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ブハリ日記(ブハリとは末の嫁)の意味

2011/8/28 (日)
営業開始588日目 宿泊のお客さん

 お客さんに朝ごはんを出す。
 アドンタールのガイドのクリシュナさんが来た。10月くらいからポカラに住みたい、とのことで、うちのクリシュナに借りられる部屋を相談に来た。3年前に私たちがアパートを探したときもけっこう苦労した。やっぱりなかなか安くて良いところは思い浮かばない。うちの斜め向かいの元「フジハナゲストハウス」に聞いてみる。3年前はここは月1700ルピーだった。今はお湯も出るようになって4000ルピーという。思ったより高い。でも、たぶんここは他より良いんだろう、と思う。ここの物価は毎年10%近く上がっているから。クリシュナさんは「1、2週間以内に返事します」と言ってカトマンズに帰って行った。ポカラの部屋探しはなかなか難しい。物件はいっぱいあるけど、部屋が広すぎて家賃が馬鹿高い。誰が借りるんだ? と思う。もう少し手ごろな間取り、家賃ならいいのに。
 今日は新首相を選ぶ投票の日だった。マオイストのバブラム・バッタライとコングレスのラム・チャンドラ・パウデルが候補者だった。サミュクタ・ロクタントリック・マデシ・モルチャ派がバブラムに投票し、バブラム・バッタライが新首相となった。
 10日前に、カトマンズの出版社のデベンドラさんから本が出来たから送る、と連絡があったが、いまだ届かない。電話してみると、ポカラに来る人に託そうと思ったが、そういう人が見つかっていない、どうしようか、とのことだった。また行くしかないのかな?
2011/8/27 (土)
営業開始587日目 宿泊のお客さん

 朝7時日本語教室に行く。「校庭のヒマラヤスギについて壁新聞を作った」という課目をやる。日本の教科書にヒマラヤスギが紹介されているというのも偶然でおもしろい。これからしばらく文法や漢字についての課目が続く。子どもがあきてしまうんだよねえ。
 雨季がもう終息してきたようで、青空が広がりヒマラヤが見える。風も爽やか。ただまだまだ暑い。むしろ雨がなくなって暑い。
 お客さんは朝ごはんを食べて出かけられた。
 日差しが強かったので洗濯をする。部屋の掃除もした。
 クリシュナが夕方、この間アマ(年配の女性)が亡くなった「ホテル ナサ」に果物を持って行った。果物を持っていく日は決まっているそうだ。
26日付けで書いた「WSDO」の記事を読んで、訂正をいただいた。イギリスの支援で始まったのではなく、1975年ネパール人が始めたNGOとのこと。その訂正をした。読んでいただけて張り合いがある。WSDOのネパール人主宰者にも、今後話を聞いてみたい。
2011/8/26 (金)
営業開始586日目 宿泊のお客さん

 朝8時、お客さんが部屋のチェックのため出かけられる。
 日本のお客さんからの問い合わせのあった「セレクトショップでネパールの物を売りたいが何かアイデアないか?」との件。スリジャナチョークにある「Women’s Skills Development Organizarion」に行く。JICAのスタッフの方がいらっしゃり、一通り説明を受ける。ここではポカラのネパール人女性が綿の織物をし、それをバッグなどに製品化したものを売るという、女性自立支援を行っている。1975年にネパール人のNGOとして始まり、その後イギリスやJICAなどの協力を得て、今日ではヨーロッパに輸出したり、レイクサイドにショップを出したりしている。私も、ここのバッグを使ったことがある。4年くらい使えた。軽くて丈夫。物はとても良いと思う。綿に染料で色をつけ、それを手織りで織り、裁断、縫製まで行う。デザインも今はほとんどこちらの方がやっている。買い付けに来る人がいれば、オーダーに応じての製作も可能と言う。
 衣類は基本的にはやっていない。ネパールの伝統的な織物で「ダカ」というのがあるが、それもここでは取り入れていないそうだ。ダカについてはダカ専門に扱う店に行ってみるしかない。雑貨はここで商品を見てもらうことにし、衣類とかはどうしようか? いろいろ考えながら歩いて戻ってきた。
2011/8/25 (木)
営業開始585日目 宿泊のお客さん

 今朝は一瞬空が明るくなったが、また厚い雲がかかる。しばらくして急に青空が広がり、直射日光がきつくなった。急いで洗濯物を干す。暑かった。雨が降らないと暑い。
 お客さんは朝食後、出かけていかれた。
 お客さんに「昨日布団を干してもらって、とっても気持ちが良かった。あんなに気持ちの良い布団に寝たの初めて。太陽のにおいがした」と言っていただいた。うちは寝具はベッドの上にマットレスじゃなく、布団にしている。布団なら干しやすいから。最初クリシュナは、ネパールでは布団よりマットレスの方が高級感がある、と言ったが、私が「布団の方が清潔でいい、日本人は布団でも困らない」と言った。この国は太陽の力が強い。これは活用したほうがいいと思う。
2011/8/24 (水)
営業開始584日目 宿泊のお客さん

 朝、青空となっている。今日カトマンズに戻るお客さんがすでに起きて、ヒマラヤの様子をうかがっている。ここ最近では良いお天気で、ヒマラヤの全貌は見えていないが、雪が積もったアンナプルナに朝日があたって銀色に輝いている。9時にチェックアウトされた。「ポカラに来ることがあったら、ぜひまた来ます」と言っていただいた。ぜひヒマラヤの全貌を見ていただきたい。お天気なので、絶対と言うことはないのだけれど。
 JICAのお客さんは、チェックアウトのお客さんと一緒に職場に出かけて行かれた。
久々の強い太陽で、一気に洗濯、布団干しをする。布団干しはクリシュナが張り切って、全部を3階のバルコニーまで運んで干した。あっついくらいに布団があったまる。
 客室の掃除をした。
 そろそろ女性のお祭り「ティージ」の季節。ボチボチ、女性が集まっては踊り始めている。サリーを着ている女性の姿が多くなってきた。
2011/8/23 (火)
営業開始583日目 宿泊のお客さん

 お客さんに朝ごはんをお出しする。今日も病院のストライキで、学校は休みだそうだ。
 もうひとかたのお客さんは雨が降っているので、どこにも出られず部屋にいて時間を持て余されているようだった。午後スリジャナチョークの「Women’s skills development organization」に行ってお土産を買ってこられた。そこにJICAのスタッフの方がいて、うちに置いてもらうようにとパンフレットを何通か持ってこられた。偶然に日本のお客さんからメールが来て、自由が丘のセレクトショップの方がネパール産の、できればポカラオリジナルの衣料品、雑貨などを仕入れたいと考えているので、何かアイデアはないか? とのこと。ちょうどいいので、「Women’s skills・・」のJICAの方に会ってみようかな? と考えた。パンフにレイクサイドのショップにも卸している、とあったので、レイクサイドを見てみる。すると、似たような店がけっこういっぱいある。「Women’s skills・・project」とか。でも、売ってる物を見ると、どこにでもあるような物だったりする。やっぱりスリジャナチョークまでアポを取って行ってみよう。
 昨日けんかになっていた道拡張の話。今朝はみなでメジャーで測りながら確認していた。うちはその時点では塀をちょっと壊すだけで済む、門までは行かないとのことだったが、夕方測りなおすとやっぱり門まで壊さないと、と言う。でも、結局「拡張したい」という賛同を得た、となり、明日役所に申請に行くことになった、と言う。当初はもっと大幅に土地を取られる話だったのを、そこまでは広げない、ということで、話がまとまったのだそうだ。うちはまだいい。拡張主導派のリーダーのうちなんかは大きな木まで切ることになるのに。しかも道路というものをこんなテキトーに考えていいのだろうか? 基本的にはみな迷惑に考えている。でも、古くからの地主らしいリーダーたちは、「役所に道を造ってもらう→発展に繋がる」、と考えている。良いことをやってる、と思ってるのだ。自然が、景観が、とかそういう発想はないみたい。彼らは「コンクリートジャングルの大都会」、なんて見たことがないから、仕方ないんだけど。まだ実行されるわけでもないので、しばし静観しよう。
2011/8/22 (月)
営業開始582日目 宿泊のお客さん

 朝6時前、親戚から電話が入った。親戚筋にあたる家のアマ(お母さん)が早朝に亡くなったと言う。その家というのがレイクサイドにある「ホテルナサ」で、ここの家の息子さんが日本語ができ、99年頃の地球の歩き方にも宿が紹介されていた。クリシュナと出会ったとき、その息子さんモハンさんに、2人で会いに行き、いろいろと話を聞いたものだ。その頃からモハンさんのお母さんともよく会った。そしてつい最近まで、道で会ったときには「元気かい?」と声を掛けてもらっていた。ネパールでは、ついこの間まで元気だったのに「死んじゃったんだよ」ということがよくある。このアマもそうだ。
 クリシュナはごはんも食べずにお葬式に出かけていった。マニパル病院で亡くなったそうで、そこから近くの川まで火葬に行った。死因ははっきり聞かなかったが、亡くなる直前まで元気で「病院にはいたくない。家に帰りたい」と言っていて、それが無理だとなると病院で「じゃあここに金の水をまいてくれ。その上で死ぬ」と言ったという。金の水というのはヒンズー教できれいな場所を意味する。そしてその話をして、喋りながら亡くなったと言う。なんて気丈でしっかりしていることか。なにか病気はあったのかもしれないが、ここまでプライドを持てたというのは羨ましい、と思った。
 道拡張の話で、みながもめていた。
 お客さんに朝ごはんを出す。
 朝ほんの少しだけアンナプルナが見えた。お客さんにすぐにお知らせした。
 夕方お客さんが食事に出られる際に傘を持っていってください、と言わなかった。たぶん降らないだろう、と思ったから。でも結局長く雨が降ってしまい、お客さんは濡れて帰られた。悪いことをした。
2011/8/21 (日)
営業開始581日目 宿泊のお客さん

