を“きつねの嫁入り”って言いますが、ネパール語でもまったく同じ言葉があるんですよ」と言うと「バングラデシュでも同じです」とのことだった。おもしろい。
2010/11/19 (金)
営業開始315日目 宿泊のお客さん

 朝9時頃、和食レストラン「桃太郎」の日本人のご主人がうちを見に来てくれた。木の床とか洗面台とか、3階の展望の窓とか、いろいろほめてもらった。好意的に見てもらいありがたい。ほめ言葉をそのまま受け入れられる楽観主義者の私なので。ご主人はレストランの手伝いだけでなく、教育支援などの活動もされている。芸術への造詣も深い。ネパールでの支援活動って難しい面が多いのだけど、ご主人はネパールやネパールの人が好きで、自然にネパールにいる感じがいいなあ、と思う。
 アイロンかけの続きをする。今日も天気が悪い。激しい夕立があった。
 トイレ・浴室掃除をする。
 甥っ子が来た。頼んでいた日本語の本の原稿チェックをしてきてくれた。久々に仕事が進んだ感があった。ああ、今月内になんとかケリをつけないと。
 お客さんは引き続き宿泊してくださっている。朝うっすらと、ちょこっとヒマラヤが見えた。ああ、全貌を見ていただきたい!
 夕方、また散歩に出かける。両替屋のボードを見ると、USドルが久々に昨日70.50ルピー/ドル、今日は70.30に戻っていた。ここんとこ、ずっと68とかだった。両替するなら今がチャンスか?
「ジャーマンベーカリー」の店員の男の子と話をする。「ティムロ ナム ケホ?(君の名前は何ですか?)」は日本語で何て言うの? と聞くので教えた。そして自分のことを言うときは「私の名前は何ですか、で良いですか?」と聞くので、「それはあってないよ」と言って、ネパール語に訳して言うと爆笑になった。
2010/11/18 (木)
営業開始314日目 宿泊のお客さん

 今日も朝から天気が悪い。ヒマラヤが見えない。夕立があった。
 クリシュナのお母さんの妹さん(サニマ・小さいお母さんの意味)と話をした。ネパールガンジで、図書館の仕事をしていると言う。「READ NEPAL」というアメリカのNGOが図書館を建てているのだそうだ。かねてから、ネパールに図書館があればいいなーー、と思っていたので、まさかクリシュナの親戚にそういう仕事に関わる人がいるとは思わなかった。妹さんはずいぶん頭の良い人で、考えが新しいのに驚いた。図書館で啓蒙のビデオを流しているが、人々が「テレビの見すぎはよくない」と勘違いして、そのビデオを子どもに見せようとしない。中途半端な知識で、かえって発展を妨げていると言う。今度、ネパールガンジに訪ねてみます、と言った。妹さんは帰って行った。
 アイロンかけをする。いっぱいたまっている。
 2年くらい前、うちを建てていたころ現場を見に来た日本人の方が昨日、できあがったのを見に来てくださった。その方が近所で新しくホテルを建てているタパさんと、クリシュナの親戚筋にあたる「ナイチンゲール ゲストハウス」のオーナーと一緒にお茶を飲みに訪ねてくれた。
 フェアトレードをやっている知人も訪ねてくれた。手作りポーチ、値段を600ルピーに下げた。宿泊のお客さんも居合わせてバングラデシュの話をいろいろ聞いた。
2010/11/17 (水)
営業開始313日目 宿泊のお客さん

 朝予約の電話が入った。午後いらっしゃると言う。ここ数日1階の部屋を客室にする機会が多かったので、2階の客室を私用で使っていた。そこを物を運んで客室に戻さないといけない。今のところ、自分たちの私用の部屋が定まっていない。まあ、ドレッサー1個、あとはビニール袋くらいしか物はないので、部屋の移動もかんたんだけど。いつになったら私室を充実できるんだろ。
 お客さんはバングラデシュで活動するJICAの方だった。バングラデシュから来ると、カトマンズさえ静かできれいに感じると言うから驚いた。そしてポカラは山があって、人が少ない、お酒が自由に飲める、それに感動するとのことだった。バングラはイスラム圏で、日本人には「濃い」印象、ネパールはモンゴル系の顔もあり、仏教もあるので、「マイルド」かもしれない、という話をした。でも、バングラも危ないところではないらしい。今度バングラ経由で来てみようかな。
 天気が相変わらず悪い。山が見えない。
 なんとなく納豆が食べたくなり「桃太郎」に朝ごはんを食べに行く。日本人のご主人がいて、いろいろな話をする。取材で京都の美山に行ったことがある、と言ったら、そこから話が広がって、美山由来の画家の方の話などを聞いた。京都、行きたくなった。
 クリシュナのお母さんの末の妹さんが泊まりに来た。
2010/11/16 (火)
営業開始312日目