 今日は「クリシュナアスタミ(クリシュナ神の誕生日)」で祭日。みなお寺に足を運び、歌ったり楽器をやったりしていた。うちも一応、クリシュナ神の像や正面玄関のクリシュナ神の彫刻にティカをつけたりしてみた。やっぱりお祭りというのは、ちょっとわくわくするものだ。
 お客さんには朝ごはんを食べていただき、その後外出された折に部屋の掃除をさせてもらった。今日は良い天気。朝から青空。気温も高い。布団を干した。ここの太陽の力は強いと思う。布団なんか、干すとあつあつになる。
 午後3時頃、部屋を見に来られた方がいて、そのまま泊まっていただくことになった。「安い部屋の方でいい」とのことで、急いで1階の部屋を掃除する。普段から準備を怠っていなければこういうこともないのだが、また今日もお客さんを待たせて掃除することになってしまった。でも、使っていない部屋に布団をセットしておいても埃がたまるだけだし、虫とかもつく。つねに回転している状態ならいいけど、うちあたりの小さなとこでは、そうもいかない。まあとにかく、今日は天気が良かったので、干していた布団もあってラッキーだった。
 夕飯もうちで食べていただいた。チキンダルバート。これもお待たせしてしまった。料理も作り置きができないんだよねえ。怒る方はいないんだけど、「すみません、お手数かけて」とか言って、恐縮されてしまうのだ。
2011/8/20 (土)
営業開始580日目 宿泊のお客さん

昨日、この通りの人たちの間で、道を舗装するか、しないか、の話し合いがあった。「したくない」という人がほとんどで、「せっかく役所がタダで道を造ってくれるんだから、やったほうがいい」という人は2,3人だった。タダで造ってくれると言っても、各家の塀や門は壊されてしまう。その費用は自前となる。この道を広げてどれだけメリットがあるのか。うちあたりは、塀を壊されるだけで済むが、ほかのホテルなどは建物自体や庭の草木が壊されてしまう。外国人のわたし的には、この草木の緑があった方がいいし、アスファルトにして逆に水はけが悪くなりそうに思う。壊したブロック塀やセメントで廃棄物も出る。とか考える。
「この話し合いの続きは明日の朝7時半に」ということに、昨日なった。今日はクリシュナは仕事があって行けなかった。「話し合いをしよう」と言っていた人に、クリシュナが道で会ったところ、「今日は誰も来なかった。話し合いは明日になった」とのことだった。
 朝7時にお客さんに朝ごはんを出し、日本語教室に出かける。ダムサイドでは、住民や警察官などが表を清掃していた。そういえば、うちの通りでも「みなで清掃活動しよう」と言って、ホテルの社長連が箒を持って掃除したことがあった。それはその日1回で終わった。
 日本語教室では、9月にある『日本&ネパール児童画交流展』のための絵を描いてもらった。1人はヒマラヤを、もう1人はダサイン祭のブランコの絵を描いた。それを見た親御さんが「またこの絵か!」「おまえの絵はワンパターンだ」と言っていた。
 クリシュナが久々に、バスパークにボードを持っていった。「お客さん自体が今いない」と言って手ぶらで帰ってきた。
 今日は暑かった。久しぶりに夏の陽気となった。
2011/8/19 (金)
営業開始579日目 宿泊のお客さん

 朝から曇りときどき雨。でも、夕方はひさびさのヒマラヤが!! すぐにお客さんに知らせる。ここにしかない風景に感動されていた。私たちもマチャプチャレ、アンナプルナ連山にしばし見とれる。やっぱりこれが見えるのと見えないのとでは、感動が違う。
 お客さんは今日も出かけられて、またすぐに戻ってこられた。病院がストライキになり、その影響で大学も今日はストになったという。毎日毎日いろいろなことがある。
 また憲法制定日の期限が近づいてきた。8月31日。それに向けて、政治団体やら市民運動団体やらが権利主張のため、デモなどを始めるのだろう。またお祭りのシーズンも始まる。明後日「クリシュナ アスタミ」、31日「ティージ」。
2011/8/18 (木)
営業開始578日目 宿泊のお客さん

 お客さんは朝9時にうちを出られたが、まもなく戻ってこられた。バスが来ない、昨日運転手と車掌が何か相談していたからストライキなんじゃないか? と言う。あとで日本大使館からのメールを見ると「バスとタクシーの賃金値上げのストライキ」だと言う。新聞を見ていても、その手の予告は書いていない。実際に起こってからわかる。これでは本当に仕事が計画的に進まない。こういうものだと思うしかないんだろうけど。
 カトマンズの出版社のデペンドラさんから電話。「今日本ができた。明日そちらへ送る」。出来たか〜〜〜。取り掛かってから2年。デペンドラさんは、「200、300冊送ろうか?」と言ったが、クリシュナは弱気で「とりあえず25冊送ってください」と言う。とにかく出来上がりを早く見たい。
 天気が悪くて、洗濯物が乾かない。ちょっと晴れ間はあったけど。ヒマラヤにも周囲の丘にも雲が掛かっている。
2011/8/17 (水)
営業開始577日目 宿泊のお客さん

 JICAのお客さんに朝ごはんを出す。9時頃出掛けられる。部屋を見て戻られた。みなさん部屋を探すのに苦労されているそうだ。地元の人向けのアパートは、見た目豪華でも、お湯とか水とかうまく出なかったりする。へたに勧めて、後でトラブルになったりしたら・・・と思うと、気楽なことも言えない。大変だなあ、勤務もして、その間に住む場所も探して。
 相変わらず雲が厚い。朝、激しい雨だった。周りの人はもう雨が降っても、洗濯物は干しっ放しにしている。雨が降り出して、干してる家すらあった。水が貴重だから? 「ヒマラヤの雨の水はきれい」という考え方もあるらしい。
 ダル、香辛料、バター、サランラップなどが一気になくなったので、マヘンドラプルのスーパーまで買い物に行った。この手の物は、レイクサイドより街の方が安い。
2011/8/16 (火)
営業開始576日目 宿泊のお客さん

 2組のお客さんに朝ごはん、蒸しパンを出す。ご夫妻は、午後のカトマンズ行きの飛行機の前にガイドさんと観光に行く予定だったが、雨が止まず、結局うちにいて、お昼ごはんも食べられた。ガイドさんに「なにか日本の食べ物を」ということで、日本米を焚きおにぎりを作って出す。いつも米の炊き具合が心配なのだが、今日は圧力釜でおにぎり5個分、良い具合にできた。私自身も、のりと鰹節で食べたら確かに美味しかった。ガイドさんは善い人で、食べなれない物にも関わらず、「日本の米なんですか? 美味しいですね」と言っていた。いったんコーラを頼みながら「ある?」と気を遣ってくれた。コーラはビンの回収が義務付けられていて、うちのようなたまにしか売れない店では買って置いておくことができない。その辺の事情をわかっていて、気を遣ってくれたのだ。ネパール人には珍しく、約束の時間も早め早めで、こっちが逆に待たせたりして。
 ご夫妻は1時ころチェックアウト。チップをいただいてしまった。
2011/8/15 (月)
営業開始575日目 宿泊のお客さん

 お客さんに朝ごはんを出す。9時に仕事に出かけられた。蒸しパンをランチに持っていかれてる。夕方戻られ、なぜか明日は大学が休校になったと言う。その理由がはっきりわからない。新聞やネットを見ても、とくに変わったこともない。なぜ休みなんだろう?
 昨日ダンプスに1泊トレッキングに行かれたご夫妻は午前中に戻ってこられた。残念ながらヒマラヤはあんまり見れなかったようで「雲を見に行ったようなもんです」と仰っていた。晩御飯はガイドさん宅に招待されて行かれた。
 夜、みなさん外で食事をして戻られた。立ち仕事で足が疲れる、というお客さんにご夫妻の奥さんが、足の運動について教えていた。3階の食堂の板の間で、寝っころがって、アドバイスされていた。こういう風に空間を活用してもらえると嬉しいもんだ。
 一昨日、北海道のお客さんが、最近エベレストに挑戦して話題になっている方が、やはり北海道の今金町の方だと話されていた。今金町は、私の大親友が以前住んでいたので、何度か遊びに行かせてもらったことがあった。函館から列車に乗って八雲まで行き、そこから山道を車で2時間くらいだったか? 観光地ではない。それだけにリアルな北海道を体験できた。雪が降る中を健康ランドに連れて行ってもらい、凍結した路面で車がスリップし、魚介類の珍味がお通しの居酒屋・・・。今金町の名前をここポカラで聞くとは! 思わず懐かしくなって、友達にこの件をメールしてしまった。そうしたら、そのエベレストに挑戦してる方と友達の「お父さん同士がマージャン仲間」と返信があった。なんか縁があるんだね、きっと。
2011/8/14 (日)
営業開始574日目 宿泊のお客さん