 朝5時起床。お客さんたちは天気が良ければ、サランコットに行くつもりだったようだが、あいにく今日もヒマラヤは見えず。7時頃「残念です」と言って、チェックアウトされた。何なんだ、この曇り空は!?
 空いた客室のベッドシーツなどを洗濯した。天気が悪いので、洗濯物もいまいち乾きが悪い。
2010/11/15 (月)
営業開始311日目 宿泊のお客さん

 朝4時半に起きお客さんの朝ごはんを作る。そして6時15分、続いて7時少し前にお客さんがチェックアウト。今日も曇り空でヒマラヤが見えなかった。お客さんはずいぶんチップをくれた。みなさん、気を遣ってくださってるのかな。この前も「安すぎてお客さんの方が恐縮しちゃう。この金額でこの人たちやっていけるのかなって」と言われたが、うちはちょっと安すぎるのか?
 みなさん、山が見えないまま帰られてしまい残念だったろう。これを因縁と思ってまた来ていただけるといいが。
 JICAのお客さんは日がえりトレッキングに出掛けて行かれた。すごく積極的にネパール語を喋ろうとしていて、クリシュナと会話していた。その熱心さは見習わないといけないな、と感心した。
 もうすぐ帰国するお友達が挨拶に来てくれた。いろいろお土産をもらってしまったのに、何もお返しができないままになってしまった。しかし、話題の合う日本人の方が帰るのは淋しいなあ。もともと日本でも仕事が好きな方なので、仕事が忙しいのが嬉しい方なんだけど、やっぱりちょっとは娯楽や息抜きが欲しい。ここでどうやって気分転換するかが課題かも。
2010/11/14 (日)
営業開始310日目 宿泊のお客さん

お客さんの朝ごはんを作る。今日も空は霞んでいてヒマラヤは見えない。みなさんがっかりしている。
 11時、クリシュナはお客さんと一緒にバイク屋に鍵を直しに行く。お客さんが損害保険を申請するため、損害の現場を見た人ということでクリシュナが用紙にサインした。
 お客さんの晩御飯チキンダルバートを作る。
 昨日は1日中忙しくてネットをやる時間がなかった。それで2日分のブログをまとめてアップした。
2010/11/13 (土)
営業開始309日目 宿泊のお客さん

 朝5時サランコットに行くお客さんをクリシュナが送り出す。私は6時頃起き、お客さんの朝ごはんを用意し、7時に日本語教室に行く。
教室では、今日も漢字をやった。「まだれ」「くにがまえ」とか、なつかしい、というかすっかり忘れていた。子どもたちは漢字が絵から出来ている説明をすると、感心して聞いてくれる。
 バイクで出掛けていたお客さんが「ご主人(クリシュナ)いますか?」と言って戻られた。レンタルバイクのキーを無くしてしまったと言う。それでいったんタクシーで戻り、とりあえずスペアキーを借りて、バイクを持って帰りたい、とのこと。が、鍵を紛失した場合、スペアキーを作って弁償するだけではダメで、バイク本体の鍵のパーツから交換しないといけないと言う。キーを拾った誰かが悪用することを用心して、そうするものだと言う。その費用が6500ルピー。幸いお客さんが海外保険に入っておられたので良かったが、ハラハラされてたのが、なんともお気の毒だった。
お客さんは晩御飯をうちで食べていただいた。モモ、ムラコアチャールなど。いろいろなお話をうかがった。
 玉子焼きを売っている在住の日本人の方が、「ご主人(クリシュナ)に話を聞いてもらいたい」ということでいらっしゃった。大手商社に勤めていたとかで、途中からビールを飲み始められ、かなりいろいろなことを話しておられた。久々に日本のサラリーマン的な会話をした気がした。
 「本を書いた方ですよね?」と言って、日本人の方が訪ねてこられた。写真が趣味とかで、私たちの写真も撮ってくださった。もと学校の先生だそうだ。「来年は部屋を予約してきます」と言ってくださった。
 予約されていたお客さんがご家族と一緒に到着された。「お勧めのダルバートを食べられる店ありませんか?」と尋ねられ、どこを勧めていいのかわからなかった。うちで作るのが一番美味しいと思っているから。でも、すぐに作れるものじゃないので、「うちでどうぞ」とも言えず、課題だ、と思った。
 3日前から泊まってくださっているお客さんのお友達が到着。リピーターだ。親しげに「元気だった?」と聞いてくださった。
 今日は大勢の方に会い、たくさんの話を聞くことができた。みなさん、定年退職されてネパールに来た方ばかり。タイにはもっとこういう日本の方が多いそうだ。退職後、年金をもらいながらアジアに暮らす日本人、確かに増えてるのかな?
2010/11/12 (金)
営業開始308日目 宿泊のお客さん