 朝7時にお客さんに朝ごはんを出す。みなさん蒸しパンだった。お客さん同士で会話に花が咲いていた。
 ご夫妻は、8時半にガイドさんと一緒にダンプスへ。
の客室掃除する。
今日は「ガイジャトラ」というヒンズー教のお祭りで、JICAのお客さんは仕事がお休みだった。いろいろお話させていただいた。今の日本の社会と、このネパールを考えたら、日本人は外国に援助してる場合なんだろうか? と。ネパールに来て、いろいろと教えてもらうことが多いのも確かだと思う。
 Mさんが来た。ここに、アピールできる可愛いファッション雑貨はないものか? または作れないか? という話になった。カトマンズのネワール文化の中にはある。ポカラは? 今のサリーとかは、だいたいインドから入っている。じゃあ、もっと昔は何を着てたんだ? パルパ地方にダカという織物はある。毛の物も良い。質は悪くない。カーストのなかに縫い物をする人もあって、テクニックもある。でも、なんか素朴すぎるというか。おしゃれを意識してないというか。ここから見ると、更紗とかシルクサリーとかあるインドは遠い都に感じられる。ここは田舎。そこが良いとこなんだけど。オリジナリティがあって、かっこいいグッズ。「自分で作るしかないよ」、Mさんが言う。
2011/8/13 (土)
営業開始573日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 お客さんの朝ごはんをお出しする。午後、村で学校の先生をされているJICAの方が会いに来られた。クリシュナがスパゲティトマトソースを作って出す。日本語教室で余っている日本の教科書を差し上げた。ポカラでもそうだが、さらに村の学校にはテレビ、パソコンはもちろん、絵本、写真入りの本がないからだ。絵や写真が写っているだけで、資料になる。そう思って提供すると、やはり喜んでもらえた。
 夕方になって、予約をいただいていたご夫妻がルンビニ方面から到着。ガイドさんも一緒に来て明日のトレッキングの打ち合わせをされた。奥さんは5年前に初めてネパールに来て、今回で7回目だそうだ。ネパールにハマッてるという。晩御飯をうちで注文いただき、フライドポテト、野菜モモ、チキンカレー、ロティ、ビールをお出しした。遅くまでお話をさせていただいた。娘さんも「ネパール行きたいと言ってくれて、何度か一緒に来ている」と嬉しそうに語っておられた。
 朝私は日本語教室に行った。教科書に「外国人」と出てきた。「何て読む?」「・・・・・・」「ガイコクジンでしょう」「あっ、あー! ガイコクジンかあ」。4年生の教科書をやってるのに・・・。
 今日はクリシュナもかなりがんばった。朝5時半に起きお客さんの朝ごはんを作り、2つの客室の掃除、洗濯物をし、昼ごはんも作り、晩御飯のオーダーもネパール料理だったので、クリシュナが作った。すべて終わって、自分たちが食事をしたのは11時過ぎで、就寝は1時近く。日本並みに働いた。これくらい働くと、ああ働いたな、ビールが美味しい、と思う。日本人だな。
2011/8/12 (金)
営業開始572日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 お客さんに朝ごはんをお出しする。今日も蒸しパン、お昼は蒸しパンとトマト。夕飯は外で食べてこられた。お客さんが夜なかなか帰られないと、心配になるものだ。自分が客だったときは、そんなことまったく気にしてなかったけど。
 雲が厚い。ヒマラヤは見えていない。けっこう蒸し暑い。
 自分たちの晩御飯はスパゲティにした。クリシュナがトマトとたまねぎを炒めて、ソースを作った。美味しかった。
 日本語の辞典の原稿作りをした。
2011/8/12 (Fri)
営業開始571日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 お客さんに朝ごはんを出す。蒸しパンを気にいってもらったようで、今日の朝もランチにも持っていかれた。生の「トマトも」と、リクエストがあり、トマト2個をアルミホイルに包んでお渡しした。戻られて、「美味しかった。日本のより美味しい。明日は5個入れてください」と言われた。貧乏旅行してる人たちも、野菜とか果物買って食べればいいのに、と思う。安いから。マンゴーなんて、旬のときは1キロ40円くらい。日本じゃ高くて食べられるモンじゃない。良いやつを選んで、自分でよく洗って、最後にミネラルウォーターでもちょっと洗って、食べればいいんだから。
 晩御飯は肉じゃがを食べていただいた。レイクサイドには人参が売ってなくて、スリジャナチョークの八百屋さんまで買いに行った。シーズンじゃないから、あまり出回ってないが、さすがこの店にはあった。キロ120ルピーもしたので、ちょっとしか買わなかった。さすがだ、この八百屋さんは。レイクサイド中のホテルに卸してるだけのことはある。決して高くないし。
 お客さんはシニアで女性で単身でJICAで来られている。すごいなあと思う。こういう方のために「やすらげる場所を提供する」のは、やっぱり悪い仕事ではない、と思う。
2011/8/10 (水)
営業開始570日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 お客さんの朝ごはん、蒸しパンを出す。お昼にも、と言ってもう1個持っていかれた。喜んでいただけて良かった。このとき、以前日本人旅行者の方からもらったサランラップが重宝する。ネパールには普通にはサランラップという物はない。カトマンズくらい。アルミホイルはある。でも弱い。サランラップもあるかもしれないけど、薄い弱いやつだけだと思う。なければないなりに、工夫するんだろうけど。
 日本円のレートが8.98まで上がっていて驚いた。すごい高い。3年前くらいまでは10円=6.5ルピーだった。ここまで上がったのは初めてみた。
 夕飯はお客さんから「野菜モモ」「ツナサラダ」の注文をいただいた。クリシュナが早々からモモを作った。うちのはジャガイモが入っているので、かなりお腹がいっぱいになる。1皿10個のうち、半分で「もう十分」とのことだった。こちらのお客さんを紹介してくれたJICAの方から電話が入った。「親切にしてもらえるから、しばらくのんびりして」って言われた。と、お客さんが笑っていた。こういう風に言ってもらえると、至上の喜び、というか、充実感が湧き上がってくる。この国では仕事に精を出すのが一番良いんじゃないか、と最近思う。やるべきなのに、やれてない仕事がたくさんある。それが外人にはやり易いから。
2011/8/9 (火)
営業開始569日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 朝5時半に起き、クリシュナがお客さんの朝ごはん蒸しパンを作る。喜んでもらえたようで、「味が忘れられない。明日も同じのを」。さらにお昼に持って行きたい、とのことで明朝は2つ作ることになった。意外に朝ごはんは米・味噌汁より蒸しパンの方が人気だ。
 お客さんは夕方に戻られて、夜ごはんは18時から野菜カレーを食べられた。畑のギロウラ(からすうり)とじゃがいものカレー。きれいに食べていただいた。
 日本語の辞典の続きをやる。日本の辞書を参考に単語を入力している。すでに6000語近くなった。重複してるのもあるが、とりあえずエクセルに打ち込んで並び替えようと思っている。
 8月31日がまた憲法制定の期限になっているが、今回はまだ権利を主張するデモもなければ、新聞のカウントダウンもない。5月には「憲法リミットまであと120時間」みたいな時計の絵が、毎朝新聞に出てたのに。あきらめたのかな? 各政党は、内閣の再編成で自党に有利になるように動きが活発化はしてるけど。
2011/8/8 (月)
営業開始568日目 宿泊のお客さん 日本語辞典・原稿作り

 朝起きて客室のセッティングをする。床や窓の拭き掃除をしてようやく終了。8時頃今日宿泊予定のJICAのお客さんの荷物が先に届いた。9時に空港に迎えに行って用事を済ませて来るとのことだった。朝早くから用意しておいて良かった。そして午後お客さんが到着。ポカラ大学で仕事をされるそうで、アパートが見つかるまでの間泊まってくださるとのことだった。1年数ヶ月前にやはり同じ状況で泊まりに来られた方がうちを紹介してくださったとのことだった。
お客さんと横浜の話をしたあと、ネットを見たら、その横浜の白楽の商店街で火事があったと言う。16棟も焼いたみたいだ。以前も放火があった。なじみの居酒屋さん大丈夫かなと心配になる。ただ、けが人はなかったとの報で、少し安心した。
 日本語の辞典の原稿の続きをやった。
 夜は向かいの「ロンリーゲストハウス」の家で娘さんの誕生会があった。うちも呼ばれいった。お客さんがあったので、私はササッと美味しいご飯だけ食べて帰ってきてしまったが、クリシュナはずーっと残ってビールを飲んでいた。近所の人がたくさん集まっていたが、最後はロンリーの社長とクリシュナだけだったそうだ。主役の娘さんはとうに寝てしまい、奥さんすら寝てしまった。私が10時半近くなって電話すると、ロンリーの社長がうちのゲートの中までクリシュナを送ってきてくれた。2人とも良い具合に酔っ払っていた。
 夜は雨が降り、かなり涼しかった。
2011/8/8 (Mon)
営業開始567日目 掃除 日本語辞典・原稿作り

朝ごはんを済ませたあと、明日から宿泊予定のお客さんの部屋を用意する。シーズンオフで暇なので、あんまり掃除をしてなかったので、まとめてやる大掃除はけっこう大変だった。この辺が私もネパールスタイルになってしまってて、普段からやってればこんなことにはならないんだけど。ただ実際、ベッドにシーツを掛けたままにしておくと、隙間の多いここの建物では埃がたまって不潔なのだ。布団も今日干してほかほかにした。クリシュナと2人、全部の掃除が終わったらすでに午後だった。
また、ネットの接続が遅くなった。なんなんだろう? 原因がわからない。

うちの前の道を拡張する話があると言う。役所が決めて、実際施工するかどうかはよくわかんないが、近所の人が話している。拡張するとなると、5フィート(150センチくらい)、各家が土地を削られることになる。うちも含めて、みな塀や門などを壊されてしまうという。こういう話はしょっちゅう出ては消えるので、実際どうなるのかわかんない。以前、湖から60フィートまで道を広げるという話しもあったが、湖畔の店や大型ホテルが反対したらしく実施されなかった。でも、実際施工されたら自己負担で、塀などは直さないといけない。役所の言いなりになるしかないのだそうだ。
そうまでして道を広げる必要があるのか? と思うんだけど、みな反対する風もない。「道が大きくなるのは悪いことじゃない」とか言っている。うちあたりは、たしかに集客が増えるっていうこともあるのかもしれないけど。でも、それより外人的に見たら、ものすごい資源のムダ使いと思う。今現在でさえ、近所では家を建てている。造ったばっかりで、壊すなんて。それに、道が奥まってて静かなのを外国人的には好んでいるのに。みな「道のそば」が好きらしい。
もっとも、クリシュナによれば、もともと役所の正式な土地の証明書には「将来道を広げる場合はここまで」という面積が書いてあるのだそうだ。それを、みな「どうせ道なんか造んないだろう」って思って、広めに敷地にしている。役所の人も別にそれをとがめるわけでもない。みんなのんびり。結局、ここは村なんだな。うちもポジティブに考えよっ。
2011/8/6 (土)
営業開始566日目 日本語辞典・原稿作り

 曇り。蒸し暑い。
 日本語教室に行く。子どもたちはどうもカタカナも怪しいので、ぬきうちでテストしてみた。案の定、あんまり書けていなかった。クリシュナもそうだが、「ー」(音引き)とか詰まる「っ」「ょ」がむずかしいみたいだ。本当は、外来語は彼らの発音の方が日本人より正しいのかもしれないけど、文字で書いて通じないと困るので、ネパールの地名とかを書いてもらった。
カトマンズポストのスポーツ面にも松田選手のことが載っていた。外国の記者の抜粋だけど、写真も大きく、昨日今日と記事になっていた。
 日本語の辞典の原稿の続きをやった。
2011/8/5 (金)
営業開始565日目 日本語辞典・原稿作り