 ずっと泊まってくださっていたお客さんは今日から他の予約がたてこんでいるのを気にして、いったんチェックアウトされた。うちの予約のスケジュールを聞いて、また予約がない頃に、となった。計7泊もしてもらった。こちらの立場や気持ちを汲んでくれる方だ。
 メールで予約をいただいていたお客さんが到着。世界各地を旅行されている。特にタイにお詳しい。そんな方がうちなんかで、満足してもらえるのだろうか? と思ったが、ご本人は気さくで柔和な方で、トイレ周りなどをほめてもらった。バイクで観光したいということで、バイクを借りた。
 他のお客さんとガイドさんは観光に出かけられた。
2010/11/10(水)
営業開始306日目 宿泊のお客さん

 朝7時に頼んでいた野菜が届く。職人さんが来てカウンター造りが始まる。カウンターはほぼ今日出来上がった。
 日本人のお客さんは今日も泊まっていただいている。ケーキをいただいてしまった。
 5月に宿泊いただいたお客さんとガイドのダスさんが午後到着。魚の缶詰とかふりかけとかいただいてしまった。今日も「もらいもの」づいているみたい。ゴーキョピークにトレッキングに行ってこられたそうだ。リピーターの方は、お客さんの方ですごく親しみを持っていただいてるみたいで、こっちもやりがいが出てくる。
 午前中は食事の下準備に追われ、今日もとても忙しかった。
2010/11/10 (月)
営業開始305日目 宿泊のお客さん 公共料金を払う

 ロシア人のお客さんがトレッキングに出掛けて行った。7時にタクシーでバスパークに向かった。親子3人でトレッキングか、いいなあ。
 日本人のお客さんは引き続き宿泊してくださっている。
 私は昼ごろ、役所に電気と水道料金を払いに行く。今月の電気代は約2500ルピー。早めに払うと割引があり、今回は75ルピーも割引になった。水道は固定料金で360ルピーで、こちらも10ルピー割引になった。この割引システムはなかなか愉しいゾ。
 その足で電話の会社「UTL」に行く。電話機の充電がすぐに無くなってしまうので、バッテリーを新しくしたかった。が、カウンターのねえちゃんに聞くと「いまはバッテリーの在庫がない。いつ入るかは知らなーい。街の携帯店で買えると思うけど」。会話するのも馬鹿馬鹿しいので、さっさと携帯屋へ。いくつかあたり、結局以前携帯を買った店にあった。550ルピーもした。
 スーパー「セールウェイズ」の一角で在ポカラの日本人の方が玉子焼きの露店を出しているので、そこを訪ねる。ネパール人と結婚してこちらで生活していくことの難しさなどを聞く。いちいちうなづける。「話を聞いてもらった代わりに」と言って、玉子焼きを1巻いただいてしまった。卵はけっこう高い物。晩御飯でいただいた。厚焼きで美味しい。「日本の玉子焼きを広めたい」とのことだった。
最近は「もらいもの」づいている。おととい香水、昨日ロシアのはちみつ、今日玉子焼き。
2010/11/9 (火)
営業開始304日目 宿泊のお客さん ダルバートの注文

 日本人のお客さん、ロシア人のお客さんとも泊まり続けてくれている。
 ロシア人のお客さんは昼間出掛けて夕方戻ってきた。昨日の一件以来、私たちとの通訳担当は娘さんになったらしい。娘さんは大学で日本語を勉強しているのだそうだ。明日からトレッキングに出ることになり、その間荷物を預かって欲しい、とのこと。また戻ってきてくれるのだ。雪のように真っ白な肌をした娘さんは「荷物を預かって」という言い方が、すごく遠慮ぎみで厚かましさがまったくない。そして日本語で「以前来たときに、母はここのゲストハウスがとても気に入りました。これロシアの、よかったら・・」と、ロシアのびんに入った蜂蜜(写真)をお土産にくれた! 自分なんかからはとっても遠い気がしていたロシアという国の方が、こうしてよく思ってくれるなんて! 最初、ちょっと顔を思い出せずにいた自分は悪かったな。。
 甥っ子とババはババの家に行った。甥っ子はババの家の近くに教師の仕事が決まり、明日から出勤となった。
 夜は地元の日本人の友人がダルバートを食べに来てくれた。いろいろな種類の香辛料を使い、かなり心をこめて作ったつもりだ。おかわりしてもらった。
2010/11/8 (日)
営業開始303日目 宿泊のお客さん