 朝久々にヒマラヤが見えた。すぐに雲に隠れてしまったけど。朝から暑い。
 朝起きて玄関を開けた瞬間、ショッキングな光景が目に入った。動物の内臓がそこに! 猫に食べられたねずみだった。血がそこにまだ生々しくついている。ありがたくさん集まっている。玄関から出られないよ。思わずクリシュナを呼び、「あなたは村の人で慣れてるから」と言ってかたづけさせた。クリシュナによれば、畑の方にもねずみの体があったという。水をまいて掃除した。なんか生臭いにおいがするようで、お線香を焚いた。
うちで猫を飼っているわけじゃないが、庭にときどきどこかの猫がゆったりくつろいでいることがある。周辺にいるねずみをとってるのだ。「ああお腹いっぱい」っていう顔をしてる。日本の友達によれば、猫ってときどき分け前を人間にくれることがあるという。それでうちの玄関の前にわざわざ残しておいてくれたのだろうか。ヒンズー教では、玄関で生贄を切って、その血をドアにつける習慣もある。それをやったと思えばいいか。まったく毎日、びっくりするようなことがよく起こるモンだ。
 日本語の辞典の原稿を作る。
 夕方からものすごい激しい雨になった。道が川のようになっている。20時を過ぎ、夕飯の買い物に出た。最近「D.B MOMO」のそばに150ルピーのデリバリーピザの店ができた。ハランチョークの店の支店だ。お店の主人がクリシュナを知っているみたいで、愛想よく迎えてくれた。激しい雨の中、ピザがバイクでデリバリーされていた。ここは夜8時を過ぎたらパンが半額になる。これもポカラでは画期的なことだ。チョコクロワッサン、アップルパイ、クロワッサンの3個、半額で計60ルピーだった。温めてもくれた。ポカラはみな似たような店ばかりで、ちょっと変わったことをやろうとすれば「そんなのうまくいかないよ」と言われる。うちが木の床にすると言ったとき、親戚中が「木なんてどうせくさっちゃうよ」と言った。この格安デリバリピザもいろんな人からいろんなことを言われたはず。アイデア勝負のサービス。こういう店を応援したい。
2011/8/4 (木)
営業開始564日目 日本語辞典・原稿作り

 雲は厚いが日中は雨はなく薄い陽が射す。
 朝、庭にいると電気のメーターをチェックする人が来た。ここ3か月くらいチェックに来てなかった。うちのゲートはいつでも鍵は開いているのだが、外から見ると閉まっているように見える。それで中にあるメーターを見に入れなかったと言うのだ。ゲートの説明をした。今月も入れて4か月分、計3510ルピーと言う。思ったよりは安かった。シーズンオフで節電できてるんだと思う。
 ただ、この3ヶ月の間も私たちは電気料金は払いに行っていた。基本料金の299ルピー。これをこのメーターの結果の料金に合算してくれるのだろうか? そうでなかったら、メーター以外の料金を払っていたのは損になる。でも、クリシュナによれば、払わずにいたら、延滞金がもっと掛かるので、払わないわけにもいかない、と言う。でも、メーターの人が気がつかずに帰っていたんだから、うちの落ち度ってわけでもないだろう、と思いたくなる。
で、実際、役所に払いに行ってみると、やっぱり3510ルピー取られた。今月から支払い帳が新年度になり、その新しい帳面代15ルピーもかかった。ただ、早いうちに払いに行ったので3%、100ルピーの割引だったけど。でもまあ、これは税金で、仕方ないか。値切って安くなるわけでもないし。ただ、けっこうずるい人もいて、メーターを元に戻して本当の額を払わなかったりもするんだそうだ。
 日本語の辞典の原稿をちょっとやった。
 今日はへびの神を祀る「ナグパンチャミ」だった。
2011/8/3 (水)
営業開始563日目 日本語辞典・原稿作り

 朝激しく降り、午後は曇りだった。
 向かいの「ロンリーゲストハウス」の社長が訪ねてきた。インターネットが昨日から繋がらない。インターネットの問題なのか、パソコンの問題なのかわからないので、パソコンを持ってきて試してみてくれないか、とのこと。さっそく私のパソコンを持っていってやってみる。すぐにつながった。「ネットは問題ないですよ」と言う。中学生の息子さんが、ばつの悪そうな顔をして部屋に入ってきて「コンピュータの問題なんだよ」と奥さんに言っている。社長が息子さんに「ダメと言ってるのに、君がゲームばっかりやってるから、またコンピュータが調子が悪くなったんだよ」と怒っていた。ついこの間も、息子さんがパソコンを使いすぎて壊してしまい、修理に8000ルピーも掛かったのだそうだ。「ダメと言って叱っても言うことをきかない」と社長がぼやいていた。原因はよくわかんないけど、パソコンやネットの調子が悪いと、いちいちお金がかかる。それがまたこの国ではよくあるんだ。みなパソコン、ネットにはわずらわしい思いをしてる。「今はwifiがないというと、お客さんが来ないからねえ」とため息をつきながら、また修理の人を呼んでいた。
 日本語の辞典の打ち込みの続きをやった。
 家の裏の空き地の水溜りに水牛が遊んでいる。牛もいて、牛は草を食んでいる。水牛の群れが去り、牛だけになった。1頭小さいのが、2頭の牛につつかれそうになった。しばらくすると、さっき去っていった水牛の雌が戻ってきた。つつかれそうになった小さいのは、この母親の子ども水牛だったらしい。小さいんで牛か水牛か、私にはわからなかった。母親が子どもを連れ戻しにきたのだ。ちゃんとわかるんだねえ、と感心した。
 牛ネタがもう1個あった。夕方、買い物に出ると、牛がわき腹を怪我していた。普通に動いているが、赤い肉が見えて痛そうだ。近所の人が心配そうに集まってきて、「治療してあげようよ」と話し合っていた。ここは、ほのぼのとした村だなあ、と思う。
2011/8/2 (火)
営業開始562日目 日本語の辞典・原稿作り

 今日も曇天。陽が出なかった。ヒマラヤは見えていない。
 クリシュナ、10時、一昨日不幸があった家のお葬式に行く。仏教のお坊さんがお経を読み、来訪者は清めの水(ヒンズー教では牛の尿をかけるが、ここでは違ったらしい)を頭にかけてもらい、お香典を渡し(これもヒンズー教ではない)、ロティ(パン)やタルカリなどの食事をいただいてきた。
 日本語の辞典の原稿作りをする。久々にずっとパソコン打ちっぱなしで、ちょっとつかれた。出版社の方が参考にくれた本は、外来語・カタカナの日本語読みを書いているが、これだけでは理解できないんじゃないかな。「shortstop ショートストップ」みたいな野球の用語とか、確かに日本人なら普通に耳に口にしてる言葉だけど、野球自体が普及してないネパールの人にはわかんないだろう。まあ、そもそもなくてもいいのかもしれないけど。でも、あったほうがおもしろい気もするし・・。「今度の本は日本語⇔ネパール語だけで、英語は不要」という話になった。でも、それではちょっと不親切なんじゃないかな? かといって、英語や解説も入れたら、大変な作業になるゾ、と・・。どうしようかなあ。
2011/8/2 (火)
営業開始562日目 日本語の辞典・原稿作り

 今日も曇天。陽が出なかった。ヒマラヤは見えていない。
 クリシュナ、10時、一昨日不幸があった家のお葬式に行く。仏教のお坊さんがお経を読み、来訪者は清めの水(ヒンズー教では牛の尿をかけるが、ここでは違ったらしい)を頭にかけてもらい、お香典を渡し(これもヒンズー教ではない)、ロティ(パン)やタルカリなどの食事をいただいてきた。
 日本語の辞典の原稿作りをする。久々にずっとパソコン打ちっぱなしで、ちょっとつかれた。出版社の方が参考にくれた本は、外来語・カタカナの日本語読みを書いているが、これだけでは理解できないんじゃないかな。「shortstop ショートストップ」みたいな野球の用語とか、確かに日本人なら普通に耳に口にしてる言葉だけど、野球自体が普及してないネパールの人にはわかんないだろう。まあ、そもそもなくてもいいのかもしれないけど。でも、あったほうがおもしろい気もするし・・。「今度の本は日本語⇔ネパール語だけで、英語は不要」という話になった。でも、それではちょっと不親切なんじゃないかな? かといって、英語や解説も入れたら、大変な作業になるゾ、と・・。どうしようかなあ。
2011/8/1 (月)
営業開始561日目

 日中は曇り、少しの間雨がぱらついた。ヒマラヤは見えていない。
 カトマンズの出版社のデベンドラさんから「辞典も作りましょう」と言われている。まだ始めてなかった。同じデベンドラさんのところから出ている「にほんご じてん」を参考にする。この間書いた本の辞書部分のページに単語を足したいので、この本に載っている単語は網羅しなくては。カタカナ用語やあいさつの文など、そうそうこういう言葉を知りたいよね、というのがちゃんと出ている。おもしろい。ただ、書かれたのがネパールの方で、他にチェックできる人もいないためだろう。どうしてもつづりが間違っているのが気になる。直してあげたい。クリシュナにも見てもらったが、「えっ? この言葉ってこういう意味だったの?」と返って、混乱している。とにかく、私はこの本を参考にさせてもらって、辞典作り(辞典と言うほどじゃなくて単語帳)に着手する。
 雨が多いせいで野菜の値段が高騰している。うちの畑のにがうりも、お店で売っているのも小さい。ギロウラ(からすうり)は関係なく大きくなってる。甘みがあって美味しくて強い、いい野菜だ。
2011/7/31 (日)
営業開始560日目

 ここんとこ雨がなくても、カラッと晴れることがなく、ヒマラヤは見えていない。

 夕方太鼓と笛(ほら貝?)を鳴らす音がした。バルコニーから外を覗いたら、仏教の家の人が亡くなったようで、あずき色の袈裟を着たお坊さん数人と、仏教の5色の旗を先頭に、黄色い布に包まれて荷車に載せられた人が運ばれていた。その周囲を人々が歩いている。その先頭の旗を持っているのは、いつも買いに行く八百屋さんのおじさんだった。この方はタマン民族で、この家の家族なのかわからない。こういうとき、仏教徒ともヒンズー教徒も関係なく、遺体を運ぶのに参列する。クリシュナが「僕も行かなきゃ」と急いで列に加わっていた。
 クリシュナは、近所の人と一緒に夜8時前に戻ってきた。本当は火葬するところまで立ち合うが、すぐには始まらないらしく、本当の近親者以外は帰ってきたようだ。亡くなったのは八百屋さんの近所の小さなレストランの家の人で、やはりタマン民族だった。その店の中には祭壇が作られ、線香が立ちこめていた。女性が肩を出し、胸から下を隠して服を着ていた。八百屋さんと親戚なのかわからないが、クリシュナによれば「親戚じゃなくても同じ民族同士は大事にするんだよ。街に同じ民族は少ないからね」「グルンやマガルの死んだ人には触っちゃいけないっていうんだけど、タマンの場合はどうなんだろうね。一応触らなかったけど」。葬式から帰っても塩をまくことはしないが、風呂に入って体を清めていた。

 新聞に興味深い記事が載っていた。学校で、各民族の母語を教科に取り入れる動きがあり、テキストも作られているそうだ。ネパールには92かそれ以上の言葉があるらしく、20はテキストがあるそうだ。マイティリ、ボジュプリ、アワディ、タマン、リンブー、ライ、シェルパ、グルン、マガル、ネワール、タルー・・などなど。リンブーの文字はミャンマーとかタイ語にも似ているように思う。見てみたい、これらのテキスト。
2011/7/30 (土)
営業開始559日目 日本語教室

 朝8時から日本語教室。接続詞についてやる。教科書ワークという教材を使う。こういう文法の勉強には教材はありがたい。例題が多いほうが勉強になると思う。サッカーについて紹介されている項目をやる。日本の競技場の写真があって、観客席と大型スクリーンが写っている。その説明をし、「ネパールにはスクリーンってあったかな?」と聞くと、子どもが「100年経ってもこんなのできないよ」と言っていた。確かにな。この国は食べ物がないわけじゃないから、そんなに貧困というのを実感しないけど、物はない。そこが良いところでもあるんだけど。応援席のサポーターは、みなチームカラーの同色の服を着ている。こういうのも、ネパールでは考えられないような贅沢な話なのだ。
 夕方からとても激しい雨になった。うちの前の道路が川のようになっていて、ちょっと買い物に行くのにびしょ濡れになった。
2011/7/29 (金)
営業開始558日目

「地球の歩き方」の掲載誌が届いたので、お礼のメールを送ろうとしたが何度やってもエラーになる。読者投稿用のアドレスに送るのは悪いから、編集部の住所宛てに葉書を送ることにした。なんとか午前中に書いて郵便局に出しに行った。金曜日は役所は半ドンなので。12時少し前で間に合った。ちゃんと着いてくれ。
 たまっていた新聞などを読んで過ごす。
 なしを食べる。こっちでは1キロ30ルピー(30数円)。まだ時季が早いのか、ちょっと硬かったけど美味しかった。
 晩御飯に鳥肉を買いに行った。肉屋のご主人が「今ちょうどあるものは切り終わっちゃたんで、さばいてくるよ」と奥に入っていった。鶏を絞めてさばいたばかりのものを食べられるなんて、日本じゃなかなかできないだろう。日本だったら鶏刺しで食べるかな。ただ、クリシュナがカリカリに焼いてしまったので、新鮮さとかあんまりよくわかんなかったけど。
2011/7/28 (木)
営業開始557日目

 雨季真っ盛り。気温が低い。午後は晴れ間も出た。その時間に布団を干す。
 庭の雑草や小石を取ったり、植木鉢を並べたり、庭をきれいにする。最初クリシュナはしぶしぶやっていたが、隣りの家の人に「クリシュナ、庭をきれいにしてるの?」と声を掛けられると「はい、小石を取ったり、植木鉢の配置を考えたりしてるところですよ」とこたえ、その後はそうじまでして精力的に働いていた。庭はだいぶ良い感じになってきた。芝生はまだまだ時間が掛かるけど、手が掛かるほうが楽しみがある、というものだ。ちっとも成長していなかったライチが伸びてきた。これはガーデンの職人のおかげだ。
 夜クリシュナがなんとなくテレビのチャンネルを回していたら、アニメでラム神が主人公のヒンドゥー教の物語「ラーマヤーナ」をやっていた。ディズニーっぽい絵なんだけど、ディズニー制作なんだっけ?言葉はヒンディー語で英語の字幕が出ていた。ストーリーを知っているので、言葉ははっきりわからなくても楽しめた。ヒーローのラムはもちろん、彼を慕い助ける猿神のハヌマンもかっこよかった。猿なのにかっこいい。ネパールやインドで神様が民衆に人気があるのがよくわかった。終わったのは夜12時近かったが、ラムが悪魔を倒し妻のシータを助けて国に戻るラストまで見てしまった。
2011/7/27 (水)
営業開始556日目

朝5時半起床、宿をチェックアウトしてツーリストバス乗り場へ。バスは定刻の7時半に出発。朝から小雨。渓谷には霧がかかっていた。道中はけっこう雨が降っていた。川の水の量が増していて、濁流がごうごうと音を立てて流れていた。川の上にだけ霧がかかっているところもあった。雨季のネパールも、雨露に濡れた緑がみずみずしくて景観は悪くない。田んぼに水が張った様子はいきいきとしているし、霧がかかった丘陵もしっとりとしている。
バスは1回エンジントラブルがあったものの、15時過ぎにポカラ着。バスを降りて間もなく、激しい雨となった。叩きつけるような雨で、家に戻ったときにはびしょ濡れだった。気温も低くなって肌寒い。
郵便物が届いていた。本みたいだ。何だろうと思ったら「地球の歩き方」の掲載誌だった。日本からわざわざ送ってくれるんだー、と感激した。ちょっと雨に濡れていたので、まだちゃんと読めてないけど。
夜はクリシュナがうどんを作り、私が味噌汁を作って食べた。
2011/7/26 (火)
営業開始555日目 カトマンズ ビザ

11時頃イミグレーション着。相変わらずあっちこっちの部屋に行ったり来たりさせられたが、1時間くらいでビザ取得が済んだ。1人の役職者の人はけっこう善い人で、「日本で結婚した場合は、この大使館の証明があればいいんですよ」と、他の人に説明してくれていた。ああ、やっとビザの件は今年も終了した。

タメルに戻ってタカリチュロで遅めの昼を食べた。
ホテルに戻る。ちょっと昼寝してしまった。
夜はまた中華料理屋さんに行って持ち帰りした。この店の名前、昨年版の「地球の歩き方」に上海なんとかと出ていたが、どうも店が代わったみたいで重●?味という看板が出ていた。ここの空芯菜やマーボー豆腐はほんとうに美味しいしボリュームがある。
2011/7/25 (月)
営業開始554日目 カトマンズ ビザ延長

 朝8時頃おきる。イミグレーションは朝10時からでないと開かない。9時半頃宿を出る。イミグレーションは最近建物が変わった。全然知らなかった。こういう情報どうして入ってこないんだろう? 私は在住日本人の方に教えてもらっていたので助かったけど、みな知らないで前の場所に行ってしまうじゃないか。
 ビザの延長や在住者のビザ申請をするイミグレーションは、マイティガーラからカリカスタンというところに移った。カリカスタンはラーニポカリ横の道からバグバザールへ、プタリサダクという道を右折、そのまま進み交差点で左折、坂道になっていて両脇に竹林がある辺り。高台でちょっと良い雰囲気の場所だ。
 建物は確かに数階建てで立派になっていた。結婚ビザはすでに2回目の更新なので、コピーすべき書類はすでにコピーした。申請書に書き、役職者みたいな男性の部屋に行く。現在のビザのコピーもいるというので、表の店でコピーしてくる。3階のカウンターに行くように言われ、「それじゃ明日取りに来て」と言われた。クリシュナが「今日はもらえないんですか?」と聞くと、「あの女性に聞いて」と上役みたいな人を示された。この女性、ずーっと前からいる。いつでも裏金を欲しがる人だ。私は今まで払ったことない。中年の女性はほがらかに「明日は無理よ、明後日になるわ。ポカラから来てるの? それじゃ数日居るの大変でしょう。ちょっと気持ち程度をもらえればいいのよ」。クリシュナが「200ルピーくらいあげるって言ったら」とか言ってたが、向こうから「1000くらい」と言われた。冗談じゃない。しかも明後日とか言い出したので「いやカウンターでは明日って言いましたよ」と私が言い、さらに「あなたとはもう何回か会ってますよね。確か村はナラヤンガートでしょう」とか言ってみた。そしたら「いいわ。何もいらない。明日11時に取りに来て」と言うので、私は心はまったくないが「ありがとう、ディディ!(お姉さん)。マライ デレイクシラギョ(私はとっても嬉しいわ)!」と言ってナマステ(合掌)しておいた。
建物を出て、クリシュナに「何でお金あげるなんて言ったの?」と言ったら、クリシュナもさすがバウンのパウデル(最高位カースト。この裏金女も、他の役人もこの民族が多い)で、「あげるって言って、仕事だけやらせて、ビザもらったら、さっさと帰っちゃえばよかったんだよ」。このしたたかなやり取りは、日本人はかなわない。明日どうなんのかな。また変なこと言い出したら、そのときは喧嘩しなきゃ。でも、この人たちって喧嘩しても後腐れなくて、次のときは忘れてるからいいよね。

出版社のデベンドラさんにも会って挨拶してきた。本はまだできていない。「もう辞典のほうは始めてる?」と聞かれた。「まだです」と答えた。始めなきゃ。

以前2回ほど泊まりに来ていただいたお客さんからメールをいただいた。東京自由が丘でアジアの衣料・雑貨などを売っているお店のオーナーさんがネパールの製品にも関心を持ってくれてるという。何か情報ないですか? とのこと。取り急ぎいまわかってることを書いてお知らせした。そのお店の方もネパールに来る予定という! 何てすてきな話。アパレル雑誌の編集が長かった私には、この展開は夢がある。ネパールは民族衣装はいい。素材も悪くない。ただ、モード的な洋服のファッションセンスはほとんど無い。なんとかなんないかな、と思っていた。ポカラ発のオリジナルブランド制作・販売まで行けたら楽しいだろうなあ。
2011/7/24 (日)
営業開始553日目 カトマンズ