 早朝クリシュナと甥っ子は「ティハール祭」のティカをもらうために、お姉さんのいるシャングジャの村に出掛けて行った。クリシュナのババ(父)が私1人を残して行くのを気を遣ってくれた。
 宿泊のお客さんがいるのに、私1人は心細い。でも、幸か不幸か? 朝ごはんのオーダーもなく、みな昼間から出掛けてしまい、特に用事を頼まれることもなかった。
 ただ1度だけ、ロシア人のお客さんに「トレッキングの許可証はどこで取れますか?」ということを尋ねられたとき、ちょっとまごついた。だんなさんにそれを最初に聞かれたが、通じなかった。すると娘さんが不意に「日本語でいいですか?」と日本語を喋り、彼らが欲しいのが「トレッキングpermission(許可証)」だとわかった。私もそうだが、だんなさんもあんまり英語が得意ではなく、permissionという言葉が出なかったようだ。奥さんはうなづき、確認するだけで、あんまり喋らない。ネパールに来て知った。ヨーロッパ人も英語が母国語じゃない場合は、英語が通じないこともあり、相手も自信無げに喋っているということを。
 夜、いつものように散歩に出た。ネパールにはカシミールのお土産屋さんもけっこうある。その1つが知人のAltafさんの「SILK ROUTE」という店で、いろんな商品を見せてもらった。アンティークのインドの刺繍、アフガニスタンの織物、宝石のちりばめられたカシミールの織物などなど。私が買うわけではないのは、わかっているのに、全部丁寧に説明してくれる。そして、なんとカシミールの天然の香水というのをくれる、と言う。「そんないいです、いいです」と断ったが、「どうして? 私の気持ちだから」と言って、可愛い巾着袋に入れてくれてしまった(写真)。どうお返しすればいいのかな? うちのお客さんにお勧めしよう。はっきり言ってクオリティは高い。そうだ、おすすめ、おすすめ。
2010/11/6 (土)
営業開始302日目 宿泊のお客さん 日本語教室

 朝6時に起き、7時過ぎに日本語教室に出掛ける。今日は漢字の「つくり」「へん」についてやった。「おおがい」「りっとう」・・・私自身がすっかり忘れていた。普段子どもたちは、漢字はあんまり得意じゃなさそうなんだけど、「にんべんの字を探して! 見つかった人はホワイトボードに書いて!」と言うと、みな先を争うように教科書を捲り、前に出てきてボードに書きたがった。そおいうもんなんだな。
 日本人のお客さんと話をする。夜はババやバンジャも交えてお客さんと一緒にダルバートを食べた。
 夕方日が落ちた頃、不意にまたお客さんが来た。何と!以前泊まりに来てくれたロシア人のカップルの方だった。今回はもう1人女性が増え、3人でトリプルの部屋に泊まっていただくことになった。部屋の用意をするのに、ちょっと戸惑ってしまった。しかし、ちゃんと覚えていてくれるんだなあ!
 今日も「ティハール」のお祭りで、夕方から「バイロ」と歌う声が賑やかに、家々は電飾やキャンドルで明るくなった。
2010/11/5 (金)
営業開始301日目 宿泊のお客さん カウンター造り

 昨日話をしに来た日本人のお客さんが午前中来て、今日から数日泊まってくださることになった。「ポカラは良いところだねえ」とヒマラヤを眺めながらお茶を飲んでいた。
 クリシュナのお父さん、ダムサイドのおじさんが来る。クリシュナがカウンターやその他の設備を充実させたいというので、ちょっとお金を借りることになった。私たち自身の貯金も1ラックあるが、銀行で定期に入れてある。それが1月に引き出せるので、それまでの間。日本人的には、親戚にでもお金を借りるのは好ましくないのだけど、ネパールでは普通のことらしい。ただし、親戚に借りても利子は付けて返す。
 そしてそのカウンターを造る作業が始まった。職人のプルナ・グルンさんは1人の手伝いの男の子と一緒に来た。竹を切り、削り、釘を打って形作って行く。「3日で終わる」という当初の話だったが、「ティハール(お祭り)なので、続きは10日になる」とフツ〜に言って帰ってしまった。
 今日は「ティハール」というダサインに続く大きなお祭りだった。数日間続くなかで、今日は「ラクシュミ・プジャ」の日。ラクシュミという女神を迎える日で、夕方みな家の入り口からろうそくを灯し、家の中にも明かりをつける。子どもが「バイロ」という歌をうたいながら家々を周り、各家からコインやキャンディなどをもらって行く。その声が夜10時近くまで聞こえていた。
2010/11/4 (木)
営業開始300日目 カウンター造り