 朝5時半に起き、おにぎりを作って家を出る。ホリデイのツーリストバスは定刻の7時半にバスパークを出発。バスの休憩時間におにぎりを食べる。途中多少の渋滞があったが、15時過ぎカトマンズ着。途中はずっと曇り空で気温もわりと低かった。
 定宿の「オムタラゲストハウス」着。ここは1泊数100ルピーで泊まれる、安全な安宿。「地球の歩き方」の人に紹介すればよかった。
 もう15時をとうに回ってしまったので、私のビザ申請には間に合わない。明日イミグレーションに行くことにした。
 夕方でまだ夕飯には早いがお腹が空いた。「タカリチュロ」に行くがちょうど休憩時間だった。中華料理屋さんに行く。卵チャーハン、素麺を食べる。どちらも100ルピー。満足。夜もここに来て、クリシュナがお気に入りの空芯菜とマーボー豆腐を持ち帰りする。店は中国の観光客で大賑わいだった。みなさんよく食べていた。彼らが去ったあと、ヨーロッパ人のお客さんが「良いじゃない、大きなビジネスになって」と店の中国人の男性に言うと「いやぁ、14人来て8品だけですよ」と苦笑いしていた。
2011/7/23 (土)
営業開始552日目 日本語教室

 日本語教室に行く。「一つの花」をやる。子どもに感想文を書いてもらった。2人とも「食べ物がない時代だった」というのが、一番印象的だったみたいだ。2人とも中学生くらいの年齢だが、ネパールの学校では第二次大戦について習っていないそうだ。教科書にもないという。そういうものなのだろうか? 日本は戦争の悲惨さは、時を経たとは言え、今でも教えられ沁み込んでいると思うのだけど。
 
 明日カトマンズに行くことにした。私の結婚ビザの延長手続きだ。で、そのお金を下ろし夕飯の買出しに出たところ、たいへんな目に遭った! こんな経験は初めてした!
 銀行のATMでお金を下ろそうとした。最初機械がうまく動かず、何度かやって少額を下ろせた。「なんか変だな」と思い、預金残高も確認する。すると、なんと預金が820ルピーしかない! そんなはずないっ!!! これでどうやって数ヶ月暮らすのだ? 今はシーズンオフで収入もない。定期預金はあるが、それは10月まで下ろせない。しかし、預金はまだ数万ルピーは残っていたはず。銀行の窓口はすでに閉まっている。クリシュナが「でも知らない間に使ったのかも」とか言い出す。一気に不安が高まった。明日予約していたカトマンズの宿をキャンセルする。親戚に借りるかとか、日本の銀行のカードでVISAで下ろすか、定期をくずすか、とかいろいろ考え、いったん家に戻り、日本の銀行のカードを持ってくる。どうしよう・・・。2人で愚痴りあい、落ち込んだ。
 「とりあえずもう1回預金残高見てみよう」。ATMに入る。すると! ガチャガチャガチャガチャ、とさっきとは違い軽快に音が鳴り、残高が示された。「○万ルピー」。なにこれっ! さっきは820ルピーだったじゃん!! 思わず声をあげてしまった。クリシュナは苦笑。どうも変だと思った。いくらなんでも、この間まで数万あったものを、800ルピーまで使うはずない。  
 何だよ、これー! こんな経験初めて。役所で不愉快な思いをしたり、仕事でストレスがたまったり、パソコンがうまく作動しなかったり、とかまでは、これは日本でもある。でも、でも、銀行の預金残高がここまで違って示されるっていうのは、そうそうないんじゃないか? 何だったんだよ、この1時間。再度カトマンズの宿を予約した。
2011/7/22 (金)
営業開始551日目 『地球の歩き方』に載せてもらう

 最近近所のガイドをやっている人から、クリシュナが「日本のガイドブックに出たね。よかったね」と言われた。3月に取材に来てくれた「地球の歩き方」が、うちの宿を掲載してくれ、その本が発刊されたらしい。さっそく日本の妹にメールして書店で確認してもらう。返信が来て、その記事の写メも送ってくれた。いろいろ良い事を書いてもらっている。「ヒマラヤを見ながら日本食が食べられる・・・」。私、そんなに料理上手だったかな? しかしありがたい。投稿してくださった方が確かにいる。「地球の歩き方に出たら、ちょっとやり方を考えないといけないな」と、クリシュナも気合が入っていた。
 
 日本語の本、そろそろ完成の頃、と思い、カトマンズの出版社に電話する。あっさり「あと2週間後くらい」と言われた。印刷機の順番が、まだ他の2,3冊後らしい。私の結婚ビザの延長に合わせてカトマンズに行こうかと思っていたが、ビザの期限の方が先に来そうだ。日曜日にカトマンズに行くことにした。
2011/7/21 (木)
営業開始550日目

 朝ごはんを食べた後、この間芝生を植えた場所の小石や無駄な草を取り除く。炎天下のなか、クリシュナと2人で作業する。クリシュナはさっと石を広い「ドコ(かご)」に入れていく。「僕のほうが仕事が速い」と自慢する。無駄な草が生えてこないように砂をまいたほうがいい、と言う。私たちの仕事を見ている隣の家のご主人が、「ほんの少しの砂くらい、隣りの土地から持ってきても大丈夫だよ」と言う。クリシュナが小さな入れ物を持って、隣の土地から砂を持ってきた。「いいの? 勝手に持って来ちゃって?」と私が聞くと、「もともと僕たちの家を造るときの砂が残ってるからいいんだよ」「家造ったのもう2年以上前だよ」「僕たちが砂を残して、今家造ってる人もそれを使って、そのあとこれが残ってるんだからいいんだよ」。いいならいいけど。
 小石がいっぱい残ってるのが気になっていたが、きれいになった。ネパールの職人て、なんか仕事を残してくれるんだよね。芝がきれいに生えるのは6ヶ月くらいあとらしい。
2011/7/20 (水)
営業開始549日目 税金

 朝ごはんを済まし、今日は仕事関係の税金を払う「ガレル」に行く。すでに払ってあったらしく、1年後でいいと言われた。観光協会にも書類を提出しに行く。ここはクリシュナが体調が悪かったころ、向かいのロンリーの社長が代わりに書類を出してくれていたので、遅延金2000ルピーを払わずに済んだ。まったくここのお兄さんには頭が上がらない。これで税金関係はすべて終了した。
 昼ごろから雨。ガレルから中道を通ってラトナチョークに行く辺りに川があって、ふだんは小さな小川なのに、今日は激しい土色の濁流になっていた。落ちたら死にそうな勢いだ。おばあさんがじっと見ていた。
2011/7/19 (火)
営業開始549日目 税金

 ネパールは今は税金を納める時季。クリシュナも税務署に行く。3500ルピーを支払う。ゲストハウスは一律この額なのだろうか? 向かいのロンリーも同じ額だった。ホテルとか規模の大きい会社などは、領収書の提出などもあり、しっかり決算しないといけないらしいが、ゲストハウスは個人事業主程度のものなのか、そういうものはない。これで確定申告が済んだ。ホッとした。酒の免許を取りやめた。2週間前に行っていれば払わなくて住んだらしいが3000ルピーを払った。
 クリシュナが税務署に行ってる間、私は畑の草むしりをした。しばらくやってなかったので、数時間もかかった。免疫ができたのか、虫に触れてもあんまり痒くなくなった。にがうりに真っ黄色の虫がついていた。見つかった限り排除したが、これで実もダメになってしまうのかな? ギロウラ(からすうり)は丈夫だ。蟻がついても何の影響もない。
 日中は暑く、夕方から豪雨になった。気温が下がった。
2011/7/18 (火)
営業開始548日目

 久々に新聞をゆっくり読んだりする。メールの返信をする。
 ワールドカップ優勝の記事をネットでもっと見たいが、いつまたネット接続の調子が悪くなるか、と思い、ためらってしまう。こういうとき、やっぱり日本人として感動を分かち合いたかったというか、臨場感を味わいたかったというか。でも、良かったね。
 
 レイクサイドのメインの場所に、最近タカリレストラン「チュロ(かまど)」ができた。タカリはネパールの民族で、美味しい食事を作ることで有名。奥行きの広い席数の多い店で、なんといっても民芸調の内装がステキ。テーブル席と板の間の席があって、いたるところにネパールの山や村の写真が、竹の手作り風の額に入れて飾ってある。うちが作ったのと同じ。手洗いの流しには、銀製(と思われる)水差しの蛇口、そのシンクには真鍮のタウロ(大きな桶)、しかも手を洗ったあとには風で手を乾かすあの装置! ポカラでは初めて見た。オーナーさん、がんばって作ったんだなあと感心した。ネパールでは、なかなかこういう民芸調をかっこいいと考えない施工者が多いから、奮闘しただろう。ダルバートのセットはベジタブルが150ルピー、肉付きのノンベジが190ルピー。
2011/7/17 (日)
営業開始547日目

 明け方まで雨、日中晴れ、夕方はヒマラヤがきれいに見えた。山が雪で白くなっていた。
 街にプラステック製の植木鉢を探しに行く。「ゴシャリ」にあった。170ルピー。これならレイクサイドにもあるかも、と思って買わなかった。竹を植えるかっこいい陶器の鉢も探してみたけどみつからなかった。
 クリシュナが「漢字を勉強したい」と言っていると、Mさんに話したら娘さんが使っていた小学生用のちびまるこちゃんの漢字辞典を貸してくれた。漫画の部分、私が思わず読み耽ってしまった。
 パソコンを1日半使わず、ずーっと充電した。そしたら、今日はネットもサクサク動いた。働かせ過ぎだったのかなあ。休みをあげて電気をいっぱい与えたら、こんなに動きが軽やかになるなんて。ごめんよー。
 ワールドカップ、見たかったのに、どのチャンネルでやってるのかわからなかった。朝の3時半過ぎ、目が覚めたのでテレビをつけてみた。CNNのニュースで映像を見ることができた。
 ネパールの暦のサウンに入った。今月は、幸せな結婚を願って女性が緑のチュラ(腕輪)をつける。手にへナで模様を描く。街は緑のチュラやへナを描く人の露店が賑わっていた。
2011/7/17 (日)
営業開始547日目

 明け方まで雨、日中晴れ、夕方はヒマラヤがきれいに見えた。山が雪で白くなっていた。
 街にプラステック製の植木鉢を探しに行く。「ゴシャリ」にあった。170ルピー。これならレイクサイドにもあるかも、と思って買わなかった。竹を植えるかっこいい陶器の鉢も探してみたけどみつからなかった。
 クリシュナが「漢字を勉強したい」と言っていると、Mさんに話したら娘さんが使っていた小学生用のちびまるこちゃんの漢字辞典を貸してくれた。漫画の部分、私が思わず読み耽ってしまった。
 パソコンを1日半使わず、ずーっと充電した。そしたら、今日はネットもサクサク動いた。働かせ過ぎだったのかなあ。休みをあげて電気をいっぱい与えたら、こんなに動きが軽やかになるなんて。ごめんよー。
 ワールドカップ、見たかったのに、どのチャンネルでやってるのかわからなかった。朝の3時半過ぎ、目が覚めたのでテレビをつけてみた。CNNのニュースで映像を見ることができた。
 ネパールの暦のサウンに入った。今月は、幸せな結婚を願って女性が緑のチュラ(腕輪)をつける。手にへナで模様を描く。街は緑のチュラやへナを描く人の露店が賑わっていた。
2011/7/16 (土)
営業開始546日目 ガーデン

 日本語教室に行く。子どもたちの学校の試験が終わって2週間ぶりの教室だ。「一つの花」をやる。先進国としての現代の日本しか知らない子どもたち。戦争時の時代背景を理解してもらうため、置いてある本の中から戦中の写真などを見せる。どう感じるのかな?
 
 ガーデンの職人が来た。用意したレンガを木の周りに配置し、鉢植えの無駄な草を取り、肥料をやっていってくれた。夢を描いた「素敵なお庭」のデザイン、とまではいかなかった気もするが、すっきりはした。芝を植えたところに小石がたくさん残っていて「大丈夫なんですか?」と聞くと「どうでもないですよ。どこでもこうです」と言われ、ややギモン。でも、白とピンクのブーゲンビリアも、竹も植えたし、数ヶ月あとが楽しみになった。
2011/7/15 (金)
営業開始545日目

 クリシュナ今日はヨガに行く。朝から雨のち晴れ。
 ネットがつながらないので、ネット屋に行く。ところが、ここでも私のパソコンに繋がらない。クリシュナが「パソコンが悪いんだよ」と言う。店のマシンを借りて何とかやった。予約のメールも入っていて、早く返信したいのに、うまくマシンが動かなくてじれったくなる。結局昨日解約したネット会社に電話して1か月延長することにした。とほほー。
 カウンターの竹を削る仕事、今日終了。これをどう組み立てるか――。
2011/7/14 (木i)
営業開始544日目

 クリシュナ寝坊してヨガ行かず。
 ネット会社が集金に来た。あまりにつながらないので、契約更新しなかった。今日でとめることになった。さてまたプロバイダー探しか。。。

 この前役所がごみ収集代金をとりにきたので、銀行の小切手を出したが、それが使えなかった。他行から降ろそうとしてうまくいかなかったらしい。クリシュナが銀行に行く・確かに引きだされてはいなかった。なんでもトラブルが多いな。
 今日はクリシュナの誕生日だった。中華料理をテイクアウトした。
夜は豪雨だった・
2011/7/13 (水)
営業開始543日目 ガーデン カウンター

 朝7時半ころガーデンの職人が来る。芝を植えた。こちらの要求に応じて植えたい草花を鉢から移してもらう。アロエ、ダルサンピプル、桃、竹。竹は想像以上に大きくなるそうで、「植える場所がない」と言われ、仕方なく家の裏に植える。こちらにも緑が欲しかったので、まあ良しとするが、なんとなく納得しない。見えるところに置きたい。できれば中国の青磁風の鉢が良いが、ここにあるのかな? 職人のところにも鉢があってそれは900ルピーもすると言う。あまりに高いし、どうせ弱い物だろうからそれは買わないことにした。今日も11時前には仕事が終わった。
 午後、その職人のところも園芸店だというので、行ってみることにした。ゲートの周りに白いブーゲンビリアを置きたい。ポカラではだいたい1年中この花が咲いている。ちょうどいいのがある、ということだった。その園芸店はレイクサイドのハランチョークにあった。ここに園芸店があるなんて知らなかった。中はかなり広かった。ブロックでできた3間くらいの家。ここの職人を紹介した「ポカラガーデン」は、けっこう立派な住まいで、裕福そうに見えるのに対し、ここは正直言ってそう裕福にも見えない掘建て小屋だった。でも草花はたくさんあった。白いブーゲンビリアの鉢も合った。200ルピー。ピンクと白が混ざったのが職人のお勧めで350ルピー。ゲートの右側と左側で紅白にしたかった。迷ったが2色の方の鉢を買った。
 芝を植えたところまででいったん仕事が終了するので、8000ルピーを払って欲しいという。竹で鉢を置く物を作るのはサービスでやってあげる、と言う。クリシュナもその辺は上手で今日は5000ルピーを払い、あとはすべての仕事が終わってから、ということにした。

 ガーデンの職人が、庭をかっこよくするためにレンガが25個必要と言う。それをハードウェア店に買いに行き、近くなのでと思って、クリシュナと一緒に「ボラ(米を入れる丈夫な袋)」に入れて運んだ。思ったうより重くて、3回往復したら、相当良い運動だった。

 カウンターの竹を削る仕事もやった。今日はよく働いた。
2011/7/13 (水)
営業開始543日目 ガーデン カウンター

 朝7時半ころガーデンの職人が来る。芝を植えた。こちらの要求に応じて植えたい草花を鉢から移してもらう。アロエ、ダルサンピプル、桃、竹。竹は想像以上に大きくなるそうで、「植える場所がない」と言われ、仕方なく家の裏に植える。こちらにも緑が欲しかったので、まあ良しとするが、なんとなく納得しない。見えるところに置きたい。できれば中国の青磁風の鉢が良いが、ここにあるのかな? 職人のところにも鉢があってそれは900ルピーもすると言う。あまりに高いし、どうせ弱い物だろうからそれは買わないことにした。今日も11時前には仕事が終わった。
 午後、その職人のところも園芸店だというので、行ってみることにした。ゲートの周りに白いブーゲンビリアを置きたい。ポカラではだいたい1年中この花が咲いている。ちょうどいいのがある、ということだった。その園芸店はレイクサイドのハランチョークにあった。ここに園芸店があるなんて知らなかった。中はかなり広かった。ブロックでできた3間くらいの家。ここの職人を紹介した「ポカラガーデン」は、けっこう立派な住まいで、裕福そうに見えるのに対し、ここは正直言ってそう裕福にも見えない掘建て小屋だった。でも草花はたくさんあった。白いブーゲンビリアの鉢も合った。200ルピー。ピンクと白が混ざったのが職人のお勧めで350ルピー。ゲートの右側と左側で紅白にしたかった。迷ったが2色の方の鉢を買った。
 芝を植えたところまででいったん仕事が終了するので、8000ルピーを払って欲しいという。竹で鉢を置く物を作るのはサービスでやってあげる、と言う。クリシュナもその辺は上手で今日は5000ルピーを払い、あとはすべての仕事が終わってから、ということにした。

 ガーデンの職人が、庭をかっこよくするためにレンガが25個必要と言う。それをハードウェア店に買いに行き、近くなのでと思って、クリシュナと一緒に「ボラ(米を入れる丈夫な袋)」に入れて運んだ。思ったうより重くて、3回往復したら、相当良い運動だった。

 カウンターの竹を削る仕事もやった。今日はよく働いた。
2011/7/12 (火)
営業開始542日目 ガーデン カウンター

 クリシュナが6時20分頃ヨガに出掛けて行き、7時半過ぎ戻ってくる。この間、私は起きられずに寝てしまっていた。クリシュナが戻ってきて「気がついてた? ガーデンの人が来て働いてるよ」。全然気がつかなかった。
 ガーデンの芝は、土を探してそれを入れてから、ということだったが、土が見つからなかったため、土は足さずにやることにした。雑草が混じってしまうため、良い土を足したほうが良い、とのことだったが、いつまで待っても来そうになかったので、現状の土のまま芝を植えてもらうことにした。今日は親方と職人2人で来て、土からゴミや雑草を取り土を掘り返していった。7時半ころ着て、10時半前には終わった。続きは明日。
 カウンターの竹を削る作業の続きをやった。
 夕方ネットをやると、最初は繋がりが悪かったが、途中から急にサクサク行って、びっくりした。ナイトプランで19時からしか繋がらないはずなのに、18時に繋がった。よくわかんねえな、としみじみ思う。
2011/7/11 (月)
営業開始541日目 カウンター

 カウンターのための竹を削る作業をやり、外出。まず水道の役所に料金を払いに行く。つぎに「GC電器」に行って冷蔵庫を売ったお金8000ルピーをもらう。その足でレイクサイドのマチャプチャレ銀行に行き、お金を預金した。
 夜半から雷雨。
 
 ネットの調子が悪いので、日記どこまで更新してるか、わかんなくなってきたゾ。。。
2011/7/10 (日)
営業開始541日目 カウンター

 カウンターのための竹の作業を少しやり、午後電気の役所に料金を払いに行く。ニューロードの家具屋さんに行き、事務机の値段を聞く。木でできた一番シンプルなのが2500ルピー、背もたれや肘掛つきの椅子が一番いいのが3300ルピー、丸椅子みたいなのが1700ルピー。ここは安くしてくれている。今日は買うことは決めなかった。他の店ではちょっとかっこよく黒いベニヤ板みたいなので作った机が6000いくら、とかだった。
 冷蔵庫を売った電器店「GC」に行く。もう夕方で現金は締めてしまったので、小切手で渡すと言われたが、銀行ももう終わってる時間だったので、明日現金で受け取ることにした。
 ネットがつながらない、のが当たり前になってきた。これはマズイ。
2011/7/9 (土)
営業開始540日目 カウンター