 朝からアイロンかけをする。この間の団体さん以降、洗濯物が続いていてなかなか終わらない。日本にあるようなノリをシューッとスプレーして、スッとまっすぐになるような物があればいいんだけど。探せばここでも買えるのかもしれないが、そこまで行き着いていない。ああ、何にでも時間がかかる。
 この間、部屋を見に来た日本人の方が来た。お茶を飲んでもらって話をする。
 クリシュナは朝8時頃、カウンターを造るための竹を職人さんと一緒に買いに行った。
 久しぶりにちょっと表に出る時間ができ、日本人の人と日本的な会話をしたいと思い、会いに行ってみるが、みな留守だった。
 以前泊まりに来てくれたお客さんが、ご自身のブログにうちの宿のことを書いてくれた。「適度な距離感がうれしかった」「生き残っていくのはこういうゲストハウス・・」などなど、こちらの気持ちや立場を理解して、活用してもらえたようで、とても嬉しかった。クリシュナが「こう言ってくれるお客さんもいるから、頑張って続けないといけないね」としみじみ言っていた。
2010/11/3 (水)
営業開始299日目 カウンター造り

 久しぶりに朝寝坊する。
 クリシュナがカウンターを造る、と言って職人のプルナ・グルンさんを呼ぶ。うちの木の床や階段の手すりを造ってくれた人だ。採寸をしに来た。
 数日前に仕事を探しに来た少年はまた今日もやって来た。ただ「来てください」、という時間に来ないで、急にやってくるので対応できない。クリシュナはネパールはそういうものだから、対応しないほうが悪い、と言うが、私にはその理屈が納得できない。というか、したくない。今朝も洗濯中、ご飯中に来たので、「12時にいろいろ話を聞きたいので、そのときに」と言ったが、不服だったらしく、もう姿を現さなくなった。
2010/11/2 (火)
営業開始298日目

 昼ごろ、カナダ人のお客さんが出発。「ナイスホテルだったよ」と言ってもらった。きさくで、旅をエンジョイしている人たちだった。3カ国目の外国のお客さんはカナダだった。
 ヒムチュリバンクに「空ゲストハウス」の口座を作り、そこに預金していくことにした。
 以前宿泊してもらったお客さんからメールで、ブログにうちの宿のことを載せてくれると言う。また日本でネパールダンスを教えている先生からは、お客さんを紹介してくれる旨のメール。ありがたいなあ。
2010/11/1 (月)
営業開始297日目 宿泊のお客さん

 今日は朝からヒマラヤがきれいだった。6時半頃、昇る太陽が山に反射していた。お客さんに声をかける。
 朝5時頃起きて、お客さんの朝ごはんを作る。和食2つにティモック(蒸しパン)2つ。ごはんはおかわりを頼まれた。「お汁もおかわりないですかぁ?」と聞かれたが、味噌汁は味噌が貴重なので多めには作っておらず、申し訳なかった。「美味しい」と言ってもらった。そしてお客さんたちがトレッキングに出発して行った。
 そのほぼ同時に不意に部屋を見に来たお客さんがいた。白人の男性2人。「お風呂は?」と日本語で聞かれた。1回日本に行ったことがあるというカナダ人の方だった。日本人がやってるというだけで、興味を持ってくる欧米人もいるんだな、と思った。「トレッキングに行ってきて疲れてるんだよ」とのことで、お風呂付の部屋に泊まられることになった。ほんとに疲れてたみたいで、夜はごはんから帰ると、すぐに寝たようだった。
 夜7時頃、お客さんが食事などに出た後、レイクサイドのメイン通りをブラブラするのが気分転換になっている。和食レストラン「桃太郎」の前に来ると、日本から2週間前にやってきたというご主人に会った。ここのスタッフはタライ平野の村、ダンから来ているタルー族だった。ダン、といえば、私がネパールで取材で初めて訪ねた村。そこを訪ねて本を出した方がいるそうで、その本を見せてもらった。写真を見ると、懐かしい! ダンの村が写っていた。スタッフの青年に「私はダンに行ったんですよ」と言うと、「ダンのどこ?」と聞くので「ピパリ村」と言うと「おお、ピパリ、ピパリ」。タルー語では「ティムロ ナム カバァ?(君の名前は何? ネパール語ではティムロ ナム ケホ?)って言うんですよね?」「そお、そお、バァバァって言います」。また行きたいなあ、ダン、と思った。