 竹のカウンター作りの続きをやる。竹を鎌で削るのはクリシュナの方が断然早い。雑ではあるけど。で、クリシュナにザーッと削ってもらい、私が紙やすりで仕上げることにした。クリシュナに「シプル マンチェ(上手な人)!」とおだてながら。確かに早く終わった。
 ネットは繋がったり繋がんなかったり。ヤフーは1回ログインしたあと、うまく行かないと切断されてしまう。考えなきゃいけない。
 日差しが強く、ものすごく暑かった。 
2011/7/8 (金)
営業開始539日目 ガーデン カウンター

 久しぶりに陽が出て暑い。
 ガーデンの職人は頼んでおいた桃の木は持ってきてくれたが(300ルピー)、仕事の方は「土が見つかってないので、見つかるまで仕事はできない」と言って帰ってしまった。これがネパール。仕事のために遮二無二土を持ってこようとかない。いつになるんだろ?
 桃の木は、ちょっと日本人的に花を愛でたい、と思ったので買った。桜は特別に購入しないとないが、桃はネパールでも咲いている。成長に時間が掛かるんだろうけど、楽しみたい。今は全長約150cm。
 竹のカウンター造りを続けている。
2011/7/7 (木)
営業開始538日目 ガーデン カウンター

 雨は降ったり止んだり。止んだすきに干した洗濯物が雨に濡れるが、取り入れても仕方なし。止むのを待つしかない。そのままにする。お客さんの洗濯物と違い、自分たちのだから扱いが気楽だ。周囲の家もみな雨の中に干している。クリシュナに言わせると「雨の方が水がきれいだから平気」。でも、とうとう1日中晴れなかった。

 11時頃ガーデンの職人が来た。親方が職人を連れてきて、今日は雑草取りをした。さすがプロで、あっという間に取り終わった。これまでただの雑草と思っていたのが「フランス産の花」とわかり、それを植木鉢に移してもらった。ガーデンは夢が広がる。後は土や芝が届いてからの作業になるそうだ。

 カウンターの竹を削る作業をした。力を入れてやってたので、けっこう疲れた。

 ゴミ収集代金の請求がきて3ヶ月分1500ルピーを払った。
2011/7/6 (水)
営業開始537日目 カウンター

 クリシュナは6時半からヨガに行く。「先生2人で、新人はぼく1人」。2ヶ月前一緒に習っていた韓国人の女の子は帰国中らしい。
ガーデンは明日から仕事が始まることになった。
 天気が悪い。洗濯ができない。
 ネットが繋がらなかったり遅いのが当たり前になって、なんかPCを開いてもうんざりする。
 カウンターを造るための竹を削る仕事の続きをやる。「アッシ」という釜みたいなので、削っているが、これが重たくて、もう少し便利で切れ味の良い物はないのかな。でもやっているうちに楽しくなってきて、竹の表面がすべすべして優しい風合いに仕上がると嬉しくなる。それに引き換え、クリシュナはこの手の作業はすぐに飽きてしまう。民族性なのか?
 不要で、ただ部屋の邪魔になっている「プライ」ベニヤ板を売ることにした。「安く売ります」と描いたボードを置く。子どもがおもしろがって読んでいく。みなちらちら見ている。近所の人が見に来てくれたが、サイズが合わないとのことで帰って行った。
2011/7/5 (火)
営業開始536日目 ガーデン カウンター

最近「ネットの接続が遅い!」と繰り返してきた。今朝の新聞を見たら「近頃ネットが遅いと思っているとしたら、それはあなただけではない・・・」みたいな文で始まる記事が載っていた。新聞によれば、電話会社の読み違いでネットのユーザーが想像以上に増え、キャパを超えてしまったため、スピードや接続に支障をきたしているのだそうだ。国全体の問題だったのか。「ビジネスにダメージ」とか書いてあったが、まさにその通り。私もヤフーのホームページ作成に接続できないので、この5〜6月の日記のバックナンバーがいつまでも載せられない。どうなるんだろ?

3階の食堂とキッチンの仕切りにカウンターを造る予定が、今まで着手できなかった。クリシュナが以前買った材料はある。竹やベニヤ板など。それを造るのにいくら掛かるか職人に聞くと「5000ルピーくらい」。え、そんなにするんだ! 簡単でいいから少し安くなんないか、聞こうと再度電話すると繋がらず。それで暇なことだし、と自分たちで竹を切って造り始めた。のこぎりが切れない。ああ、ここに日本の父親がいたら、と思った。木で家具を作る職人だから、こんなことくらいちょいちょいとできただろうに、と。

園芸店「ポカラガーデン」の社長、今日も忙しかったらしく、夜7時を過ぎて職人を連れて来た。見積もりを出してもらう。雑草を排除し芝生にし、かっこよく整備してもらうのに8000ルピー。芝や土なども入れての値段だ。そんなもんかな、と思ってたので、明日改めてオーダーの連絡をすることにした。
ガーデンの社長、ほんとにネパールでは珍しい約束日時を守る人だ。7時にもなって、もう来ないと思っていた。良い仕事をしている方だ。

Mさんが来た。クリシュナに「もうヨガ来ないの?」と誘ってくれた。「明日から行きます」と、クリシュナも調子の良い返事をしていた。
2011/7/5 (Tue)
営業開始535日目 ガーデン

 朝から雨。朝ごはんのタルカリ(野菜のおかず)の材料が足らないが、どしゃ降りなので表に出る気にならない。畑のにがうりといんげんを採って済ます。  日中少し晴れ間が出る。  園芸店「ポカラガーデン」の店主は、夕方5時を過ぎてやっと来た。「人権を守る会」みたいな団体の偉い人らしく、以前テレビでインタビューされているのを見た。そんな人だからいつでも忙しく、今日もミーティングが長引いて、来るのが遅くなったようだ。店主はやって来ると、うちの畑や草木を見て「良いじゃない! 自然で」とまずほめてくれた。ネパールには少ないタイプのような気がするが、相手の話に肯定的で、人の話も聞いてくれる。ネパールの人は、「もっとこうすればいいのに。こうしないといけなかったよ」と、自分のただ思ったことをずけずけ言うことが多い。良かれと思ってのことだけど。  店主は、うちの庭に勝手に生えてしまった草花もうまく生かして、いろいろ提案してくれた。てきぱきと話して、明日職人を連れてくると言った。予算はその人も交えての相談になる。   朝ネットが繋がったので、「ガーデン」「庭」などで検索してみた。日本の庭、というのは、自然の庭というよりは、玄関周り、エクステリアのデザインで、あんまり参考にはならなかった。世界のガーデンというのも探してみたけど、ネットがさくさく動かないせいで、思うようなのが見つからない。でも探すうち、正直言って、ネパールのガーデンの方がきれいだと思った。ここは自然に原色の花が咲き乱れている。人工的なデザインより、自然を生かし、かつちょっとアジアンテイスト、風に木々がサラサラと揺れているような空間を造りたい。
2011/7/4 (日)
営業開始534日目 ガーデン

 曇り時々晴れ。猛暑はひと休みという感じ。  毛虫にでも触ったのか、左腕に発疹が出た。夜にはひいたけど痒かった。大きな病気はないけど、こういうアレルギーとか下痢とかはこの国多い。  朝ごはんを済ませた後、園芸店「ポカラガーデン」に行く。収拾がつかなくなった庭を何とかしたい。すぐに雑草が伸びてきてしまい、クリシュナと2人だけでは仕事の手が回らない。そして芝生は素人ではできないというので、専門家に頼むことにした。ポカラガーデンの社長は親しげに迎えてくれて、外国のガーデニングの本や実際の草花を見せて、案を出してくれた。とりあえず、明日実際にうちに来て庭を見てもらい、相談しようということになった。  私は、庭のサンプルを探したいと考え、ネットで探すが、相変わらずネットが遅い。重たい日本の園芸施工会社のホームページなど見れたモンじゃない。こういうとき日本だったら、図書館や本屋に行けば、いくらでも「ガーデニング」の本など見つかるだろうに!  情報が足らない、と言えば、カトマンズから戻って以降、1回も新聞が来ない。電話すると「昨日一昨日は雨で、新聞が運搬されて来なかった。今日は配達します」と言うことだったが、来ず。この後2回電話して、「この数日来なかった分も合わせて配達させます」とのことだったが、宛てにはならない。こんなに情報がなかったら、どうしても知識量が減ってしまう気がする。まあ、みな困っていないと言えば困ってないかもしれないけど。   レイクサイドの知り合いの本屋さん「トレッカーズブックショップ」に行き、今度出る日本語の本を書店に置いてもらうことができるのかどうか、教えてもらいに行く。店主によれば、ネパール人向けの本はマヘンドラプルとか街の方でのみ売っている。レイクサイドでは、卸で売れそうな本を買ってきて、本の売り上げの33とか40とか50%を書店が取るのだそうだ。レイクサイドの本やCD店では確かに、外国人向けの英語の小説や洋楽などを売っている。でも、この国に来てわざわざマイケルジャクソンのアルバムとか買うのかな? このレイクサイドこそ、日本語を商売のために習いたい人がいるだろうに、そういう人はわざわざ街まで出掛けている。なんとかなんないもんかな、と思う。 なんかバシャバシャ音がしてると思ったら、うちの裏の空き地に大きな水溜りができ、そこで水牛が水浴びしている。とても気持ち良さそうだ。
2011/7/2 (土)
営業開始536日目

 久しぶりに朝から天気が良い。いっせいに洗濯物を干す。風邪気味で調子はいまいち。  ネットの接続が遅い。ヤフーのメールがなかなか見れない。でも部屋予約のメールをいただき、運良く夕方には返信できた。良い通信手段を考えないと、せっかく日本から予約の連絡をもらっていても、こっちが無視してる格好になってるかもしれない。どうするかなあ。
2011/7/ (金)
営業開始535日目

 今日も天気が悪い。日照時間が短い。洗濯物が乾かない。目の前の丘には雲が掛かっている。  ネットの接続が遅い。メールの返事ができない。3日も滞っている。日本人相手になんて失礼だろう。  日本語の本の仕事が終わり、天気も悪い、観光客もないので少し気が抜けている。